のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

言える人にしか、言えない。

昨日、ある席で、別の医療機関でリーダーをしているナースに久しぶりに会った。たまたま隣に座った。

 

「久しぶりー!!」と小さな声と小さなジェスチャーで喜び合って、でも会議の後はお互いまっしぐらで仕事に行かなければならなくて、あっという間に別れてしまった。

 

そしたら、ゆうべ、彼女からメールが届いた。

 

久しぶりに顔を見られてうれしかったのに話す時間がなくて残念だったこと。そして、今とても大変な状況に見舞われてリーダーとして途方に暮れていること。あなたも同じような経験をしたと以前会議で少し聞いたことがあって、それを思い出した。あなたはそれをどうやって乗り越えたのか、聞かせて欲しい、ということが書かれていた。

 

これはメールで文字にして送るより、まずは彼女の話を聴く方が先決だと感じた。

 

で、「顔を見て話そう」とお誘いのメールをしたらとても喜んで返事がきて、明日、お互いの真ん中ぐらいの場所で待ち合わせてお昼でも食べながら話すことにした。

 

組織の中で同じようなポジションに立っている人にしか言えないことがある、スタッフには言えないことがある、と思う。自分も、そう。

 

今の仕事をしていて、日々思うことだけど、「こんなこと言ったら、リーダーとして失格かな」とか「恥ずかしいかな」とか、何も心配せず、ただただ聴いてもらえる場が、本当に必要だ。たとえどんなにいいアドバイスをもらっても、実際に立ち向かえるのは自分しかいない。それはよくよくわかっている。そして、ただ聴いてもらえるだけで、その状況を想像して、頷いてもらえるだけでチカラをもらえることが、ある。

 

同じようなポジションで働いている人が、苦しい時に自分のことを思い浮かべてくれたことがうれしかった。

 

明日は彼女の話をゆっくり聴いて、そして、わたしもまだすっかり乗り越えたわけではないということも含めて、じっくり話したい。

 

そんな日曜日も、いいものだと思う。