のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

「いい育ち」に感謝するきもち。

こんにちは。

 

今日も期末試験に立ち向かう相棒ちゃん。やや低めに設定した目標の達成に向けて、彼女なりに努力している日々でございます。

 

こんな時、わたしが相棒ちゃんにしてあげられることというと、爆睡している彼女を「叩き起こす(笑)」こと、好きなおかずを作ってあげること、おやつとお茶をちょこっとサービスすること、ぐらい。あ、暗記モノの出題役をすることも、時々。

 

ゆうべは「とんかつ」にしました。

 

うちの相棒ちゃんは、わたしと一緒でお肉の脂身が苦手。なので、とんかつは、「豚ヒレ」を使うことが多いのだけど、ちょっとお高いじゃないですか。なので、昨日は「豚の切り落とし(こまぎれ)」で作りました。

 

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切り落とし肉を、ちょうど「一口かつ」ぐらいの大きさにギュッと握ってまとめます。そこに塩コショウをして、小麦粉をしっかりつけて、あとは卵とパン粉の「いつもの工程」。それを揚げると、適度にジューシーに仕上がるのです。

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これ、すごくお安くできておいしいんです。火の通りも早いしね。「〇〇~、つまみ食いさせてあげるから、おいで」と誘うと、小走りに寄ってきて、ほっとくといくつでも食べてしまうので監視が必要です(笑)。

 

かつを揚げている途中に、ともだちから「仕事、大変やけど元気?」とLINEが。近況報告やら、ちょうど揚げてるとんかつの話やらで盛り上がり、あっという間に夕飯が完成しました。

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お鍋に入れ損ねた水菜を、即席の玉ねぎスープにたっぷり投入したり、冷ややっこに「食べるラー油」をかけたり、ちょこちょこっとした工夫で、できるだけ彩りよく並べるのが好きです。

 

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わたしとしては、この「豚の切り落とし」のとんかつを、「節約料理」だと思っているのだけど、こないだ、あるひとに言われたのですよね。

 

「のんちゃんは、自分が食べさせてもらってきたものに感謝したほうがいいよ。のんちゃんは『いい育ち』をしてる。即席ラーメンを半分に割って、2回に分けて食べたりしたこと、ないやろ? 意識してないやろうけど、のんちゃんは、育ちがいいんだよ」。

 

なんかね、ちょっと衝撃だった。

 

攻撃的な口調で言われたのではまったくなくて、むしろ、そういう自分を慈しんでね、という意味で言ってくれたのだけども、でも、ちょっとドキッとしました。

 

確かに、そうだ。

 

うちの頑固一徹おかんは、現役時代、あんなに忙しくても、出来合いのものはほとんど食べさせなかった。それ以前のこととして、食べることを、お財布の中身を気にしながらやりくりしているという印象を、わたしや弟に与えたことも、ない(ほんとはどうだったのだろう)。それがどんなにありがたいことだったか。わかってるつもりでいたけど、でも、そのひとの、その一言は、ずしーんと響いた。

 

そうなんだな。食べることを楽しめる、いまのわたしをつくってくれたおかんに、その「育ち」に、もっともっと感謝しなくちゃ。そして、それをわたしなりに膨らませて、相棒ちゃんや、これから食卓を一緒に囲むひとたちに伝えていかなくちゃ。

 

そんなことを、最近、考えています。

 

だからね、朝ごはんも、ちゃんと食べてるよ。

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山型パンは、賞味期限当日で半額になってたのを買ってきた。間にはさまってるハムも半額。だけど、わたしはそれを楽しんでいる余裕がある。そうじゃないひとが、このコロナ禍で、静かに、確かに、増えていることを、忘れずに暮らしていきたいと、あらためて思っています。