がんこ一徹おかんとの「悩ましい」状況について書いた短い記事を、丁寧に心やさしく読んでくださりありがとうございます。
あの後、わたしのほうから電話をして、ほんとは週末に泊まりにきてもらおうかと思ってたのだけど、あいにくの悪天候のため順延。でも、今朝も、いつもどおりの新聞配達と、おかんが好きなドボルザークのCDを安く見つけたので、それも一緒に届けてきた。
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大雨で身動きがとれなかった週末、台所のバックヤードに置いていたレコードプレーヤーを思い切って別の部屋へ移動した。理由は、高3夏休みで受験勉強ラストスパート
(のはず、笑)の相棒ちゃんが「(ダイニング)テーブルが一番勉強しやすい。もう、ここに住み込む」と言い出して、昼も、夜も、テーブルを占拠。挙句は「寝るのもここがいい」とのこと、寝る前になると自分で布団を運んできてテーブルと台所のカウンターの間でキャンプの寝袋みたいになって寝始めたため、わたしが台所で自由にレコードを聴ける状況はしばらく遠のくなぁと思ったから。それと、料理や洗濯のちょっとした「隙間」と、ゆっくり時間が流れる「レコード」とは、やってみた結果、あまり相性がよくない気がしたから。
こんな感じで、レコードプレーヤーと、レコードを置いていたスペースを「空っぽ」にしてみた。写真左側にガスコンロが、右手に洗面所と洗濯機があるので、この角っこに居れば、どっちの用事をしながらでも「隙間じかん」を活用できる。
洗濯しながら朝ごはんを食べたり、とか。
これまた、寝る前に洗濯が仕上がるのを待つあいだ、ちょっと本を読んだりとか。
あ、このほうがいいな、と思った。
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そのほか、いくつかたのしいことをしてみた。
夏野菜をたっぷり使って、はじめて「ラタトゥイユ」なるものに挑戦したのだけど、見事「不人気」(笑)。
なので、野菜たっぷりカレーに変身してもらった。ちなみに添えたチーズナンもどきは、焼き過ぎたのと、そもそも粉が古かったのだろうか、膨らまず、堅焼き煎餅みたいになってしまい、相棒ちゃんの苦笑いを買った。
少し早く帰れた日に、大好きな古本屋さんでおもろい本にいっぱい出会った。この古本屋さんのおっちゃんは寡黙だけど、きっととてもやさしい人だと想像している。わたしが行った日、どこから集めてきたのか、段ボールいっぱいに古本を持ち込んだ、ちょっとおじいちゃんに近い感じのおっちゃんに対して、「お~、重たかったやろ、今日はひとりか?」みたいな声をかけて、カウンターからすぐに出てきて買い取りの査定をして、ちょっとの小銭だけど「即金」で買い取っていた。古本を持ち込んだおっちゃんは、明らかに、その「即金払い」を頼みにしておられる雰囲気がした。こういうやりとりが、普通にいっぱいあればいいのに、と思う。まとまった仕事ではなくても、汗水垂らして古本をどこからか見つけて、運んで、それを売ってお金を受け取る。立派な「労働」と「対価」だと思う。そういう場面に出くわして、少し胸が熱くなりながら、本を物色できるしあわせ。すごくこころに沁みた。
そんなこんなの、数日間。
今週もまた、いろいろあるかな。
でも、頭も、空間も、時間も、ちょっとした「隙間」を大切に、ちょっとしたしあわせを大切に、やっていきたいものだと思う。