のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

愚痴とおでんと娘とおかん。

ゆうべは19時過ぎまで会議の連続で、その大半で「仕切り役」を担当していたもんだから、しかも、そのほとんどが「気合い入れまくり」で臨まないといけない内容だったもんだから、応援合戦のあとみたいに喉が疲れてしまった。もうちょっと力を抜いてやれないもんかといつも自分に対して苦笑いしてしまうけど、ま、無理なんだな、結局(笑)。

 

 

会議の後、泊めてもらう予定のおかんに「今から行くね」と電話する。いまはハタチの相棒ちゃんがまだ小学生の頃から今のポジションで働いていて、その頃はおかんと相棒ちゃんの女3人暮らしで、仕事で帰りが遅くなるたびに「シングルマザーであんたの代わりは誰もできへんのに、体壊したらどないすんねん!!」と夕飯にお箸をつける前にしこたま叱られたものだったなーー、とふと思い出しながら電話を切って、車でおかん宅へ向かった。

 

ドアを開けると、ほわーーーーっとおでんのやさしい匂いが包んでくれた。「ドタバタしてしもて、なにか足らんと思ったらこんにゃく入れ忘れたわ」と。お鍋を覗くと、ほかにも、いつもなら入っているジャガイモも、ゆで卵も厚揚げも入ってなかったのだけど、「なんやかんやと忙しくて、処理能力が落ちてて、あかんわー」と言うおかんには、そのことは言わずに、一番好きな大根がおいしそうに煮えていたので、感謝感謝でいただいた。

 

おでんを頬張りながら、会議でへとへとのはずの喉をさらに使いまくって、週末の「おかんの元の夫」にまつわるムカつく話を山盛り聞いてもらった。そしてたどり着いた「オチ」は、「めっちゃめちゃムカつくねんけどな、これ、結局切り捨てることができんで、のらりくらりと依存してくるのを面倒みてしまうのは、申し訳ないけどおかんからの遺伝としか思えんなー」ということ(笑)。おかんも「おかしなとこ、遺伝してしもて、すんませんなぁ」と苦笑いしていた。

 

弟も、いろいろ気にはかけてくれているけど、結局東京にいて、そんなしょっちゅう来れるわけでもなく、また、来れたとしてもその時にすべてが片付くわけでもなく、そして、なんていうか、やっぱり実際に「第一連絡先、キーパーソン」として動くことのしんどさ、予定の立たなさ、みたいなものを「ツーと言えばカー」みたいに共感してもらうことは難しく、そういう意味では、おかしなかんじだけど、おかんが一番の相談相手であり共感してくれる人、なのだ。

 

「わたしはあんたが健康でおってくれることが一番大事なことやと思う。そのための金は、あんたが堂々と◯◯(父のことを呼ぶときのわたしとおかんだけのあだ名)に要求したらええ。ほんま、わたしが乗り込んで胸ぐら掴みたいわ!!」などと言ってくれ、それを想像して2人で爆笑した。

 

「そんな疲れてるときに、ケーキなんか焼かんでもええのに」と言いながら、美味しそうに朝焼いてきたケーキを食べて、「これは最高の3時のおやつや」と言いながら小さく切り分けている姿がなんとも微笑ましくて、心が和んだ。

 

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朝ごはんもいろいろ話しながらゆっくりよばれて、「行ってきます」と仕事に向かった。

 

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なんか、笑っちゃう展開で、父親と思いたくもない「じーさん」の世話役をして、その「元妻」に愚痴を聞いてもらっているわたし。

 

人生いろいろ、ですな。

 

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