のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

秋の便り。

ゆうべ届いた、友だちからの小包みのなかに、一足早い「秋の便り」が入っていた。

 

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今年の「初柿」。記念に、ジャムにした。

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てんさい糖と、レモン汁だけを加えて、お鍋で軽くグツグツいわせて、ボウルで冷ます。

 

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一晩おいて、朝のバタートーストにたっぷり塗ってみたら、ものすごくおいしかった。まさに季節の味。夜はソーダで割ってみようかな。

 

 

新鮮ななすびも入れてくれていて、こちらは簡単即席漬けにしてみた。

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塩でもんだなすびに、刻んだ大葉と擦った白ごまをたっぷり入れて、味付けは市販のそうめんつゆにお酢を少々。相棒ちゃんが思わず「白ごはん、くださいっっ!!」と言いましたとさ(笑)。

 

さぁ、今日からまた1週間、がんばろう。

 

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午前中、介護事業所のリーダーをしている知人が、ご家族の新型コロナウイルス陽性をうけての2週間の自宅待機を経て職場復帰してきたので、電話で少し話した。

 

「自分は感染もしてない、ただの自宅待機で、そんなんで休んでいることに申し訳なさをすごく感じたし、世の中から取り残されてる気がした。食欲も、ビールを飲みたい気持ちもまったくわかず、何もする気になれない、しんどいしんどい時間だった」と。

 

 

こんなふうな「コロナ関連疲れ」がどんどん拡がっていく気がしてならない。「ひとりで考え込む」ことのないように、不安を吐き出せる場をしっかりつくっていかなくちゃ。

 

まだまだ、まだまだ、ほんとにまだまだこれから、だと思っている。

無題(笑)。

久しぶりにゆっくりしてる。


頑固一徹おかんを朝から迎えに行って、眼科に送って、ワクワクする用事をひとつ済ませて、前から気になっていたカフェに来てみた。


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他にお客さんはおじさまひとりだけ。流れる音楽も心地よくて、いい時間。


相棒ちゃんの高校最後の文化祭は無観客開催になり、広報委員のわたしたちも、当初の計画を急遽変更して不参加の決断をした。


職場では、家族にコロナ感染者が出て、「濃厚接触者」になったスタッフがお休みになり、バタバタの日々が続いている。子どもたちの学校がお休みになってしまったら、完全に「お手上げ」だ。


「いまは毎日、働いて、暮らしているだけで十二分」って、大袈裟でなく、そんなかんじ。


だからなおのこと、こんな隙間のひとときを、全力で満喫したい。負けてたまるか~、だ。



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おっと!


ふわふわのフレンチトーストがきたので、まだ書きたいことはあるけど、尻切れトンボをお許しください(笑)。


あ、そういえば、トンボ、飛んでた。こんなに暑いけど、秋に向かって、ときは流れているようだな。

言葉の重みは、歴史の重み。

みなさんのブログにはちょこちょこ寄らせてもらっているけど、自分の文章はしばらくぶり。「あ、このこと、書こうかな」と思っていたら、全然違うことに心をごっそり持っていかれたり、ただ一日働いて帰って、ごはん食べながら寝そうになったり、「う~~ん、こりゃ悩ましい」と深堀りして考えているうちに時間だけが経ってしまったり。

 

で、思ったのだけど、わたしは思い立ったときに、そのままを書くのが性に合ってるのだな、きっと。逆にいうと、書かないときも、あっていい、のだ。

 

 

そして、今日は、「書きたいとき」だ。

 

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今朝、台所で朝ごはんの支度をしながらスマホに登場した言葉に、まさに、言葉を失った。

 

いま、大阪では、ホテル療養できるベッド数を増やそうという動きが急ピッチで進んでいる。そのことを、看護職への謝辞とひっつけて宣伝している知事のツイッターへのコメント。

 

「看護学生を学徒動員というのはどうでしょう」

 

 

え?

 

 

 

え?

 

 

 

いま、何て言いました?

