のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

曇った朝には、荒井由実。

昨日の、見たこともないような美しい虹は、頑固一徹のおかんにも魔法をかけた。ベランダに出て、相棒ちゃんとふたりでしばし眺めたあと、突然、「そうや、2Fの〇〇さんに知らせてくるわ!!」と言ったかと思うと、すたすたすたっと団地の階段を降りていき、そして程なく戻ってきた。

 

「喜んだはったわ。ええもん見せてもろたって言うてた」とうれしそうに報告してくるおかんを見て、あぁ、こんなかわいいところもあるんだな、と思ったのと、やっぱり自然のちからってすごいと思った。ほんとに、ちっちゃい子が、大喜びで駆け出すみたいな光景だったから。

 

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一夜明けて、今朝は、ちょっと陽が差したり、曇ったりの、わがままな空模様。

 

タオルの洗濯がたまっていたので、空は気になりつつもベランダに干してきた。

 

うちのベランダからは、歴史オタクのみなさんならきっとご存知な山々が、ちょっとしたパノラマで望める。マンションやおうちがたくさん建ったので、相棒ちゃんのちっちゃい頃に比べると、だいぶ見劣りするけど、でも、季節ごとの山を眺めながらの洗濯物干しは、悪くない。

 

で、相棒ちゃんとわたしとおかんのお弁当を3つ詰めて、相棒ちゃんを送り出して、出勤前のコーヒータイム。

 

今日のBGMは何にしようか。

 

なんとなく、曇った朝には、荒井由実、と相場が決まっている気がする。

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自分で買ったアルバムは、昔の彼氏のところに置いたまま、返してもらう前に会えなくなった(笑)ので、少し前に中古レコード屋さんで買い直した。

 

ほんとは、オレンジとブルーのセロファンが左右に貼られた眼鏡がレコードジャケットについていて、それを雑誌のおまけを切り離すみたいに「点線」で取り外して、その眼鏡でジャケットやライナーノーツの写真を眺めるという、たのしい仕掛け付き。でも、安く手に入れたので、この眼鏡は付いてなかった。

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曇った朝には、松任谷由実じゃなくて、荒井由実。

 

そう、そうなのよ。

 

ひとり納得しながらの、ちょっと想い出も登場した、

今朝のコーヒータイム。

 

 

追伸

お弁当には、きのうのトンカツとエビフライと、おかん手製のきゃらぶきの佃煮。なんとも「おかん色」のしあわせな眺め。

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