のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

わたしの仕事。

こんばんは。

週明け早々、職場でアクシデント勃発。その収拾をし終えて、いま、自分のデスクでチョコレートとコーヒーで気持ちを鎮めています。

 

病院という場所で働いていると、本当に、人生の困難さの縮図のようなものに出合うことが少なくありません。

 

そういえば、わたしは「白衣の天使」に憧れたとか、そんなんでいまの仕事を選んだのではないんです。「もし、将来、結婚できなかったとして、ひとりでも食べていける職業って何やろう?」・・・なんて、高校生の頃から思ってた(笑)。そして、孝行娘には恵まれたものの、実際「ひとり」でやっています。わたし、なかなか先見の明、ありました、はい。

 

それプラス、わたしの祖母が入退院を繰り返す病気をしていて、病院の看護婦さん(当時は看護師さんじゃなくて、看護婦さん、でした)の振る舞いの「心無さ」にものすごく腹が立ち、「わたしが看護婦なら、そんなことは絶対に言わないし、しないよ」という「反面教師」がその後のわたしの原動力になったような気がします。もちろん、それだけじゃなく、ほかにも思うことはありましたけど、でも、祖母が入院していた2人部屋の窓から、理不尽な看護婦さんに対する悔し涙と一緒に眺めた夕焼けのおぼろげな記憶、まだ残っています。

 

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わたしよりもずっと若いナースたちが、人のいのちを、人の健やかさを支援していくという仕事のなかで、折れないでいるのは至難の業だと思います。みんな、ほんとによくがんばってる。ママさんナースたちは、子どもがまだまだちっちゃいのに、一生懸命子育てして、主婦もして、妻もして、そしてナースもしている。みんな、ほんとにエライです。

 

がんばってることがわかってるから、彼女たちが「こんなにしんどいけど、この仕事しててよかった」と思える瞬間に、出会ってほしいと思います。それは、そんなにたくさんじゃなくてもいい。でも、困難な状況に立ったとき、ふと思い出せる患者さんや、ご家族や、場面に、出会ってほしいなと願っています。

 

しあわせなことに、わたしには、何人か、そういう患者さん、ご家族、そして、想い出したら泣けてくる、忘れられない場面があります。いまでも、そのことに大きく支えられて仕事を続けています。これからも、きっとそうだろうと思います。

 

とてもしんどい仕事です。だけど、この仕事を選んでよかったと、やっぱり今日も思います。自分に近しいひとには、プロなのに、ぜんぜんなにもできなくて、不甲斐なくてたまらないけど、それでも、自分が出会う患者さんや、ご家族に、その分、少しでも、なにかできたらなって思っています。

 

わたしを、いまでもこの仕事に就かせてくれている、わたしが出会ったすべての患者さんやご家族、いままで関わってきたスタッフに、内緒で、心からの感謝を。

 

みなさん、ありがとう。

 

明日も、その先も、がんばろうと思います。


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