こんばんは。
今日は、心待ちにしている荷物が届く日でした。
わたし用のレコードプレーヤー、買ったんです。
というのも、いままでは頑固一徹おかんが奮発して買った立派な立派なスピーカーとアンプとレコードプレーヤーを使わせてもらってたのだけど、それを全部このお正月に、おかんの今の住まいへ移したんです。なんていうのかな、やっぱり、おかんの思い入れがあるものだから、おかんの手元に置いて、おかんが楽しむのが本当の姿だと思ったんです。
おかんは、本当はいまの団地に引っ越した時点ですでに、わたしが想像していた以上に、そのオーディオセットでレコードを聴くことを欲していたようで、私が住ませてもらってる家(もとはおかんが建てたのですけど、紆余曲折あり、いまはわたしと相棒ちゃんの住まいになっていて、おかんは別のところにひとりで暮らしてます)に置いてあることによって、聴きたいときに自由に聴けないことへの苛立ちをずっと静かに募らせていたのです。そのことをめぐって、年末年始にけっこうハードな衝突をしてしまい、その衝突を収束させる過程で、「そうだ、おかんのオーディオなんやから、おかんのところにあるべきだ」と思い立ち、「運んであげる」と言ってくれた頼もしい助っ人に甘えさせてもらって、フルセットを移動させたというわけなのです。
一人暮らしには十分すぎる広さの団地のリビングに設置したオーディオたちは、なんというか、「おさまるべきところにおさまった」という雰囲気を醸し出して、そして、思っていた以上に、いい音を響かせてくれました。おかんの喜びようといったら、もう、笑っちゃうぐらいでした。そりゃそうだよね。もっと早く気づいてあげればよかったね。ちょっと時間はかかったけど、でも、本当の持ち主のところに落ち着いて、よかったなぁって思いました。
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でも、そうすると、今度はわたしのほうが、喪失感に包まれてしまいまして・・・。あんな立派なセットじゃなくても、いまのわたしが、気軽に、朝も、夜も聴ける、そういうのを買おうと思って選んだお品が、今日届いたという次第。
晩ごはんを早めに済ませて待ち構えていたら、予定通りの時間に配達してくれました。ワクワクしながら梱包をほどき、わたしの部屋のタンスの上にセッティングしました。
で、記念すべき「聴き初め」の1枚は、やっぱりビートルズにしました。
いやぁ~~、イイわ、とてもイイ。
おかんのオーディオとはまるで別モノの音だけど、でも、なんというのかな、「わたしらしい音」のような気がしました。これから、もっともっといっぱいレコード聴きたいな、とすごく思いました。
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夜のデザートは、おかんがつくってくれた黒豆とおつゆで「黒豆ゼリー」に挑戦しました。自然な甘さがやさしくて、さらに豊かな気持ちになれました。
おかんとは、ほんとに、ちっちゃな衝突からド派手なケンカまで、いろいろやらかしてしまってますが、それでも、もちろん、やっぱり、母娘ですから、わかりあえたり、喜ばせてあげたり、そういうひとときを求める気持ち、あります。
そして、ちょっとでも、そういうひとときをもてたら、自分の心も、とても穏やかになれるんだなぁって、お茶をすすりながら、しみじみ、つくづく、思っています。
・・・・って、レコードプレーヤーのはなしだったか、母娘のはなしだったか、わからなくなっちゃいましたが(笑)、そんなかんじ、です。