昨日、仕事の帰り道、空がよく見える場所で車の流れがとまった。ふと窓の外に目をやってびっくり。
(実際はもっともっときれいな秋の夕空だった。)
このところ、手芸熱が持続していて、着物の半幅帯がちょうど文庫本の「縦の長さ」に、ぴったりなので、ブックカバーを作ったりしている。
唐桟織という手織りの生地で、手触りも色合いもとてもいい。しかも、秋の夕陽のようで、季節にもぴったり。ちょっとしたことが読書タイムを豊かにしてくれる。
もっとかわいいところでは、友だち便で栗を入れてくれていた赤いネット、昔懐かしい、くるくるっと丸めた林檎ちゃん(笑)。
いろんなところに、秋の色。
心豊かに。
でも、世の中から遠ざからないで、いたい。
秋なると、思い出す句。
地図の上
朝鮮国にくろぐろと
墨をぬりつつ
秋風を聴く
(石川啄木)
よその国を、あるいはこの国に暮らす他者を、踏みつけて平気でいたり、あざ笑ったり、それに同調したり、そのことに無関心でいたり、したくない。