のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

ズッコケ三者懇談(後編)

みなさま、おはようございます。

ゆうべのうちにアップしたかった「後編」ですが、我ながら、びっくりしたんですけども、懇談を終えて学校の門を出て、夕飯食べて(詳細後述💦💦)、帰ってきたら、どどどぉぉ~~~っと疲れましてですね。「え?なんで、こんなに眠たいの?」って思うほどの睡魔の急襲を受けて、パソコンで「記事を書く」のページを開いてみたものの、1行も書けずにギブアップ。2晩連続となる、娘のアロマオイルマッサージの施術を受けて(詳細後述♡♡)早々と寝かせていただいた次第です。

 

そして、満を持して(大袈裟じゃ)ご報告させていただきますっっ。そして、先に申し上げると、ものすごぉぉぉく長文です。ごめんなさいね。

 

①教室まで

前編でご報告しましたとおり、中3娘と、担任の先生と、わたしとの三者懇談は、本来なら4月以降、すでに2回実施されているはずが、私の仕事の都合&家庭訪問時に先生としっかり信頼を築けたという、私の安心感から、2回とも「お流れ」となり、今回が受験学年にして、最初で最後の三者懇談となる・・・・はず、だった(笑)。

そこがそもそも、違っておりまして、学校までの道すがら、娘との会話。

 

わたし「あぁ、これ、最初で最後の三者懇談かぁ。なんか、早かったなぁ」

 

娘「え? おかあさん、ちがうで。最後じゃないで。もう1回あるで」

 

わたし「え?? え?? 最後ちゃうの? 〇〇、おかあさんに、最後やでって言わんかったっけ?」

 

娘「え? そんなん言うた? 言うてないはず。 今日は、受験する私立高校の最終決定の懇談で、あとは年明け2月に、公立高校の最終決定の三者懇談があるねんで。〇〇はちゃんとおかあさんに言いましたやん(おっと、強気。)」

 

わたし「まじでぇ? おかあさん、ちゃんと聞いてなかったわけ?」

 

娘「そういうことやろ?」

 

わたし「まじでぇ? あかんやん、それ、〇〇に偉そうに言われへんやん」

 

娘「ま、そういうことやな(どや顔)」

 

わたし「ほんで、〇〇、何組やったっけ?」

 

娘「おかあさん、まじで、ほんま、やばいで。やる気ある? 教室も知らんやろ?」

 

わたし「あぁ~~~、知らん(恐縮)」

 

娘「今日は〇〇の勝ちやな(強気)」

 

ってことで、ちゃんと聴いとけ、おかん。クラスぐらい知っとけ、おかん。

滑り出しから、想定外の劣勢のなか、最初で最後、ではない三者懇談が幕を開けるのでございます。

 

②冒頭10分弱(本来の本題)

本来、この時期の三者懇談のメインは「受験について」。それぐらいは、あたしだって分かってますで~。

 

 

私立の志望校の最終決定。娘は某高校のとあるコースを志望していますが、先生いわく、もう1ランク上でもイケるんちゃうか、ということでした。が、娘は、読者のみなさまがたは、だいぶご理解いただいているかも、ですが、国宝級「天然ちゃん」そして、ハングリー精神とか、人よりも一歩先へ、とか、そういうガツガツしたとこ、良くも悪くも、ほとんどありませんねん。なので、「あ~、せんせい、〇〇は(おい、先生に向かって、自分のこと名前で言うんかいっっ。でも先生、ぜんぜん普通に接してくれてる。いまどきの学校は、こうなのか)、いまのコースのままでいいです。その上のコースは、偏差値だいぶ上やし、〇〇は、めっちゃすごい人たちのなかで、一番後ろをウロウロするのはしんどいです。だから、いまのまま志望します」と。先生から、親の意見を求められましたが、わたしは基本「本人の考えを尊重」路線なので、今回もそのように。

 

