本当なら、とっくに「緊急事態」なのだろうな・・・と思いながら、でも、もう、やれることしかやれない、とすこし開き直っているこの頃。
だけどさすがに、ライブに行ったり、一緒に歌ったりすることには躊躇してしまう。自分の職業を考えると、「やっぱ、だめだよな」と思って諦める。
されど、ほんとは、いまほど歌いたいときはなく、いまほど生の音楽に触れることを切望したこともなかったのではないかな。
行きたいところに行けず、やりたいことをやれない自分をなだめたくて行ってみた先に、思いがけず、大好きなひとの世界が広がっていた。
刺繍作家の樋口愉美子さんの原画と作品の実物が、目の前に・・・
「お手を触れないでください」と書かれているけど、ちょっと油断すると、ほんとに指で撫でたくなるような、すばらしい刺繍たち。
針と、糸と、布と。
ひとつひとつは、日常のなかに普通に在るのだけど、樋口さんの手にかかると、こんなふうに物語がうまれる。
人の手って、ほんとにすごい。
わたしも、なんか、作りたくなってきて、
そして、ちょっと元気にもなった土曜日の昼下がり。
あ、久しぶりに頑固一徹おかんが泊まりに来ていて、今日の朝ごはんは、ゆっくりふたりで食べた。ちょっとぎくしゃくすることがあって、まだきっとお互いの心に棘が刺さったままなのだけど、それも、おいしい野菜や、甘いジャムがほわ~~っと和ませてくれる。
そうだよな。
人は手を動かして、ごはんもつくる。
エライ、エライ(笑)。