のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

実感のない、ひと区切り。

病院での実習が始まっている相棒ちゃんに、せめてお昼ごはんのときぐらいはほっこりして欲しいと思って、今朝は4時に起きてハンバーグ弁当を作った。

 

なんでそんなに早起きしたかというと、父夫婦への一連のサポートの「ひと区切り」となる(はずの)銀行巡りのために渋滞を避けて早朝出発しなくちゃならず、その前にお弁当をと思ったため。

 

5時すぎに家を出て、7時前に父宅に到着。車をコインパーキングに停めてレンタル自転車に乗り換えて、モーニングを食べに行った。

 

9時前に父を施設に迎えに行って、そこからほぼ半日、銀行巡りとその後のフォローに費やした。

 

認知症の妻の銀行預金は、夫でさえも自由に動かせない。当然と言えば当然だけど。ものすごく手続きのハードルが高い。結論から言うと成年後見人を立てる申請をすることになった。その結論に納得できず、フリーズして頭を抱えてしまう父をなだめながら、銀行のスタッフにあからさまに「両親の預貯金にたかる娘」というレッテルを貼られていることを視線で痛いほど感じて、非常に不愉快だった。それだけいろんな事件が起きているんだろうけど、これはないんちゃうの?と言いたくなるレベルの不愉快さだった。

 

それでも、どうにかこうにか予定していた銀行巡りを終えて、「疲れた、しんどい」という父を施設に送り、お昼ごはんを近所のお好み焼き屋さんでテイクアウトして届け、今後のこと(妻の成年後見人のことなど)をわかりやすく説明して、やっと自分のお昼ごはんにありつけたのは2時を過ぎていた。

 

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あらためて思い起こすと、父夫婦の一連のドタバタのなかで、わたしをやさしく支えてくれたのが、おいしいお昼ごはんだった。

 

かれこれ10回はそのお店のお世話になっている。初めてのお昼は、介護用品のレンタル業者さんの訪問時間が迫っていたので「テイクアウト」をお願いした。

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カラフルで新鮮なお野菜たちに、すごく元気をもらって以来、すっかり常連さんになった。

 

今日はドリアのあとに、自分へのご褒美に台湾風ぜんざいを注文した。

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やさしい甘みと、ママさんとの二言三言の会話で早朝からの疲れが溶けていった。

 

お店を出て、父のマンションに戻って、少しだけ片付けをして、夕方の渋滞に巻き込まれないうちに帰路についた。

 

実習を終えて帰宅する相棒ちゃんを出迎える時間に何とか間に合って、夕飯をささっと食べさせて、相棒ちゃんは「10時半まで一旦寝る」と宣言して自分の部屋にあがっていった。

 

わたしは東京の弟に一連の報告を。

 

もっときれいさっぱり「ひと区切り」を迎えたかったのに、あんまり実感がないし、すっきりもしていない。

 

相手のあることだから、私だけがアクセルを踏んでも加速はしないから、仕方がない。

 

いや、でも、それでも、一区切り。

 

よくやった。そう思う。