続いて、公立の志望校(本命)の話も少し。現状、娘が志望している高校の科(普通科ではありません)は、人気集中はしてないようで(これね、いまどきは、かなり詳細で、かなり正確な志望の動向がわかるみたいね。ぜんぜんわかってない、時代遅れなおかんです)、「ほんとに行きたいひと」だけがエントリーしてる印象らしく、いまの娘の成績なら、なんとか、いい結果が出るのではないか、とのことでした。

 

というところで、このあたりまでは、サクサクと、驚くばかりのスピードで話が進んでいきました。あれ? もうちょっと、込み入った話にならないわけ? と思いながら、しかし、娘がほとんどガッチリ方針を固めているので、もう、あとは、追い込みを頑張るのみ、ってことでした。特に、志望している科の特色から、5教科のなかでも、特に集中すべき科目があるので、そこに力を注ぐようにっっ、とのお達しでございました。

 

 

③爆笑、曝露、感謝感激フリートーク

ふつう、だいたい、ここまでで7~8割がた、懇談って終わるイメージですよね?とくに受験学年ですから。ところがどっこい。ここからが本番だったよ。

 

わたし「〇〇の、このかんじで、受験シーズンのクラスを邪魔してないんでしょうか」

 

先生「おかあさん、それ、真逆ですわ。このクラスがこんなにおもろいのは、こいつの力ですわ。ほんま、すごいっすよ。朝から夕方まで、ずぅ~~っと、めっちゃうるさいっすから。だけど、みんなを引っ張るほうに向けてうるさいんっすよ。だから、勉強を邪魔するとか、そんなんじゃないんですわ」

 

わたし「うるさいけど、引っ張る、ですか?」

 

先生「一番象徴的な話あります。こないだ、〇〇が休んだでしょ?あんとき、どんだけクラス中が静かやったか。ほかの先生も言うてました。〇〇がいてないだけで、あんな静かなクラスになるんかぁって。ほんで、帰ってきた途端、わちゃわちゃですわ。ほんで、クラスが一気に動き出すんです。なぁ、〇〇?」

 

 

娘「え~~、そんなん、自分ではわかりません(照れて、もじもじ)」

 

先生「あ、おかあさん、それと、これ、言うときますわ。こいつ、いま、下ネタ炸裂です。思春期ど真ん中っっ!!」

 

わたし「はぁ?? まじでぇ????」

 

娘「せんせ~~~!!! それ、言わんといてって頼んだやん。 やばいって、やばいってぇぇぇ」

 

わたし「あんた、先生に口止めしてんの?」

 

先生「おかあさん、こいつ、いま、様子おかしいですもん。いつもと違いますよ。あぁ、こいつでも人の顔色うかがうんや、って思いましたわ。おかあさんにビビッてますよ、カンペキ。だって、今朝、俺に交渉してきましたよ。先生、どこまで言うの?って」

 

〇〇「せんせ~~!!! もう、まじ、やばいって」

 

 

注釈:この時点で、だいぶ盛り上がってます。これ、中3の受験前の三者懇談か? ちょっと価値観が揺らぐ(笑)。ところで、そんなふうに楽しく過ごしている娘だけど、それ、一部だけで盛り上がっているんじゃないのかな?という心配が。その疑問を先生にぶつけると、

 

先生「おかあさん、俺が(僕から俺になってるぜ)このクラスを好きなのは、そこなんですけどね。〇〇みたいなうるさいヤツが、あと数人いてます。でもそいつら、みんな、ちゃんと周りに目配りができてるんです。そこが、こいつらの一番かっこええとこです。黙ってても、自然にそれができるところが、すごい。なぁ、〇〇?」

 

娘「(ぐにゃぐにゃに照れている)」

 

 

よかった、よかった。そこが一番気になっていたから。先生もそこにちゃんと注目してくれてるところが、またうれしかったです。そして、話は、先生の「先生としてのよろこび」みたいなところにも及びました。

