のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

育ててもらったキッチンに、ありがとう。

みなさま、こんにちは。

今日は「彼岸入り」。「暑さ寒さも彼岸まで」って言いますね。今朝、仕事に来るときは寒かったけど、お昼になるとしっかりおひさまが照ってくれて、あぁ、春もすぐそこだなぁって思えてきました。

 

さてさて、いよいよ今日から、実家のキッチンを中心とするリフォームがスタートしました。ほんとなら、「今日からよろしくお願いします」って、職人さんたちにごあいさつすべきところですが、何しろ年度末でいつも以上に自由のきかない身になっているため、玄関にメッセージと一緒にコーヒーとお菓子をセッティングしておきました。もちろん、事前に最終の打合せもしましたし、何かあればすぐ連絡をいただけることにはなっています。贅沢なお話ですが、そういう施主のライフスタイルも含めてご理解いただき、お仕事していただけることに、あらためて感謝しているところです。

 

今日に備えて、週末、わたしと娘がしたこと。

娘が2歳になる前から、中学校へ行くまで、約10年間お世話になったキッチンとの記念撮影。その写真を添えて、キッチンに立ってごはんを作ってくれた頑固一徹ばあちゃんに「感謝状」を渡そうと計画中なのです。いろんなアングルから、娘とわたしも入りながら写真を撮りました。そうやってあらためてキッチンを眺めながら、いろんなことを想い出して、娘とも想い出ばなし、いろいろしました。

 

ばあちゃんの家に娘とふたりで転がり込んだ頃は、まだ娘もちっちゃくて、「そっちは火があるから、危ないよ」って何度言い聞かせても、ばあちゃんが立っているキッチンに登場するもんだから、DIYが得意なわたしが「ゲート」をつくって「進入禁止」にしたこともあったなぁ。娘の背が伸びてきてからは、食器棚の扉に頭をぶつけて、おかしいやら痛いやらで笑い泣きしたこともありました。ばあちゃんの得意料理のひとつ、野菜の天ぷらの夜は、わたしと娘が揚げたそばからつまみ喰いして、「なんぼ揚げても、あたしの分がないっっ」とばあちゃんが呆れていたなぁ。年末になると、換気扇の掃除が大変で、「あんたの背が伸びたんやから、これはあんたの仕事でしょうが!!!」とものすごい剣幕で怒り飛ばされて、反抗期の娘がふてくされてたこともあった(笑)。

 

もちろん、自分がやりたくて、決断したリフォームですが、あらためてキッチンを眺めながら、いろんな場面、いろんなごはんが想い出され、ちょっとこみあげるものがありました。

 

さあ、あたらしいキッチンで、こんどはわたしと娘がばあちゃんにおいしいものを食べさせてあげなくっちゃね。別々に暮らすスタイルはそのままで、ときどきばあちゃんが泊まりに来て、新たな、ちょっとおとなになった女子会をしようと思います。「上げ膳据え膳」すぎると、ばあちゃんも手持無沙汰でしょうから、「ごはん作っといて」もたまにはアリだよね。一緒に食卓を囲めることに、あらためて感謝しながら、おいしいものを、気持ちを込めてつくりたいと思います。

 

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雨戸を開けて、実家の裏庭を見たら、雑草くんが元気いっぱい伸びておりました。なんでもない風景だけど、でも、なんか、この生命力に、ワクワクしました。新しいくらしに向かって、わたしも娘も、がんばらなくっちゃ、です。

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明日はいよいよ、公立高校の合格発表。どんな結果が出ても、娘の門出は、お祝いしてあげたいと思っています。