nonchiのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

辿り着いたスタイル。

こんばんは。

今日は午後から出張で、いつもの終業時間より少し早めに解放されました。といっても、そんなにたっぷり時間があるわけじゃなかったので、本屋さんにだけ寄って帰ってきました。

 

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夕飯は、ひとりだったので、ちょっと手抜き(笑)。今季最高の「かぼちゃの煮物」の残りと、豚肉としいたけとニラを焼肉のたれで炒めたやつと、納豆ごはん。早々に食べ終えて、買ってきた雑誌と、久しぶりに読みたい本がありました。

 

雑誌は『天然生活』。今回の特集は「自分らしく整理整頓」、そして付録は「定番おかずベストレシピ」。なんか、わたしのために企画編集してくれたのかな、と思うような内容で、うれしくてたまりません。写真の1枚1枚、ちょっとしたコラムも、全部趣味が合うので、ほんとに大好きな雑誌です。

 

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それと、久しぶりに読んでみたくなったのが、吉本ばななさんの『キッチン』。ばななさんの文章は、エッセイも小説も、子ども向けもおとな向けも大好き。ほかにも何冊か持っていますが、やっぱり『キッチン』がいちばん好きかな。

 

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私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。

どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事をつくる場所であれば私はつらくない。

 

 

もう、冒頭のこの2文で、一気にひきこまれてしまいます。そう、わたしが「台所」という呼び方が好きなのは、この作品の影響がとても大きいです。そして、わたしも台所が大好き。一番元気が出るし、一番癒される場所。ひとりでいるときも、誰かといるときも、一番落ち着く場所です。

 

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リフォームするとき、絶対に欲しいと思っていたアイテムがあります。

それは「食洗器」。ぜったいビルトインでつけようと思っていました。

ところが、いざ使い始めると、なるほど、と思ったんですが、わたしの持っている食器の、かなりの数が「食洗器不可」もしくは「避けたほうが望ましい」(笑)。なので、結局、洗い上げる場所が必要になり、備え付けのステンレスのかごや、最近は「給水マット」のうえに直接並べるなどの工夫をいろいろしてみておりました。でも、どれも、なんとなくしっくりこないのです。で、ずっと考えておりました。

 

そして、ついにひらめいた。辿り着いた。

 

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直径約60㎝の竹製のざるに、ふきんを敷いて、そのうえに洗い上げることにしました。これ、大正解。なんといっても洗い上げられる面積がとっても広い。そして、洗い上げるその景色が、なんか、わたし好みなのです。で、洗いざらしのふきんが、イイ感じで水分を吸ってくれます。そして使い終わったあとは、ふきんは洗濯、そしてざる自体はキッチンにぶら下げておけば、また次のとき、カラッと気持ちよく使えるというわけです。

 

「辿り着いた」っていうかんじがして、すごくうれしいです。便利さだけを追いかけるわけじゃなく、やっぱり「台所しごと」を楽しみたい。

 

ここ数日、台所にいる時間がとても長いです。小説『キッチン』じゃないけど、わたし、台所にいてたら、凹んだきもちや、さみしいきもちを立て直すことができます。ちょっとキモチわるく、独りごとを言っちゃったりもしますが、そうやって、息を吹き返す(笑)。おいしいものつくって、娘や自分や、お弁当につめておかんに食べてもらうこと、ちょっとした洗い物にも、自分らしいスタイルを追い求めること。考え込んでも仕方がないことにこだわって気持ちがもつれてしまうより、ずっと建設的で健康的。

 

もうすぐ娘がバイトから帰ってきます。お風呂はわかしてあるので、ちょっとしゃべって、お風呂に入って、寝るとしましょう。

 

『キッチン』のおわりは、こんなふうに締めくくってあります。これがまた、大すきなんですよ。

 

 

(前略)

 夢のキッチン。

私はいくつもいくつもそれをもつだろう。心の中で、あるいは実際に。あるいは旅先で。ひとりで、大ぜいで、ふたりきりで、私の生きるすべての場所で、きっとたくさんもつだろう。

 

 

夢のキッチン。まだまだ、もっともっと、この台所を楽しんで、そこからいろんなことを考えて、いっぱいごはんをつくって、自分や、この台所にまつわるひとたちを元気にしていきたいと、モクモクと、わくわくと、そんな気持ちがわきあがってきます。早く寝て、また、明日の朝、この台所に。

 

おやすみなさい。