のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

相棒ちゃんの、重たい言葉。

ゆうべ、20時過ぎは、頑固一徹おかんの家に、東京の弟と、わたしと相棒ちゃんとで早めの夕飯をいただいて、満腹に襲ってきた睡魔に勝てず、ちょっとだけ横になって、おかんが台所で洗い物をしている音をBGMにちょっとだけウトウトさせてもらった後だった。

 

おかんの家にはテレビがないので、弟がスマホでYoutubeの選挙速報番組みたいなのを流してくれた。いまのままでいいはずがないけど、どこまでそれが投票行動につながって、実際の票になるのか、全然読めないなかで開票が始まった。そして、どんどん自民党の議席が増えていって、それよりすごい勢いで維新の議席が増えていった。

 

「この国はどないなっとんねん」と呟いているおかんを置いて帰路につくのは、ちょっと後ろ髪がひかれる思いもしたけど、でも、また1週間が始まるし、あとは弟に任せた。

 

帰りの車でも選挙速報を流しながら運転したのだけど、助手席で相棒ちゃんが「維新、強すぎるなぁ」とぼそっと言った。そして続けてこんなことを言った。

 

でもな、おかあさん、〇〇はおかあさんやらおばあちゃんから政治のことをちょっと聞くからまだわかるけど、ほかの子は、どんな政党があるかとか、それがどんなことを考えて、どんなことをやってるとか、全然、ほとんど知らんと思う。〇〇も「れいわ」とか、全然知らんかった。あのおっちゃん(山本太郎氏)の話は、なんかグッときたけどな、だけど、「あなたの1票が社会を動かす」って言われるのって、なんか、ちょっと逆効果っていうか、「こんなになんも知らん私らみたいなのが、どこに投票したらええかなんて、わからへんわ」って思って、選挙に行かへん子たち、絶対いてると思う。ほんま、なんもわからへんもん。

 

・・・・・そうなのか。若い子はそんなふうに思ってるのか。もちろんみんながみんなではないと思う。もっとしっかりした考えをもってる子もいると思う。でも、少なくとも、うちの相棒ちゃんは、そんなふうに思っているようだ。

 

重たいな、と思う。ちゃんと受け止めなくちゃな、と思う。

 

選挙権を得て、社会を変えていくための、大切な1票を投じることができる、という事実を、当の若者がどう感じるか。その現実のひとつを、自分の娘に、見た。

 

うまく言えないけど、まじめに考えるほど、なんだかどよ~んとちょっと暗いかんじになってしまう、それとは対照的に、「改革」をキーワードに、勢いよく、自信満々な感じで未来を語って、多くの議席をかっさらっていった人たち。

 

わたし(たち)に、なにかが足りない。

 

それを、突き付けられた気分。

 

じっくり考えたい。だけど、うつむきたくはない。

 

いろんな感情のマーブル模様な、夜。

 

とか言って、ケーキを焼いてみたりも、した。

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