のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

足元から変えていくこと。

仕事場の部屋の窓を開けていると、選挙カーで候補者の名前を連呼する声や、近くのスーパーで演説する声が重なって聞こえて、「賑やか」というには無責任で、「騒々しい」というのも失礼な気がするが、とにかく、なかなかに考えさせられた、そんなしばらくだった。

 

市長選挙と市議会議員選挙。

 

相棒ちゃんは「お母さんの娘じゃなかったら、絶対行ってないと思うわ」と、ちょっとめんどくさそうに、でも、「維新だけはあかんな」というのはわかっていた。

 

ほんとに、それだけは、あかんよ。

 

同じ思いで、立候補するという勇気ある行動にまで出てくれた人たちのことを、本当に立派だと思う。頭が下がる。

 

あまりにも根拠がない、あのワケのわからない勢いに、真正面から立ち向かった人たちのことを思いながら、「わたし、なにやってんのかな」と思ったりしながら、でも、いまは、目の前の仕事にちゃんと向き合って、そして、生活者としても、ちいさな実践を、コツコツとやりながら、悩むことからは逃げないでいたいと思う。

 

・・・・・・・

 

つまらないことだけど、昨日、シーチキンでサラダを作る時、取り出したあとの缶を「環境のために、きれいにしてから出さないとな」って思って、ボロ布で油を拭き取っていたら、ちょっと手が滑って、缶の内側の縁でサクッと指を切ってしまった。

 

どんくさいな、って思ったけど、でも、自分の目の前からゴミが消えればいいってもんじゃない。この油で汚れた缶が、どこに行ってどうなるのか、そのことに無関心ではいたくない。なるべく缶や瓶の汚れは落としてねって、ゴミの捨て方ガイドに書いてあった。

 

めんどくさいけど、でも、こういうひとつひとつが、社会のなかで生きていく、世界のなかで生きていくってことやと、その昔、おかんが口をすっぱくして言っていた。

 

足元から、自分の暮らしのなかから実践していく。そこから変えていく、変わっていく。

 

もう、お尻に火がついて久しいこの国だけど、でも、そんなふうに考えている。

 

最近、友だちが何十年も愛用してきたトートバッグの修繕に挑戦している。

 

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着物をほどいて裂き編みをしてみたり。

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おかんは、お天気の朝、ベランダで食器を乾かしていた。

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そういうひとつひとつが、どこかでつながっていくと、そう思う。