のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

追い求めるアツさの塩梅。

いきなりだけど、うちの頑固一徹おかんはわたしが弾くピアノが好き。歌ってるのを聴くのはもっと好きなのですよ。ほろ酔いになると、自分の好きな曲を「あんた、あれ弾いて」とか「これ歌って」とか言うんです、わりと無理矢理(笑)。なのだけど、実はわたしはおかんの前で弾いたり歌ったりするのが、キライです。

 

なぜかというと、おかんはとてもストレートなお方なので、感動してすぐ泣くんですよ。それとか、一緒に歌い出したりしちゃうわけ。ほかのひとのそういうのは受け容れられる気がするのだけど、どうしてなのかな、おかんだけは、あかんのです。これはきっと、彼女とわたしが重ねてきた母娘の歴史と関係してるのだと思う。

 

「わたしは、あんたたち(わたしと弟)のお母さんとしてだけ生きてるわけじゃないから」というのが酔っぱらったときのおかんの口癖だったことが少し物語っているように、彼女は「自分を生きる」ことに全力投球のひとなのです。感情もむき出し。「これは子どもにはまだ理解が難しい」とか、そんなのお構いなしです。人前で泣いて怒ったり、大声でケンカしたり、そんなのいくらでもあった。もちろんそこにおかんなりの理屈や哲学はあったと思いますが、わたしは、そういうおかんが昔っからキライなんです。だから、それがたとえ「我が娘の歌に心動かされて」であっても、泣かれたり、感情をたかぶらせて一緒に歌われたりするのが、とてもキライ。

 

だから、わたし、いま音楽に気合入れて向き合っていること、おかんには内緒にしています。これから先も、できたら知られたくない。「わたしのこと、ほったらかしにしてる」と思われる前にできるだけ動いて、自分の時間には言及されないように予防線を張るような感じになってます。・・・でも、ギスギスしてるわけじゃないんです。わたしの葛藤とか、もはやおかんに知らせる必要はないし、それはわたしが自分の中でコントロールすればいいことだと思ってるから。ここ最近、「あぁ、このひとも80歳を超えたんだよな。そりゃ、そうだよな」と思う場面が増えてきたこともあり、おかんと接するときは、できるだけやわらかいこころでいるようにって思ってます。

 

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それで、です。

 

車で1時間かけて週休2日(1日しか休めないこともある)の8時間勤務で病院に勤めながら、「じぶん時間」をどれだけ音楽に投入できるか、そのことによっておかんも含めた家族にしわ寄せがいかないように考えながら、試行錯誤する日々を楽しんでます、ということが本日わたしが書きたいこと。(前置きが長すぎて、スミマセン)

 

たぶん、いまが一番人生でノッてる時期なんだと思うんですよ。だから、アツく追い求めていきたい。だけど、それは「全部を振り切って」ってことにはもちろんならないわけで、いままでやってきたこととのバランスとりながら、になる。だけど、その塩梅をあれこれ足したり引いたり、掛けたり割ったりしながら、自分なりにつかんでいきたいと思うのです。

 

実は昨日、平日に久しぶりに仕事を休めたので、かなり「音楽三昧」で過ごしたのですけど、そうすると、帰ってきたらヘトヘトで抜け殻状態(笑)。塾帰りの相棒ちゃんのごはんをちゃんと作る元気が残ってないってことになっちゃって。しかも家の掃除も超絶手抜きバージョン。・・・・う~ん、こりゃ、ちょっと失敗した。今日は仕事だし、明日の日曜日にいろいろ挽回しようって思います。

 

でもね、「追い求める」ことは諦めたくない。

 

それは、自分の声についても、そう。

 

だから、奮発して、ヘッドフォンを新調しました。

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しっかり聴いて、「わたしの声」を創っていくんだ。