こんにちは。
土曜日の「雨の京都」後半戦があまりにも素敵で、それをちゃんと伝えようとして、文章をいじくりまわしているうちに、なんだか違うものになってしまいそうで、一旦時間をおきました。
で、土曜日のことだけ、短い言葉で書くつもりでいたら、ゆうべ、さらに素敵なことがありました。
どっちも、言葉はたくさん要らないな、と思う、そんな出来事でした。
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土曜日の京都、一番楽しみにしていた、東林院という禅寺で催される「梵燈のあかりに親しむ会」。
住職さん手作りの梵燈や、古い瓦のうえに置かれたろうそくのほのかな灯りがちりばめられたお寺の庭を、静かに静かにたのしみました。
お寺の敷地の中に入ると、ほとんど街灯もなく、暗い中を、見落としてしまいそうに地味な案内表示を頼りに足を進めていった先に、東林院が待っていてくれました。
中に入らせてもらって、奥の間の先に見えた光景のすばらしさに、ほんとに「あっ」と声が出てしまいました。
お庭いっぱいにゆらゆらと揺れるろうそくの灯り。毎回、禅の教えである『禅語』から選んだ文字を、ろうそくとあんどんのあかりで表現されるのだそうで、今回は「無事是好日」。
「何事もない一日はめでたい日」・・・・。
ほんとに、そう。
忘れているけど、ほんとに、そう。
目新しいことなんかなくたって、派手なしあわせがなくたって、
毎日が、いつもどおりに始まって終わっていく、
そのことが、すばらしいこと。
そのことこそが、めでたいこと。
みんな、静かに、お庭に向かって腰をおろして、秋の虫の鳴き声に聴き入りながら、ろうそくの灯りと、映し出されたことばを、それぞれに、噛みしめるひとときでした。
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ゆうべ、3泊4日の修学旅行から、相棒ちゃんが無事帰宅しました。
空港からのモノレールの終着駅まで迎えに行って、「お茶漬けが食べたい」というリクエストにおこたえして、白ごはんを炊きました。待ちきれずに、両手いっぱいに提げて帰ってきた「北海道スイーツ」を、お茶漬けと一緒に(笑)いただきました。向こうで友だちと食べた「おいしいもの」の報告を聴きながら、それはそれは賑やかなテーブル。
そして、相棒ちゃんが、おみやげと一緒に渡してくれたものがありました。
「おかあさんの誕生日プレゼントは、北海道で買おうと思っててん」とのこと。
「なんの曲か、当ててみて」と言われて、オルゴールのボックスの底のねじを回そうと思ったら・・・・
・・・・・言葉が浮かばず。
・・・・・ちょっと、泣けた。
そして、そして、オルゴールが奏でてくれた曲は・・・・
Imagine - John Lennon & The Plastic Ono Band (w The Flux Fiddlers) (Ultimate Mix 2018) - 4K REMASTER
なんかね、びっくりしました。
このセンス、この発想、この感性。
こんな素敵な家族と、「なんでもない一日」を大切にしながら、
音楽と一緒に、暮らしていきたいと思います。