のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

わたしの、 Color を。

みなさま、こんにちは。

今日のお弁当は、めっちゃ手抜きだけど、でも、色はカラフルで元気がでます。

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カラーといえば、やっぱこの曲。

シンディ・ローパーのTrue Colors だな。

youtu.be

 

そして、この曲とセットで想い出す、高校のときの先輩がいる。

 

私が3年生のとき、1つ上の学年から留年していた女の先輩がいた。

それはそれは雰囲気のある先輩、顔立ちも、メイクも(当時はもちろん今よりずっと厳しかったから、メイクなんて、とんでも禁止だったけど)、制服の着こなしも、机に肘をついて、いつも窓の外を眺めていたその姿も、全部が個性的で、ちょっと近寄り難くて、でもすごく気になる先輩だった。

 

みんな、ちょっと距離をおいていた。先輩は休んでばっかりだったし、学校に来てもぜんぜん喋らない。静かに教室の後ろの席で、いっつも肘をついて、外を眺めてた。でも、なんのきっかけだったか忘れたけど、その先輩と話すチャンスがあった。

 

話してみると、ルックスとはぜんぜん違う、すごくやさしい、穏やかなひとだった。わたしのことを「〇〇ちゃん(苗字を音読みしてた)」と呼んでくれて、ちょこちょこっと自分のことも話してくれた。わたしのことをよく観察していて、「〇〇ちゃんのソックスの丈がすき」「靴とソックスのバランス、いっつも考えてるやろ?すごくかわいいで?」って気付いてくれた。わたしは当時から足が太くて、それがコンプレックスだったけど、ソックスと靴の組み合わせ、それこそ先輩の発見のとおり、ソックスの丈にはものすごくこだわっていた。それに気付いてくれたこと、それを褒めてくれたことが、すごくうれしかった。

 

先輩は、ある日「〇〇ちゃん、文化祭に一緒に出ようや」と言ってくれた。曲は憶えていないんだけど、シンディ・ローパーを含む洋楽の、キーボードを頼まれた。高校の中庭がステージで、何を着て、どんなふうに先輩と一緒に演奏したか、そこがかなり曖昧な記憶になってしまってるけど、なにしろ、その先輩のステージをサポートした。

 

そのあと、先輩は、また学校を休みがちになって、最終的には一緒に卒業はできなかった。そして、そのまま一度も再会することはなかった。

 

シンディ・ローパーのTrue Colors が出たのは、わたしが高校3年生の秋。美しいコード進行、シンディ・ローパーの細いようで力強い歌声。「あなたのほんとの姿は虹のように美しい」という歌詞と、先輩が、あのときも、いまも、重なる。

 

ちょっと自分の立ち位置に迷ったとき、「わたしって、なんでこうかな」って思ったとき、ものすごくたまに、だけど、ふと思い出す曲と、先輩。

 

いま、どんなふうに歳を重ねているんだろう。

 

自分らしさ、わたしだけのColor ―――。

 

カッコよかったな、先輩。

 

元気かな。

 

そして、わたしのColor 。何色やろか?