使い込んだおかんのコートに魔法をかけて復活させよう、っていう話を前回書いたのだけど、その「魔法」のひとつに、「ダーニング」という手法がありまして。
「ダーニング」というのは、英語で「繕う」という意味で、イギリス発祥の伝統的な修繕技術。特別な道具も必要なく、針と糸と、丸い台(これがめっちゃかわいい。このことはあらためて現物を載せて書きますね~)さえあれば、気軽に挑戦できて、そしてなにより、「もうだめかな」と思うような破れや、穴や、汚れなんかも、むしろ「見せどころ」にできてしまうというのが、なんとも魅力的で、やってみたいと思ってはいたのです。
おかんから、うれしい「課題」を出してもらったので、いよいよ始めるぜ~~~と思っていたところ、「急ぎのオーダー」が入りました。
「自転車で転んでジーンズにおっきい穴があいたんだけど、着るものあんまり持ってないから、捨てられない。何とかならないかな」との相談。
しめしめ(笑)。
これでのんちゃんのダーニングデビューの舞台は整った(笑)。
「教科書」的な本は、これまでにも何度も眺めて「イメージトレーニング」は完璧。あとはとにかくやってみるべし。
ということで、やってみた。
あ~~、破れたままの写真が、ない。途中の写真も、ない(笑)。なぜなら、やる気マンマンで大興奮だったから。ビフォー・アフターがお見せできずに面目ない。
やってみて、めっちゃ思ったのですよ。
これは、カンペキ、「わたし向き」!!
この手法は「ゴマシオ」と呼ばれているのですけど、もぉ、無心でチクチク、楽しくてたまらんです。
まっすぐ、とか、等間隔、とか、そんなの必要ないんです。
好きなように、チクチク、チクチク、チクチク、ただただ針を進めていくのみ。
ゆうべは時間切れで、ゴマシオ1種類しか並べられなかったのだけど、この続き、まだまだやっちゃうつもりです。
ゴマシオいっぱい並べて、「あて布」の周りももっともっといろんな色で遊んでみよう。
いや~~、これ、ほんと、いいですよ。
次に書く時は、もうちょっとわかりやすい「実況中継」風にしますね。
あ、で、このジーンズの持ち主さんは、完成を待てず(笑)、このまま履いて行くそうな。なんか、笑っちゃいました。