のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

「だって、生きていくために」。

こんにちは。

 

どしゃ降りの合間を縫って、お昼ごはんを買いに、大好きなパン屋さんへ、同僚からチャリンコを借りて、ちょっくら走ってまいりました。

 

f:id:nonchi1010:20200710124754j:plain

あった、あった、愛しの「ちくわパン」(笑)。こないだ別のお店でもちくわパン、買ってみたけどね、やっぱりココのが一番おいしい。

 

f:id:nonchi1010:20200710124807j:plain

 

ずっとばたばたしていたのと、お弁当女子なので、数か月ぶりのパン屋さん。

 

お店を切り盛りしてるアラフォー女子と久しぶりに会えて、ちょっと話す。

 

 

パン屋女子「久しぶりです~~」

 

わたし「ほんま、ずっと来れてなかった。コロナのあいだ、お店はどないしてたの?」

 

パン屋女子「うん、いろいろ悩んだけどね、結局ずっといつもどおりに開けた。だってなぁ、開けんと、お金ないもん。だって、生きていくために」

 

わたし「そうや、それでええと思う。きっと、みんなもそれ、ありがたかったはずや」

 

パン屋女子「うん、お客さんは来てくれてた。ほかに仕様がなかったもん」

 

わたし「うん、うん」

 

 

なんか、ちゃんと本音の話ができて、うれしかった。わたしが医療従事者やから、ちょっと最初は言いにくそうにしてたけど、でも、そうなの。「生きていくために」。これはほんとに大事な主張。そのことを声にできない状況のなかでは、ほんとの対策は進まない。

 

 

そうこうしてると、別のお客さんが。

 

お客さん「あ~~~!!!あんホイップが売り切れてる!!!」

 

パン屋女子「さっきまで残ってたけど、売れちゃいましたぁ」

 

お客さん「雨降りやから、お昼までは残ってるやろうと思ってたら、甘かったかぁ!!もぉ、サンドイッチとあんホイップのセットだけを楽しみに、お昼までがんばったのにぃ!! 残念~~~!!!」

 

わたし「あ~、それ、めっちゃわかるぅ。それはテンション下がるなぁ」

 

お客さん「そうそう、そうなんよぉ。しゃーない、次の案を考える!!」

 

****************

 

わたしは、こういう、暮らしのなかのコテコテのイキイキとした会話が大好きです。

 

お昼までのお仕事を終えて、チャリンコで走ってきたお客さん。

 

それを愛情深く出迎えるパン屋女子。そして、会話に割り込む「近所のおばちゃん(わたし)」。こういうのが、大好きです。

 

そう、わたしたちは、暮らしているのよ。生活を営んでいるのよ。

 

そういうひとたちの会話が、元気に飛び交う毎日を、大切にしたいです。

 

新型コロナウイルスはもちろん恐いけど、でも、それと同じぐらい不気味なのは、その恐怖に支配されて、ひととひとがちゃんと繋がれなくなっていた、あの空気。

 

わたしは、次のそのとき、何をしなくちゃいけないか。

 

あらためて考えながら、チャリンコを漕いで職場に戻る。

 

 

 

チャリンコのカゴでは、買ったばっかりで、まだほんわかあったかいちくわパンと、ほんとは30円なんだけど、「いつもより量が少ないから」とパン屋女子がサービスしてくれた、わたしの大好物「パンの耳」がちっちゃく飛び跳ねておりました。

 

いいな、こういうの。

 

「だって、生きていくために」。

 

ひととつながって、おいしいもん食べて、笑って、話して、生きていきたいもんだ。