のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

3晩連続の外食。

こんばんは。

 

大したことじゃないかもしれないのですけど、

わたし史上、初の、「3日連続晩ごはん外食」をしました。

その全部をともにした相棒ちゃんとさきほど話したのだけど、彼女は「おかあさん、これはしゃ~なかったよ。全部理由があるねん」と諭してくれておりました。確かにね、そう、3晩とも理由があるんですわ。ちょっと長くなると思うのだけど、書き残しておこうと思います。

 

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6月29日(月)

 

午後の会議がひとつ終わり、自分のデスクに戻ったところで、相棒ちゃんから電話が。こんな時間にかかってくる電話は、大抵が、あんまり「いい話」ではない。

 

わたし「〇〇? どうしたん?」

 

相棒「おかあさん? あんな、あんな・・・」

 

わたし「どうしたん? なにかあった?」

 

相棒「あんな、いま、家に帰ってきて門を開けたらな、庭でな、ちっちゃいにゃんこちゃんがな・・・・」

 

わたし「・・・・・うん。にゃんこちゃんが?」

 

相棒「動かへんねん。寝てるんかなって思ってんけど、息してないねん」

 

わたし「え?! え?!」

 

相棒「どうしてあげたらいいん?」

 

(わたし、しばし、固まってしまって、返答してあげられず、沈黙)

 

相棒「とりあえず、市役所に電話してみる。それでいいかな?」

 

わたし「うん、うん、それでいい。できる? 大丈夫?」

 

相棒「うん、大丈夫、やってみる」

 

そこで電話は切れました。わたしは、足がガクガクして、声も震えている自分を自覚して、子猫ちゃんがおそらくこと切れているのを目の当たりにした娘に、なんのアドバイスもできなかったことを、とても申し訳なく、はずかしい気持ちで、いっぱいになりました。正直、「人間さま」のいのちの終わりには、何度も何度も同席させていただいてきたし、遺る人たちへのかかわりも、少しはさせてもらってきたのに、さっきのわたしは、自分でもびっくりするぐらい動揺して、なにもできませんでした。それに引き替え、相棒の、なんと立派なことか。

 

随分時間が経ってから「いま、役所のひと、来てくれた。にゃんこちゃん、連れて行ってくれた」とLINEが入りました。すぐに電話をして、相棒をねぎらいました。そして「ごはん、外で食べようか?」ともちかけたら、「そうしたい」とのこと。

 

それで、1日目の外食が決まりました。

 

家に相棒を迎えに行って、顔を見て、「ようがんばってくれたなぁ、びっくりしたのに、がんばった。ありがとうね」と声をかけた時も思ったのですが、わたしよりよっぽどしっかりしてました。玄関から出たところで「ここに居てやってん。おかあさんとはぐれたんかな。かわいそうになぁ」と説明されるこちらが、まだ相変わらず、どきどきしてしまいました。

 

相棒のリクエストにこたえて、近くのイオンの和食カフェみたいなところで定食を食べて、そのあと本屋さんで本を買って、サンマルクで相棒はパフェを、わたしはコーヒーを。あんまりたくさん話はしなかったけど、でも、相棒としては、まっすぐ家に帰るより、もう少し、ゆっくりしたかったんだと思います。

 

家に帰ったとき、また門を開けたところで一瞬、ふたりとも「あっ」となりました。もちろんそこににゃんこちゃんはいないのだけど、なんとなく、やっぱり、思い出してしまう一瞬があって。きっとこれはしばらくは続くのかな、と思いながら、わたしは夜もなかなか寝付くことができませんでした。

 

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6月30日(火曜日)

 

2日目は、時間的には、家で作ろうと思えば作れたんです。が、夕方の会議で非常にシビアな話になり、思っているよりずっと疲れている自分がいました。帰ろうとしたところで、相棒からの「19時にバイト先で書類の受け渡しがあります。迎えに来てもらえたらうれしいです」とのLINEに、「あ~、きっと今日も外食してしまうな」と思いながら、お迎えOKの返事を送りました。

 

