今日は、相棒ちゃんと一緒に頑固一徹おかんの家へ行ってきた。
お風呂やベランダの掃除、台所の床のぞうきんがけなど、ちょっと手間のかかる掃除を、隔週ぐらいの頻度で、と思っているけど、このところ仕事で少し疲れ気味なのもあって、間が空いてしまっていた。それと、「最近、おかず作るのが面倒なんよ」とおかんがボソッとこぼしたのが気になって、おかず持参で昼食を3人で食べようとも思っていた。加えて、「母の日」とおかんの誕生日祝いもできていなかったので、あれもこれも、全部まとめて、行ってきた次第。
ゆうべの夕飯に作った「チヂミ」と「ナムル」をメインに、ささみカツやきゅうりのぬか漬けなど、おかんの好きなおかずをあれこれ持参した。
「野菜のおかずはめんどくさいから、すっかり億劫になったけど、やっぱり色も食感も、食欲そそるなぁ」と喜んでお箸が進んでいた。
天ぷらや、チヂミやささみカツにも、「なんぼでも食べられそうや」とニコニコ。
おかんに払い下げた、2合炊きの土鍋で炊いたごはんも、ばっちりの炊き上がり。
「ごはんがおいしいというのは、ほんまに幸せなことやなぁ」としみじみ言ってた。
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食後、「母の日」と誕生日祝いを兼ねたプレゼントを渡した。
長倉洋海さんという写真家の写真集を5冊セットで贈った。
長倉さんの写真のファンになって、もう20年以上になる。
紛争地域での、目を覆いたくなるような悲しい写真もたくさんあるけど、わたしは長倉さんが撮るこどもたちの笑顔が大好き。おかんも、だいたい同じような理由で彼の写真が好きだ。
「ゆっくり読ませてもらうわ」と言いながら、ページをめくる手が止まらない。
こんな世界の、もっとも過酷な状況のなかに生きている子どもたち。でも、夢と希望をちゃんと持っている。「可哀そうな存在」では決して、ない。そのことが、長倉さんの写真から「これでもか!!」というぐらい、伝わってくる。
「元気出るなぁ」とおかん。
これ以上にうれしいコメントは、ない。
おかんが元気だと、わたしにも元気が伝染する。
たくさんはしゃべってないけど、大事な何かが、ちゃんと伝わったと思う。きっと、ふたりとも、そう思ったと思う。
帰りの空は、雲もあったけど、清々しかった。
夕飯は、ちょっと軽めに冷やしそうめん。
この、満たされた気持ちのまま、ご機嫌に布団に入ることにしよう。
ゆっくりはできなかったけど、でも、とてもいい週末だった。