 

 

 

 

もう、本当に言葉がなかった。戦争体験皆無のわたしだって、頭にすぐ浮かんできた。神宮外苑競技場での出陣学徒壮行会のモノクロ写真。そして、もちろんわたしは看護師だから、沖縄の「ひめゆり学徒隊」のことだって思い浮かべた。

 

動員とか、命令とか、最近コロナをめぐって登場する言葉には本当にぞっとする。命令されて、動員されて、どれだけのひとが、知らない土地で、飢えや病気や、もちろん戦闘による負傷で死んでいったか、想像せずにいられない。

 

これは、ちょっとした表現の問題、なのだろうか。わたしは「いちいち重箱の隅をつついている」のだろうか。

 

同じく今朝、ネットニュースで日本テレビ系『スッキリ』で3月に放送されたアイヌ民族差別表現について、収録から放送に至る経緯などを振り返る検証番組が流されたとの記事も読んだ。

 

なぞかけと称して、「あ、犬(アイヌ)。」だなんて。

 

どうしてそんなことが言えるのか。

 

恥ずかしくてたまらない。

 

 

 

 

 

だけど、思えば、「知らされていない」というのはそういうことなんだ。

 

かつてこの国が、数えきれない若者たちを「命令」のもとに戦争に「動員」したことも、誇り高く生きるいくつもの民族を差別して、土地や、名前や、いのちを奪ったことも、知らされていないのだ。知らないということは、こんなふうに、二重三重に、世代を継いで、罪を再生産していくのだと、わたしは、重く、重く、受け止めたい。

 

「府民のいのちを守るため」。

 

そんなことばで「命令」されて「動員」されていくかもしれない自分自身を想像して恐くなる。それが、再びの過ちの序章にならないように、わたしにできることを、考えながら、今日を生きていかなくちゃ、と思っている。

 

 

頭も、空間も、時間も「隙間」が大切。

がんこ一徹おかんとの「悩ましい」状況について書いた短い記事を、丁寧に心やさしく読んでくださりありがとうございます。

 

あの後、わたしのほうから電話をして、ほんとは週末に泊まりにきてもらおうかと思ってたのだけど、あいにくの悪天候のため順延。でも、今朝も、いつもどおりの新聞配達と、おかんが好きなドボルザークのCDを安く見つけたので、それも一緒に届けてきた。

 

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大雨で身動きがとれなかった週末、台所のバックヤードに置いていたレコードプレーヤーを思い切って別の部屋へ移動した。理由は、高3夏休みで受験勉強ラストスパート
(のはず、笑)の相棒ちゃんが「(ダイニング)テーブルが一番勉強しやすい。もう、ここに住み込む」と言い出して、昼も、夜も、テーブルを占拠。挙句は「寝るのもここがいい」とのこと、寝る前になると自分で布団を運んできてテーブルと台所のカウンターの間でキャンプの寝袋みたいになって寝始めたため、わたしが台所で自由にレコードを聴ける状況はしばらく遠のくなぁと思ったから。それと、料理や洗濯のちょっとした「隙間」と、ゆっくり時間が流れる「レコード」とは、やってみた結果、あまり相性がよくない気がしたから。

 

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こんな感じで、レコードプレーヤーと、レコードを置いていたスペースを「空っぽ」にしてみた。写真左側にガスコンロが、右手に洗面所と洗濯機があるので、この角っこに居れば、どっちの用事をしながらでも「隙間じかん」を活用できる。

 

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洗濯しながら朝ごはんを食べたり、とか。

 

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これまた、寝る前に洗濯が仕上がるのを待つあいだ、ちょっと本を読んだりとか。

 

あ、このほうがいいな、と思った。

 

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そのほか、いくつかたのしいことをしてみた。

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夏野菜をたっぷり使って、はじめて「ラタトゥイユ」なるものに挑戦したのだけど、見事「不人気」(笑)。

 

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なので、野菜たっぷりカレーに変身してもらった。ちなみに添えたチーズナンもどきは、焼き過ぎたのと、そもそも粉が古かったのだろうか、膨らまず、堅焼き煎餅みたいになってしまい、相棒ちゃんの苦笑いを買った。

