昨日やっと年一回の保健所からの病院立入検査が終わった。終わってみれば、現場スタッフの頼もしさを力強く実感できた、感慨深くさえある時間になった。
日曜日以外ずっと仕事をしていた1ヶ月あまり。久しぶりに平日に休んで、朝から相棒ちゃんにお弁当を作り、実習先の訪問看護ステーションのそばまで車で送るという「過保護マックス(と相葉ちゃんがニヤつきながら述べていた)」な動きをして、そのあとはここ最近で最高に怠惰な一日を過ごした。
その締めくくりは、再び相棒ちゃんがらみで、最寄りの駅まで車でお迎えに行く。つくづく、アホな母である。
冷房代節約も兼ねて、本を持って近くのイオンのフードコートでドーナツと紅茶をお供に、岡真理さんの『ガザとは何か』をまた読んでいた。「この本が出る頃にガザはどうなっているのか」と去年の12月に書いておられるが、年がかわり、もう9月になってしまった。
深く息を吸って、吐いて、ページをめくる。
そしたら、「はじめに」の最後に岡さんが書かれている「信じましょう。」という文字に、鉛筆で何重にも線が引かれていた。
数日前までおかんにこの本を貸していたが、おかんに「わたしにも同じ本買うてきて」と頼まれ、新しい一冊と引き換えに、貸していたほうを返してもらった。もう一回、最初から読み返して見つけた、その、線。
おかんは「たまらん気持ちになって、読み進められへん」と言っていたけど、でも、この鉛筆の線を見て、そこから前に踏み出すおかんの気持ちが伝わってきた。
この「信じましょう。」に続く一文を引用して、みなさんとシェアしたい。
川から海までパレスチナは自由になると。ガザとは、人間の悲惨が凝縮する土地ではなく、私たちが虹色の未来を植える土地なのだと。