こんにちは。
どしゃ降りの合間を縫って、お昼ごはんを買いに、大好きなパン屋さんへ、同僚からチャリンコを借りて、ちょっくら走ってまいりました。
あった、あった、愛しの「ちくわパン」(笑)。こないだ別のお店でもちくわパン、買ってみたけどね、やっぱりココのが一番おいしい。
ずっとばたばたしていたのと、お弁当女子なので、数か月ぶりのパン屋さん。
お店を切り盛りしてるアラフォー女子と久しぶりに会えて、ちょっと話す。
パン屋女子「久しぶりです~~」
わたし「ほんま、ずっと来れてなかった。コロナのあいだ、お店はどないしてたの?」
パン屋女子「うん、いろいろ悩んだけどね、結局ずっといつもどおりに開けた。だってなぁ、開けんと、お金ないもん。だって、生きていくために」
わたし「そうや、それでええと思う。きっと、みんなもそれ、ありがたかったはずや」
パン屋女子「うん、お客さんは来てくれてた。ほかに仕様がなかったもん」
わたし「うん、うん」
なんか、ちゃんと本音の話ができて、うれしかった。わたしが医療従事者やから、ちょっと最初は言いにくそうにしてたけど、でも、そうなの。「生きていくために」。これはほんとに大事な主張。そのことを声にできない状況のなかでは、ほんとの対策は進まない。
そうこうしてると、別のお客さんが。
お客さん「あ~~~!!!あんホイップが売り切れてる!!!」
パン屋女子「さっきまで残ってたけど、売れちゃいましたぁ」
お客さん「雨降りやから、お昼までは残ってるやろうと思ってたら、甘かったかぁ!!もぉ、サンドイッチとあんホイップのセットだけを楽しみに、お昼までがんばったのにぃ!! 残念~~~!!!」
わたし「あ~、それ、めっちゃわかるぅ。それはテンション下がるなぁ」
お客さん「そうそう、そうなんよぉ。しゃーない、次の案を考える!!」
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わたしは、こういう、暮らしのなかのコテコテのイキイキとした会話が大好きです。
お昼までのお仕事を終えて、チャリンコで走ってきたお客さん。
それを愛情深く出迎えるパン屋女子。そして、会話に割り込む「近所のおばちゃん(わたし)」。こういうのが、大好きです。
そう、わたしたちは、暮らしているのよ。生活を営んでいるのよ。
そういうひとたちの会話が、元気に飛び交う毎日を、大切にしたいです。
新型コロナウイルスはもちろん恐いけど、でも、それと同じぐらい不気味なのは、その恐怖に支配されて、ひととひとがちゃんと繋がれなくなっていた、あの空気。
わたしは、次のそのとき、何をしなくちゃいけないか。
あらためて考えながら、チャリンコを漕いで職場に戻る。
チャリンコのカゴでは、買ったばっかりで、まだほんわかあったかいちくわパンと、ほんとは30円なんだけど、「いつもより量が少ないから」とパン屋女子がサービスしてくれた、わたしの大好物「パンの耳」がちっちゃく飛び跳ねておりました。
いいな、こういうの。
「だって、生きていくために」。
ひととつながって、おいしいもん食べて、笑って、話して、生きていきたいもんだ。