相棒は、「今日も外食しよっか」の誘いがかなり意外だったようだけど、もともと、外で食事するのがキライな人ではないのと、おそらく、わたしがへろへろになっているのがわかったのでしょう。「いいやんいいやん、2連チャンで外食しよ!!」と。

 

がっつり食べたくて、「牛タン定食」を食べに行きました。

 

「おかあさん、いろいろあるなぁ」とだけ言って、あとは全然違う話をしながら、1粒のごはんも残さず、全部いただきました。

 

なんかね、黙ってることが、とてもやさしいときってありますね。「おかあさんは、聴いてほしいときには勝手に話し出すから、そうじゃない限りは普通にしとこう」って思ってくれてたんだろうと思う。話して聞かせるには、ちょっとヘビーな話だったので、相棒の慮りがとてもとてもありがたかったです。

 

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7月1日(水曜日)

 

今日は、娘の高校で三者懇談がありました。直前に実施された「実力テスト」の点数は、すでに相棒からおおよそ聞いておりました。

 

みなさん、複数のテストの結果を報告するとき、点数のいいほうから切り出しますか?それとも逆かな? 相棒は点数が一番よかった教科から報告し始めて、「おかあさん、申し訳ないです。国語(一番点数がよかった教科)で力尽きてん。だから、あとの2つは、ちょっとおかあさんびっくりするような点数やねん」と言ったきり、具体的な点数は開示しなかったんですよ。でもね、だいたい、想像つきました(笑)。

 

懇談でお目にかかった担任の先生は、とってもお若い女性で、「頼りになるお姉ちゃん」っぽい雰囲気。相棒もとても気に入っているのだと、家で聞いていたのも納得、っていうかんじ。で、学校での様子や家での生活状況を報告しあったあと、いよいよテストの点数の話に。

 

思わず「え? これ、100点満点ですか?50点満点じゃなくて?」と言いたくなる点数でしたよ。

 

だけど、わたし、本人のやる気が一番大事だと思ってますし、叱り飛ばしても、結局は本人が自覚して努力しないと、どうしようもないと思ってるので、その旨先生にもお伝えしました。

 

「進路はすこしイメージできてますか?」という先生からの問いには「看護師になろうと思ってます」と。一時は「韓国に留学したい」などとのたまっていたのだけれど、「いまはナースが75%、韓国留学が25%ぐらいの気持ちです」と。そこまで明確に看護師になろうという話を自分から出したことがなかったので、「あぁ、いよいよ、ほんとに決めたのかぁ」と思いました。そして、もちろん、勉強はまだまだ、ぜんぜん足りないけど、でも、看護師として大事なものは、持ってるんじゃないかな、と思いました。奇しくもおとといの、にゃんこちゃんへの対応は、親のわたしが言うのもナンですけれど、立派だった。そして、「おかあさんとはぐれたんかな」という発想が、なんて優しいんだろ、と思いました。

 

それから、高校2年生という、一番伸び伸びと高校生活を満喫できる学年なのに、新型コロナウイルスの影響で体育祭も文化祭も中止のようで、クラスをどうまとめていくか、担任の先生も緊張しておられるなか、相棒が「クラスのムードメーカー的存在」として先生のことも助けてくれているというお話にも、ちょっとうれしくなりました。

 

まぁね、勉強は、かなりヤバいです。右肩下がり甚だしい。だけど、なんとなくね、明るい雰囲気のなか、懇談は終わりました。そして、その清々しさのまま、「よ~し!!今日も奮発しちゃうから、今日から勉強がんばるために、好きなもの食べに行こう!!」と誘ってやりましたわ。

 

相棒は大喜び。学校の最寄の駅の近くにある居酒屋さんにふたりで入りました。

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食べながら、「〇〇にだけ、がんばれって言っても説得力ないと思う。おかあさんも、なにか目標立てて、具体的にひとつずつ、動いていこうと思う」と伝えました。

 

3晩連続の 晩ごはんの締めくくりは、アイスクリーム!!

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3日間、いろんなこと、あったけど、どれひとつとして無駄なものはなかったです。それら全部を糧にして、相棒も、わたしも、また明日から、がんばっていこうと思います。

 

長くなってしまいました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。