例の編集長の手厚いサポートを受けて、やっと原稿を提出できた。おそらく、彼女は自分で文章を書くよりもずっとずっと大変だったと思う。すごい仕事だなぁとしみじみ、つくづく感じる次第。喫茶店で編集長から原稿を依頼されて、テーマをめぐって熱い打ち合わせをしたのは、まだ季節でいえば春だった。わたしは、頭の中でギリギリまであたためてから文字にするタイプなので、実際に書き始めてからは1か月弱。編集長のおかげで、自分が言いたかったことをあらためて深く考えることができて、そして文章にする過程では、「人に伝える」ということについて、すごく勉強させてもらった。立派なものではないけれど、でも、わたしにしか書けないことを書けた、と思う。それが一番大事なことで、きっと、編集長がほかのもっと立派な人ではなく、わたしに依頼してくれたのも、そういうことなんだろうと思う。
ところで、です。
うちの相棒ちゃん、ただいま受験生の「勝負の夏」真っただ中。・・・・なのだけど、毎日、「あんた、もうちょっとがんばったらどうですかぁ?」と言いたくなるのを堪えるのに非常に努力を要するのです(笑)。
それと、本人にしてみたら、いたってマジメなのだけど、こっちにしてみたら、吹き出してしまうようなことをいっぱい口にしておられます。直近の一例を、ぜひ読んでくださいまし。
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相棒ちゃんは作文が苦手です。小論文なんてなおさらハードルが高く、できれば避けて通りたいのでしょうけど、彼女が受験を希望する学校のすべてが受験科目に含めているため、目下塾の先生から猛特訓を受けています。
数日前も、お昼休憩の時間、LINEで
「おかあさん、いまマクドで小論文書いてます」と送ってきました。
原稿用紙に手書きの作品の写真を貼り付けて、
「頭ひねりにひねって、これしか出てこなかった」と。
「わかる。煮詰まるやろ?」と書いたわたしへの返信に、
あやうくコーヒーを本気で噴き出しそうになった。
もう煮詰まり過ぎて
おでんやったら一番おいしい。
・・・・・・相棒ちゃんよ。
それ、もしかして、
「煮詰まる」じゃなくてさぁ、
「煮込む」の間違いちゃうかな?
(追記)この「煮詰まる」の肯定的な使い方、正しいのだそうな。頼もしき先輩のよんばばさんが教えてくださいました。よんばばさん、ありがとうございます!母と娘の想い出のために、記事はこのまま残します😊
煮詰まったらあかんやん(笑)。
煮込んで味がしみるのはいいけど(笑)。
・・・そう優しく返して差し上げたわたしのコメントはまったく無視して、さらに届いた彼女の迷セリフ。
おかあさん、これ、今日書いてて思ったけど、
入試の時、下書きの原稿用紙ってくれるんかな?
じゃないと、〇〇は、書いて消して、ってしてたら
時間が足りなくなる気がするんよ。
爆笑
・・・ってさ(笑)。
どうしたらこんな能天気な、おもろいひとが育つのだろうか(笑)。
「勝負の夏」とは思えない、このやりとり。
もう、焦ったり、イライしたりするのはやめたほうがいい気がした。無駄よ、無駄(笑)。もうほっときましょう(笑)。ご本人にお任せするのが、一番平和で、一番効果的な気がする。
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そんなことなので、週末も、別段「受験生の母」みたいなことはしないです。フツーに掃除洗濯、そして、自分のリフレッシュのために久しぶりに手の込んだお料理をいくつか。
新鮮なすびが手に入ったので、挽肉と一緒にドライカレーみたいにしたかったのだけど、あれやこれやと欲張って入れているうちに、「ドライ」じゃなくなったわ(笑)。でも野菜の甘味が口いっぱいに広がるおいしさ。
1日寝かせたら、さらにおいしくなったみたい。
トーストにつけながら食べたらめっちゃおいしいです。
そして、朝っぱらから・・・
完熟バナナがお釈迦になるまえに、バナナケーキを焼いてみた。
洗濯物を干したら、あといくつか、作るつもり。いつ起きてくるかわからない、超絶マイペースな相棒ちゃんを、たちこめる「ええ匂い」で起こしてやるのだ。
覚悟せよ!!相棒ちゃん!!
追記
これ、アップした途端に、相棒ちゃんが起きてきました。
しかも、やっぱり、バナナケーキの匂いで、起きてきたよ!!