昨日、新型コロナワクチンの1回目を打った。痛かったけど、それ以上の変化はとくになく、一晩明けて、いまに至る。
自分がワクチンを打つことよりも、いま、周辺の病院で起きていることのほうがずっと気がかりで、そしてこころもからだも重くなる。
新型コロナの患者さんをケアする病床を、たとえば3床増やすために、おおきな病棟を1つ閉鎖しないといけない。そうしないとナースの数が確保できない。もちろんドクターもでしょうけど。その病棟に入院なさってる患者さんは、退院もしくは転院を余儀なくされる。わたしは、その「転院先」の側で働いている。患者さんやご家族の大変さはもちろんだけど、やはり同業者のことがとても気になる。大きな病院のナースたちのことを思うと、ほんとうに胸が痛い。そして、その大変さを、そのまま分担できない自分たちのことを、とてももどかしく思う。もどかしいのを通り越して、申し訳なくも思えてきて、さらには、情けなくも思えてしまったりする。
・・・・でも、それ、違う。
もどかしいけど、申し訳なく思ったり、情けなく思ったりするのはやめよう。わたしたちがしっかりバトンをつないで、患者さんやご家族が安心できるようにしよう。それは、あんまり目立たないけど、でも、それがなければ、新型コロナの患者さんも結果的に安心して医療を受けられない。注目はされなくても、決して欠くことのできない役割。誇りをもって、元気にがんばっていこう。
ワクチンを打って、ちょっとどんよりしている自分に栄養をあげるとしたら、やっぱり音楽なんだろうと思って、今日は朝から音楽の師匠のところへ行ってきた。
こんなわたしの気持ちを鼓舞すべく、師匠が弾いてくれたギター。
内臓に、心臓に、脳に響いた。
あ~、これ、これ、これです。
音楽で吹き飛ばす。
こんなときこそ、音楽、なのだ。