のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

盗み読みで、涙する。

こんにちは。

 

昨日の夕方、ヘビーな会議があって、そのまましばらくデスクで脱力して、「帰ったら、何にもしないで寝てやろう」と思いながら、帰宅渋滞に巻き込まれてようやく辿り着いた。・・・・で、自分の部屋に荷物を置きに入ったら、ベッドに人の気配がするじゃないのよ。

 

 

 

 

おい、おい、お~~~い!!!

 

 

テスト最終日を前に、相棒ちゃんが力尽きて、なんでか知らんけど、わたしのベッドで爆睡してるじゃないの(笑)。

 

 

おかあさんはやさしいので(?!)、そのまま寝かせておきました。

 

何をするのもめんどくさかったので、野菜と豚肉をジャジャッと炒めてのっけただけのラーメンをかきこんで、お風呂に入って、寝る段階になって、それでも起きてこないので、さすがに起こしました。

 

「ちょっと~~、おかあさん、寝ます」

 

そしたら、ガバッと飛び起きて、半分寝ぼけて「ごめん」を連発しながらリビングに消えていきましたとさ。

 

わたしが4時頃目が覚めたときには、「一夜漬け」のラストスパート。

 

う~~ん、こんなんでいいのだろうか、と思いつつ、わたしは何も言わない主義です。

 

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そんなこんなの朝のリビングのテーブルで、相棒ちゃんが書いた何かのレポートが目に入りました。全部じゃなくて、最後の数行だけが重なったプリントの下から覗いてた。

 

なので、レポートのタイトルはわからないのですけどね。こんなことが書いてあった。

 

わたしは将来、看護師になりたいと思っています。看護師になったら、患者さんの病気を看るだけでなく、患者さんや家族さんの思いをちゃんとわかれるようになりたいです。 

 

え?

 

え?

 

これ、何のレポートなんやろ?

 

ものすごく興味があったけど、ほら、「盗み読み」ですから、その無造作に重ねられたプリントに触ることはできないのですよ。

 

でも、なんだかね、どこでそんなことを考えたのか知らないけども、静かに驚きました。そんなこと、看護師さんになる前の、看護学校に入る前から思ってるんや。すごいなって思いました。素晴らしいな、と思いました。

 

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そうです、ほんとに、そうだと思う。

 

わたしの人生のなかで、「患者さん」として入院した経験が1回だけあるのだけど、そのとき、とてもつらいことに直面して、でも、奥歯を噛みしめてがまんしていました。

 

そんなわたしに、歳がずっと若い看護師さんが、黙って背中をさすってくれたのです。そのとき、抑えていたものが、全部わぁっと噴き出して、号泣してしまいました。看護師さんは、我に返って泣くのをやめるまでの短い時間だったけど、ずっと黙ってそばにいてくれました。

 

その夜、夜勤の看護師さんが巡視に来てくれたとき、静かにドアを開けて、そしてちょっとのあいだ、懐中電灯でベッドの脇を照らして、わたしの様子を見届けて、最後、すごく愛情深いゆっくりした動作でドアを閉めて出ていきました。

 

何にも言葉は交わしていないけど、昼間の看護師さんから、夜勤の看護師さんに、「わたしの涙」が申し送られたのだということが、あったかく伝わってくるような巡視でした。

 

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言葉を介さなくても、そのひとの痛みに寄り添うことはできると思います。自分自身が看護師として、それを実践できたことがどれだけあるか、自信はないけど、でも、うちの相棒ちゃんは、きっとやってくれると思う。親ばかじゃなく、そう思う。

 

その看護師さんが来てくれたら、笑いたくなり、おしゃべりをしたくなり、そして、泣きたくなるような、そんな看護師さんになってほしい。

 

盗み読みだからね、それは直接には言えませんでしたけど、そう思いながら、こそっと泣いた、先輩ナースでありました。

 

 

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そう思うと、このブログも、そうなんだわ。

 

笑えるはなし、泣けるはなし、悔しいはなし、たのしいはなし・・・

 

 

結局、書きに来てしまうのでありました。

 

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おいしいおやつをもらったから、おいしいお茶と一緒にいただいて、お昼からもがんばります。

 

今日も、皆々様、ありがとう。