のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

何が起きようとしているのか。

こんばんは。

 

わたしたちが見たり、聞いたり、読んだりする「世界の動き」は、国を動かす権力をもっている人たちの動きをとおしてであることがほとんどです。「攻撃」とか「報復」ということばが飛び交い、今夜、アメリカ大統領が重大発表をするというーー。夕方、家に帰る車のラジオから流れるニュースに、胸騒ぎを禁じえませんでした。

 

国を牛耳るひとたちが語る、その「攻撃」や「報復」を受けるのは誰なのか。泣かなければならないのは、誰なのか。その現実を、真実を直視することから逃げてはいけないと思っています。

 

胸のざわつきを抱えたまま帰宅したけど、それでも我が家にはちゃんとあかりが灯って、娘は元気に笑って、ぜいたくじゃないけど、ちゃんと栄養のあるごはんを作ってあげられて、笑いながらゆったりと食事をとることができました。

 

離れていても、大事なひととは様子を伝え合うことができて、その人の「身の危険」なんて想像することもなく、「またあとでね」と言える。娘があったかいお風呂にザブンと浸かる音が台所にいるわたしのところまで届き、それにほっこりした気持ちになって、お茶碗を洗った手を拭いて、パソコンを開いて、ほんとうにドキッとしました。

 

わたしにいつも大切なことを教えてくれるブログがいくつもありますが、そのなかのおひとり id:cenecio セネシオさんのブログに貼り付けてくださっていた動画に、本当にドキッとしました。(ぜひご覧いただきたいのだけど、ほんとうに悲しい映像なので、読者さんのなかで妊婦さんには、ちょっといまは観せたくないかなって思います。ごめんなさい。映像のなかの出来事を、実際体験している子どもたちがいることはわかっているのだけど)

 

cenecio.hatenablog.com

 

子ども支援専門の国際組織であるSave The Chidren が発表した映像で、しあわせに暮らしていた女の子が、家族と一緒に内戦に巻き込まれて、どのように幸せな日々を失っていくかということが描かれています。

 

ほんとうに胸が塞ぐような思いになりますが、それでも、やっぱり、私たちはこれをちゃんと正面から見なくてはいけないと思います。いま、一触即発のような状況になっているイランとアメリカがどうなるのかは、「日本に入ってくる石油が心配だ」ということにのみつなげる話ではないと思います。そこには、わたしが大切にしているわたしの娘と同じように、誰かに大切にされている子どもたちがいるのです。子どもを慈しんで育てているお母さんや、お父さんがいるのです。お年寄りだって、赤ちゃんだっているのです。病院もあって、入院患者さんもいるのです。そういうひとの頭上に、この夜にも戦闘機が飛ぶかもしれない。そのようなことが起きているいまを、わたしたちも生きている。そのことを、強烈に教えてくれる映像です。

 

わたしのブログをいつも読んでくださる方と、すこしでも、シェアできたらうれしいです。少なくとも、テレビで語られる「威勢のいいこと」は、真実ではないということを知っていたいと思うし、わたしたちに何ができるのか、海の向こうのことではなく、おなじ時代を生きるひとたちの身の上に起きることとして、自分に引き寄せて、自分の大切なひとに重ねて、考えたいと思います。

 

 

石川セリ 死んだ男の残したものは

 

音楽はYoutubeから拝借しました。谷川俊太郎さんの詩に、武満徹さんが曲をつけられたものです。いろんな方が歌われていますが、今夜は石川セリさんのバージョンが一番しっくりきました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

それと、セネシオさん、本当にありがとうございました。