数年前にご縁があって看護チームのリーダーに向けた本の、ホンの数ページに原稿を書かせてもらった。
「小さい病院の看護チームのリーダーとして大切にしていること」をテーマに、実践のなかから感じることを書いた。わたし以外の書き手は皆さん立派な方ばかりで、当時も、そして今も、つくづく異色だなぁと思う。でも、わたしみたいなのが入っていることで、どこかの小さい病院で孤軍奮闘している誰かが「この人でもやれてるんだから私もがんばろう」って思ってもらえるかもしれないな、とも思う。
日頃はこの本のことは忘れてしまっているのだけど、完全に忘れてしまわないぐらいのタイミングで「印税」の支払報告書がポストに届く。
額は微々たるもの。
なんだけど、なんとなく、背筋が伸びる。
自分が書いたことに恥ずかしくない自分でいたい。
歩みはゆっくりでも、ちゃんと歩いていきたいと思う。
病棟をまるごと飲み込んだコロナのクラスターはほぼ収束した。
でも、またすぐ、次の山登りが始まる。
まだ、歩みは、止められない。