のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

コロナをめぐる、光と影。

おはようございます。

 

ゆうべ、水道管の凍結防止の策を、一応講じたつもりなのだけど、やっぱりお湯が出ないです。氷のなかに手を浸けるみたいに冷たいお水で顔を洗って、飛び上がっている、ヤワなわたくし。雪国のお友だちのみなさま、今朝もきっと雪かきなんだろうなぁ。怪我しないようにね。それしか言えないのだけど、でも、繰り返し言いたい☺☺☺

 

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昨日、コロナをめぐって、2つの出来事がありました。

 

それはまさに、光と影。

 

時系列でいうと、影と光、でした。

 

仕事場で、午後、ボスに呼び出されました。なんとなくいやな予感はしたのですけど、現実はそれを超えていました。

 

新型コロナウイルスの恐怖と日々向き合いながら仕事をしてくれているスタッフにたいする中傷のはがき。

 

・・・・・言葉が出ない。

 

・・・・・信じられない。

 

・・・・・悔しい。

 

・・・・・哀しい。

 

・・・・・負けられない。

 

このブログを読んでくださる皆さんは、十二分にわかってくださってるって思ってます。応援していただいていること、ほんとにあったかく、心強く思っています。毎日感謝しています。

 

だから、みなさんに言いたいわけじゃないのだけど、今日だけ言わせてほしいです。

 

わたしの職場は、新型コロナウイルスの患者さんを直接的に治療・ケアする機能は持っていません。だから、本当に危険に直面しながら、疲労と不安とに潰れそうになりながら、そしてご自分の家族のことを後回しにしてしまっていることに心を痛めながら、それでも「治したい」「少しでも楽にしてあげたい」という、わきあがる思いで患者さんやご家族に向き合っている「コロナ病床」のスタッフの皆さんの大変さを見聞きするたび、胸がぎゅっとなる。

 

だけど、いま、がんばっているのは「コロナ病床」のスタッフだけではありません。確定診断がついていない発熱患者さん、新型コロナの院内発生のために転院を余儀なくされた患者さん、新型コロナの治療が終わったけど、ご自宅に帰る体力が戻っていない患者さん、そしてもちろん、それぞれの持病のために通院したり、入院なさる患者さん、そしてそのご家族を治療したり、看護したり、支援するために、日本全国でたくさんのひとががんばっています。医療従事者、と括るのも、わたしには抵抗があります。医療従事者じゃなくても、たとえば受付のスタッフ、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、介護を担うみなさん、地域で見守り活動をしてくださっているみなさん、挙げればキリがないぐらい、いろんなひとたちががんばっています。

 

そのひとたちを、応援こそすれ、どうして誹謗中傷できるのか、わたしにはわからない。自分が普段の買い物に行くことも、子どもたちを遊びに連れて行くことも、高齢の親を訪ねることも、少しの息抜きをすることも、いつも緊張のなかで、自粛モードに締め付けられ続けているひとたちのことを、労いこそすれ、どうして「お前がそんなことするから、感染が拡がるんだ」なんて言えるのでしょう。

 

絶句してはがきを手に取って何度も読み返し、ものすごくびっくりして、ものすごく哀しくて、悔しいけど、でも、わたしは変わらず堂々と、活き活きと、スタッフと一緒に、仕事をしていくのみだと思いました。このはがきを送ってきたひとも、わたしたちの、この仕事によって支えられているひとのひとりです。お気づきでないかもしれないけど、間違いなく、そうなんです。だから、毅然と、堂々と、そして自信をもって(傲慢ということではけっしてないです)がんばっていこうと思いました。

 

・・・・・そんなことがあって、帰宅して、晩ごはんの豚汁を作っていたら、焼き鳥屋さんでバイト中の相棒ちゃんからLINEがきました。

 

 

おかあさん、お店にお客さんぜんぜん来ない。店長がかわいそうやから、〇〇たちが焼き鳥を注文して、自分で焼いて、持って帰ることにしてん。だから、おかあさん、何が食べたいか、選んで。

 

 

 

お店のメニュー表の写真と一緒に送られてきたメッセージに、ちょっとびっくりして、そしてじわっと泣きそうになりました。

 

相棒ちゃんは、この焼き鳥屋さんでのバイトで、店長さんをはじめ、店長さんの妻さんやバイトのセンパイたちにもかわいがってもらい、「時給は安いし、お客さんが少なかったら『もう帰ってええで』とか言われて、給料ぜんぜん少ないけど、でも、なんか楽しいから行きたい」と思える場所です。おそらく数日中に大阪にも緊急事態宣言が出されるので、そうしたら、また「開店休業」状態に陥るであろう、「ザ・中小規模飲食店」。相棒ちゃんとそのバイト友だちは、高校生ながら、店長さんご夫妻の窮状を想像したのだと思います。そして考え付いた「自腹で出前」。

 

喜んで、全力で賛同しましたよ。相棒ちゃんには「お任せコースで、〇〇がおかあさんの好みを考えて選んでくれたらええよ」と返事しました。相棒ちゃんからは「オッケー」とひとこと返信(笑)。

 

で、凍えそうになりながら、顔を真っ赤にして帰ってきた相棒ちゃんの「出前」。

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寒さのせいで、すっかり冷たくなってたけど、でも、なんかねぇ、うれしくて、ありがたくて、ホカホカに感じました。

 

正直なところ、最近、お勉強のほうはイマイチです。生活態度も、「1分でも長く布団の中にいたい」路線を邁進中で、来年高校3年生とは思えない(笑)。だけど、なんかねぇ、それよりももっと、ずっと、大切なこと、ちゃんと培ってくれてる気がして、ものすごく誇らしかった。「釣りはいらねえぜ」と、300円だけ(笑)お駄賃にして、出前代をお支払いしました。

 

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きっと、新型コロナをめぐる混乱は、まだまだ続くと思います。そうしている間に、コロナをめぐる影の部分はどんどん濃くなっていくことを心配します。影どころか、闇になってしまいそうな気さえする。そして、そのなかでひとの暮らしや、果てはいのちが壊されていくかもしれないことを、いまの政治の中枢にいるひとたちは、積極的に黙認しているのではないかとさえ思えます。

 

でも、その影や闇に光をあてていくのは誰なのか。

 

その可能性を一番握っているのは、一部の権力者ではなくて、本当はわたしたちひとりひとりなのではないかと、ゆうべの相棒ちゃんの「自前で出前」に触れて、そう思っています。

 

なんだか、俄然元気が湧いてきました。

 

寝坊の相棒ちゃんにも、やさしくできそうだ(笑)。

 

皆々様にも、いつもながら、ありがとうをお伝えしたいです。こうやってささやかな発信を続けられる、その原動力をくださり、心から感謝します!!