梅シロップ11日目の朝。
レシピによると2週間とのことだったけど、朝、台所に降りて、瓶のなかで色づいたシロップを見た瞬間、「よし、できた!!」と思ってしまった。
この微妙な色づき、お伝えできないのが残念無念。
蓋を開けたら「ポンッッ」と弾けるような音。甘酸っぱい香りがたちこめる。やっぱり、まずはシンプルに、コップに取って「水割り」。
なんとも、なんとも、なんとも言えぬおいしさ。
梅の実を採らせてもらった奈良の里山の清々しい空気や、青々とした緑がほわっと目の奥に浮かんでくる。口の中いっぱいに爽やかな甘みが広がって、こりゃ、たまりませんです。ことぶ㐂さんに「どんなふうにアレンジするのか、たのしみ」って言っていただいていたけど、「シンプル・イズ・ベスト」かもしれません。
時間(とき)の成果。
まさに、果実がもう一度、成った、そんな感じ。
・・・・・その一方で。
いま、「いまの大阪の状況を、医療従事者としてどう考えるか」という原稿と格闘しているのだけど、これが、時間ばっかり過ぎて、思うようにカタチにならないのですわ。ゆうべ、あまりに煮詰まったので、編集長に途中経過の原稿を泣き言を添えて送ってみた。そしたら、心やさしき編集長は、決して否定はせず、ぐちゃぐちゃになったわたしの頭の中を整理するような助言を、少しだけ(ここがミソだと、すごく思う)送ってきてくれた。もつれた思考をほどいて、もう1回、つなぎあわせていこうと思う。あ~~~ん、苦しい。でも、きっといま、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現することに真正面から向き合う時機なんだ。だから、「果が成る」までがんばります。