のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

茶色いおべんとうと、10年記念品。

相変わらずリビングの床に毎晩お布団を敷いて寝ている相棒ちゃんが、今朝、雨戸を開けた瞬間に「おかあさん、秋やで、秋の空気やで」と言った。がさつに育っている(育てている、か)けど、時々、「絵になる」ことばを発する相棒ちゃんが、わたしはとても好きだ。「もう少ししたら、また暑さが逆戻りします」というニュースの天気予報に、「そらそうやろな、このまま涼しくなったら早すぎるわ」とふたりで相槌を打つ。

 

久しぶりに学校へ行く相棒ちゃんは、ブラウスにアイロンをかけたり、洗面台を占拠して身支度に忙しく、わたしはお弁当を詰めながら朝ごはんを立ったまま食べて(笑)、お茶碗を洗って、水筒にお茶を入れながら、相棒ちゃんの夜の予定を確認する。何気ない、当たり前の朝が、とても新鮮で心地いい。「当たり前」はとてもありがたくて貴重なことなんだ。

 

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夏の雨続きのせいか、「夏野菜」をめいっぱい楽しめた気がしない。真っ赤なトマトや、トゲがぴんとして刺さりそうなきゅうり、あんまり食べられなかった。野菜売り場でお値段とにらめっこして、諦めることも。そうすると、てきめん影響を受けるのが「お弁当の色合い」だ。できるだけ自然の色を食べたいので、野菜が不作だと、ほんと寂しいお弁当になる。

 

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だけど、ふと思ったのだけど、それでいいのかもしれないな。だって、「とれないときはとれない」のだ。無理して追いかけるカラフルさって、ちょっと違うのかもしれない。今日はしゃけと玉ねぎの醤油焼き飯と、なすびの甘辛味噌煮と、ゆうべの豚の生姜焼きの残りと、きゅうりとオクラの酢の物。色合いはイマイチでも、栄養はちゃんと考えてある。これで十分なんだ、きっと。

 

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少し前、「勤続10年」でプレゼントをもらった。カタログギフトから自分で選んだのだけど、迷いに迷った末、相棒ちゃんの「おかあさんがしあわせになるもんにしたらええよ」という一言で決めた、「お裁縫セット」。

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針にも、針山にも、ハサミにも、とても細かい工夫がなされた、すてきなセット。

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眺めているだけで、しあわせな気持ちになれて、そしてもちろん、実用的でもある。秋に向けて、手芸を少しずつ始めようと思っているので、そこでも大活躍してくれることだろう。

 

いい季節が、やってくる。