のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

リビングがナースステーション。

相棒ちゃんの実習が終わり(ひとつ終わっただけで、まだまだ続いていくのだけど)、もう早速に夏休みモード全開。「お金が要るから働きまくる」と今日も居酒屋さんのバイトに出かけていった。

 

看護学生も2年生になると、対等に看護師という仕事について話せるようになってきて、頼もしいやら、グサっとくるやら、だ。

 

つい最近、一番すごかったのは、こんなかんじ。

 

「お母さん、◯◯は看護師さんたちのコミュニケーション能力、めっちゃすごいなぁって思っててんけどな、患者さんがな、『看護師さんは自分の聞きたいことだけ聞いて、自分の言いたいことだけ言うて帰らはる』って言うたはった」。

 

わたし、返す言葉がなく、しばしガーーンときて沈黙。

 

「お母さんも、思い当たるん?」

 

「うーーーーーん、そうかも知れん」

 

「それ、コミュニケーションじゃなくて情報収集だけしてるってこと?」

 

「あーーーー、そう言われてしまったら、そうなんかもしれんな。無自覚に、そうなってしまってんのかもしれんな。自分的にはお話を聴いてるつもりやけど、患者さんが聴いてほしいことを聴けてるかっていうとこ、そこは、できてない時あるな、きっと。◯◯、そこめっちゃ大事なとこやと思う。学生のときに、そこにアンテナをはれたのは立派やと思う。それ、これから自分がどうやって実践できるかが一番大事やで?」(内心タジタジ)

 

「そやな、学生のうちやから、患者さんのお話、なんぼでも聴く時間あるけどな、ナースになってどうできるかやんな?」

 

「ほんまにそうやな。お母さんも、ちょっとドキッとさせられた。考えさせられた」

 

「いやーん、なんか実習指導受けてるみたいで、いややわ(笑)」

 

・・・というような会話。

 

いや、本当に、ガーーーンときたのだ。なんていうか、わたしはきっと、日常の中でもそうなのだ。話を聴いてるようで、それは自分が聴きたいところだけで、そして、言ってることは「そりゃそれは正論やけど」と言いたくなるような、「そんなこと言うてほしいんじゃないねん」と言いたくなるような内容になってることが少なくないような気がして。

 

相棒ちゃんは、別にわたしを批判してるわけではなく、患者さんからもらった印象的な言葉をシェアしてくれただけなんだけど、真っ正面から迫られたかんじで、本当に、我が身を振り返らずにおれなかった。

 

実習が進んでいくと、ますます、こんな会話が増えるのかなぁ。

 

ドキドキするけど、でも、一番身近な後輩と切磋琢磨できるのは、とてもありがたいことだと思う。先輩風を吹かせずに、ちゃんと謙虚に向き合いたいと、本気で、思う。

 

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