 

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少し早く帰れた日に、大好きな古本屋さんでおもろい本にいっぱい出会った。この古本屋さんのおっちゃんは寡黙だけど、きっととてもやさしい人だと想像している。わたしが行った日、どこから集めてきたのか、段ボールいっぱいに古本を持ち込んだ、ちょっとおじいちゃんに近い感じのおっちゃんに対して、「お~、重たかったやろ、今日はひとりか?」みたいな声をかけて、カウンターからすぐに出てきて買い取りの査定をして、ちょっとの小銭だけど「即金」で買い取っていた。古本を持ち込んだおっちゃんは、明らかに、その「即金払い」を頼みにしておられる雰囲気がした。こういうやりとりが、普通にいっぱいあればいいのに、と思う。まとまった仕事ではなくても、汗水垂らして古本をどこからか見つけて、運んで、それを売ってお金を受け取る。立派な「労働」と「対価」だと思う。そういう場面に出くわして、少し胸が熱くなりながら、本を物色できるしあわせ。すごくこころに沁みた。

 

そんなこんなの、数日間。

 

今週もまた、いろいろあるかな。

 

でも、頭も、空間も、時間も、ちょっとした「隙間」を大切に、ちょっとしたしあわせを大切に、やっていきたいものだと思う。

悩ましいことは次々あれど。

 お久しぶりでございます。

おいしい空気をいっぱい吸い込んで、リフレッシュしたのも束の間。

まぁ、やっぱり、日々はいろいろ悩ましいことだらけ。

とくに、頑固一徹おかんとの関係が、なかなか、うまくいかない。

ゆうべ、おかんから長文のメールが届き、わたしがとった態度や、発したことばによって、思いがけずおかんの気持ちを傷つけてしまったことを理解した。

お互いに慮りすぎて、こころのなかに溜めてしまったひと言の積み重ねの山に、なにかの拍子で引火する。そんなかんじ。

 

ちょっとすぐには眠れそうになく、お気に入りのヘッドフォンで音楽を聴いたりして、こころを静めようとした。

 

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生きていれば、そりゃ、いろいろある。

母娘も半世紀を超えたら、そりゃ、いろいろある。

 

 

そういうこと。

そういうもの。

深呼吸の朝。

短い夏休み。

初日の今日は、思い立って、いつもベランダから眺める山に向かってドライブに来てみた。

珈琲飲んで、もうちょっと足をのばしてみるつもり。

人混みをどんどん避けて、深呼吸しよう。
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たとえ「お祭り」の最中だとしても。

今日も出勤前に頑固一徹おかんに寄ってきた。

 

わたしからは、新聞と、おいしくできたプチトマトのピクルスを届けた。

 

おかんからは、久しぶりにお弁当を持たせてもらった。

 

道の脇に車を停めて、物々交換をするとき、わたしが思っていたことを、おかんが先に言葉にした。

 

「8月6日やなぁ。」

 

あの日も、こんなふうに暑かったのだよね。

 

あの日も、こんなふうに蝉が賑やかに鳴いていたのだよね。

 

そして、あの日の朝も、きっとこんなふうに、おかあさんにお弁当を持たせてもらって、たくさんの子どもたちが出かけて行ったのだよね。

 

そして、帰ってこなかった子どもたちが、たくさん、たくさん、いたのだよね。

 

そんなことを思い浮かべながら、おかんの一言に「うん」とだけ返事した。

 

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さっき開いたお弁当箱は、愛情に満ち満ちていた。

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開けた瞬間に、泣きそうになった。

 

あの日、持たせてもらったお弁当を食べられずに亡くなっていった子どもたちのことを想像して、たまらない気持ちになった。

 

ひと口、ひと口、味わって、噛みしめて、いただいた。

 

 

 

 

今日、8月6日。

 

たとえ「お祭り」の最中だとしても、忘れてはいけない。

 

テレビは「お祭り」一色でも、わたしのこころはそこには染めたくない。

 

 

 

忘れてはいけない。

 

・・・というよりも、まだまだ、もっともっと、知らなくてはいけない。