 

わたし「先生が楽しくなかったら、子どもたち、絶対楽しくないですよ。先生は子どもらにとって一番身近なおとなだから、みんな見てる。たぶん、先生、しんどいときもあるでしょ? でも、先生はそのスタンスを諦めんといてほしい」

 

娘「先生、めっちゃ大変と思う。でも、先生は先生らしくおってほしい」

 

先生「まじで? よっしゃ!! 〇〇も、追い込み、気合い入れろや。お前ががんばったら、みんなにも、そのがんばりがうつる。やれよ?」

 

娘「あ・・・・・・・うん。(照れ気味)」

 

 

 

こんな感じで展開した三者懇談。そこに、わたしの知らない〇〇がいました。こんなふうに、クラスという集団のなかで、〇〇は存在しているんだ。なんか、びっくりしたし、うれしかった。たぶん、わたしがそう感じていることを、〇〇も感じたのでしょう。下駄箱までのしばらく、手をつないで廊下を歩きました。

 

④打ち上げディナーと、入魂のアロママッサージ

当初は「廻るお寿司」をリクエストしていた娘ですが、現地で「やっぱりこっちがいい」としゃぶしゃぶ食べ放題をチョイス。わたし的にはお寿司がよかったですけど(なぜなら、わたしは食べ放題で、「勝つ」ことができない。あんまりたくさん食べられないので、関西人としては「勝った!!」気がしない。娘も、そんなに言うほどは「勝てる」感じじゃないんですが・・・)ま、今日は、娘の言うこと、聞いてやろうかな、ってことで、入店。なんやかんや、ふたりで振り返りながら食べました。

 

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そして帰宅。思っていたより、ずっと、どっと疲れた。あぁ、わたし、こう見えて、めっちゃ緊張してたんかな、と。そしたら、娘が、前の晩に続いて、アロマオイルで肩から背中にかけて、めっちゃ念入りにマッサージしてくれました。ちなみに、前回はちゃんと「施術代」お支払いしたんです。でも、ゆうべは「おかあさん、きょうは〇〇の気持ちやから、バイト代はいいです」と。しかも、めっちゃ丁寧に、心を込めて、ものすご~~く上手に、してくれました。まじで、めっちゃ気持ちいい。そして、その効果もあって、ゆうべは爆睡させていただきました。

 

三者懇談ご報告の後編も、長くなってしまってごめんなさい。

でも、なんか、ほんとに、いいひとときでした。学校は、やっぱり、こうじゃなくっちゃ、みたいな気持ち。人と人とが作用しあって、支え合って、伸びていく。そういうのを、久しぶりに感じさせてもらって、ものすごくうれしかったです。

 

最後の最後に、スゴい話を。

私が、今回の懇談を最初で最後、って勘違いしていたんですが、私が「おっちょこちょいやなぁ、おかあさんって。これでよくも、いまのポジションをやってるよなぁ」ってつぶやいたら、娘がいったひとことが、「しっかり者とリーダーシップとはおんなじじゃないで、おかあさん。おかあさんは、しっかり者じゃないけど、リーダーシップはあるねん。しっかり者じゃなくても、リーダーはできるよ」だって。

正直、いままで受けた、どんな研修より、響きました。このひと、なに? わたし、完全に、カンペキに、見抜かれているし、圧倒的に、支えてもらっているんだ、って、もう、感服しました。ほんと、このひとの存在に、もっともっと感謝しないといけないんだな、ってしみじみ、つくづく思っています。

 

みなさまへ。(追記も含め)

読んでくださって、ありがとう。こうして、書き残すチャンスをくれて、読んでくださるみなさんに心から感謝したいと思います。ほんとにありがとうございます。最初、先生との会話をかなりリアルに再現して書いたのですが、ちょっと考えるところもあり、若干の整理をしました。でも、大筋、中身はそのまま、です。