こんにちは。
一斉休校、始まりました。朝、ひとりのスタッフと立ち話をしました。娘ちゃんが幼稚園の年長さん。「ママ、なんで幼稚園に行かれへんの?お友だちと会われへんの?」と尋ねられて、切なかったというはなし。そして、春からの小学校デビューなのに、何となくざわついている状況がかわいそうだというはなし。で、いろんなことの調整でイライラしてしまった自分のことを、娘ちゃんが気遣ってくれているようだというはなし。
いま、日本全国に、こんなおうちがたくさんあるのだと思う。返す返すも、「くらし」も「しごと」も、ましてや「子育て」なんて、まったくもって視野に入っていない、そんな人物を、わたしたちは選んでしまっているのだと、あらためて痛く痛く感じています。
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ところで、我が家には、この週末、別の問題が浮上しておりました。
ひさびさ、頑固一徹おかんとガチンコ勝負してしまった。
いや、勝負してないな。ケンカを売られて、しかし、結果、買うことはしませんでした。わたし、基本は「白黒はっきりつけたい」系(笑)ですけど、今回は、それ、やめといたんだわ。
事の発端は、おかんからの土曜日の電話。
「わたしも歳をとってきて、思うようにいろんなこと出来なくなってる。料理も、掃除もうまくいかない。あんたは忙しいから、こんなときにいろいろ言ったら鬱陶しいやろうから一生懸命がまんしてるけど、あまりにもわたしを放ったらかしにしすぎじゃないの?困ってないかな、とか思わないの?〇〇(わたしの娘)とふたりだけ、仲良く暮らしてたら、おばあちゃんなんていなければいいと思ってんのじゃない?」
あ~~、確かにね、週末の相談、しようね、って言いましたわ。それをこの騒動のなかですっかり忘れておりました。それは認める。しかし、が、しかし、そんな言い方ないんじゃないの???
おかんはまだまだ続けましたよ。
「換気扇の掃除をしたら、途中でうまくいかなくなって、ずっとひとりで奮闘してたら涙が出てきて、缶ビールを3本飲んでも眠れなかった。あんたの家が早く片付いたらいいと思って、手伝いに行こうと思ってるのに、なんでそんな迷惑そうにするの?わたしはあんたのこと一生懸命理解しようとしてるのに、あんたはわたしのこと、まったく眼中にないでしょ?」
う~~~ん、そんなことはない。だけど、正直、そうやって詰め寄られると、しんどい。息苦しい。その昔、厳しく厳しく育てていただいた過去の歴史がよみがえり、爆発的に反抗したくなってしまう(しないけど)。
「とにかく、日曜日、迎えに行くから」とだけ、辛うじて返して、電話を切りました。
しばらくしたら、おかんから、「こんな険悪な雰囲気で行っても仕方ないから、行かない」って電話がかかってきたんですけど、「こんなままで来週の仕事できませんから、迎えに行かせてもらうわ」と伝えて、日曜日の朝からおかんの団地へ迎えに行きました。
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おかんは、明らか「ちょっと言い過ぎた」と思っている雰囲気だった。「ごめん」とはもちろん言わないけど、でも、トーンは明らかに違っておりました。
そして私も、「やさしくできなくてごめん」とは言いません。言えません。言いたくないです。だけども、これ以上、こちらからさらに吹っかけることもしたくなかった。
なので、ゆうべの電話がまるでなかったように、普通のいつもの会話が始まり、そのまま車で我が家へ移動し、そしてちょこちょこっと片付けを一緒にして、娘も一緒にお昼ご飯を食べ、甘いものをちょっとつまみ、そして、夕食に突入。
半額セールのタイミングを見計らって、近くのスーパーでお刺身を買って、娘はお得意のフライドチキンを作ってくれた。ばあちゃんは、至極ごきげんに「わぁ、キレイに盛り付けてあるなぁ」とか「〇〇の揚げ物は、だんだん腕があがってるなぁ」とか。そして実際、いつもよりも3割増しぐらいにしっかり食べていた。
娘は空気を読んで、お風呂を念入りにお掃除して、浴室暖房もしっかり入れて、入浴剤たっぷりのお風呂を絶妙のタイミングでスタンバイ。
ゆっくり湯舟に浸かったおかんは、ゆうべの電話の主とは思えない人物になっておりました。
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わかってましたの。
おかんは寂しいんですよね、きっと。
ただそれだけのことなんですよね、きっと。
社会変革のために、人生の大部分を投入して、いわゆる「活動家」としては、おそらくとてもスゴかったひと、そしていまでもスゴいひと。だけど、わたし思います。それと、「生活者」としてのおかんとは、「別もの」なんだなぁって。正直、おかんが「生活者」としてスゴいとは思わない、思えない。もっといまの人生を楽しんでよって思う。もちろん社会がこんな状況になって、能天気でいられるか?!って言いたいのかもしれん。でもね、自分の人生、もっと自分のちからで楽しんでほしいの。
だけど、それ、おかんに求めたら、もはや酷なのかもしれない。もうちょっと、わたしが、そのたのしさはプロデュースしないとあかんのかもしれない。
もっと平たく言うなら、「ひとりじゃ寂しい」んだ、きっと。
だからね、「白黒つける」のはやめた。大事なのはそこじゃない。
ちょっとめんどくさいけどね、でも、一緒に食べて、一緒にしゃべって、一緒に笑うことなんだな、きっと。
だから、ゆうべは夕飯の片付けをしながら、カレーを作りました。そのカレーや、ほかにもいろいろ、容器に詰めて、両手いっぱい持たせて、今朝、仕事の前におかんを送っていきました。
何も解決してませんけど、でも、こういうことなのかな、って。
そんな月曜日の朝でした。
長々、長々、まことに申し訳ないです。お読みいただきありがとうございます。
今週も、どうぞよろしくお願いいたします☺☺☺