のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

「大掃除やめるわ」と宣言してみた。

こんにちは。

 

久しぶりに雨音を聴きながら眠ったゆうべ。朝起きたときにもまだ降っていたけど、お昼前にはすっきり晴れていました。青空を見ると、洗濯したくなるわたしですが、残念ながら今日も仕事場におります(笑)。

 

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昨日は頑固一徹おかんのおうちの「大掃除」というほどでもないけど、ガスコンロや換気扇の掃除をしたり、窓ガラスを拭いたり、共同の階段の掃いたり、ベランダをきれいにしたり、などなどしました。ひとりではちょっと不安だったので、冬休みに突入した相棒ちゃんを助手としてスカウトして連れて行きました。前日に夜更かし気味だった相棒ちゃんは、期待したより活躍度は低めでしたが、でも、なんたって若いですからねぇ、有り余る力でいろんなところをピカピカにしてくれました。

 

わたしもがんばりましたよ~。

がんばりながら、いろんなことを思い出しておりました。

 

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頑固一徹おかんは、シングルマザーで超絶仕事人間で、且つ労働組合の活動もモリモリやっていたひと。あの忙しさのなかで、どうやって子育てをしてきたのだろう、家事をしていたのだろう、と、わたし自身が家庭をもって子どもを産んでみて、ほんっっっとに思っています。

 

手が込んでいたとは言い難いけど、でも、どんなに忙しくても、食べるものにはこだわっていたし、掃除や洗濯を人に任せたこともなかった。

 

・・・だけどね、ほんとはわたし、ちょっと、いやだったんですよ。

 

たまのお休みなのに、朝早くから、200%ぐらいの精一杯で家事をするおかんのことが。

 

わかりますよ、わかりますとも。

 

「今日やっとかないと、また明日から1週間が始まる」って思ってたんだよね。焦っていたんだよね。だからといって、自分の仕事も、社会的な活動も、手を抜くことはしなくて、限られた時間のなかで、ほんと、文字通り髪を振り乱して「おかん業」をやっていたのだよね。

 

それは、ほんとにすごいこと。ほんとに感謝すべきこと。

 

・・・・だけど、あの、ブルドーザーみたいな勢いと、殺気立った空気感が、わたしは嫌いでした。

 

だから、日曜日も嫌いだったなぁ。だって、そういうおかんを目の当たりにするのみならず、もちろん、自分も一緒に、バタバタと「お家しごと」をしなくちゃならなかったから。ゆっくり遊びに行くとか、そんなの、ほとんどしたことなかったから。

 

普通の週末でさえ、そうですから、年末なんて、ほんと憂鬱の極みでした。冷たい水で窓ガラスや網戸の掃除、お風呂掃除、庭掃除、冷蔵庫の掃除、などなど、やってもやっても終わらない(笑)。3つ下の弟は、上手に逃げてしまうのだけど、わたしは「ヤンキーのおねえちゃん」だった時代も、いま思うとエラいよねぇ、逃げずにちゃんとおかんと一緒に働いていたのですよ。

 

で、大掃除が終わるのは、大晦日の日が暮れる頃で、そこからようやくちょっとだけほっとできたような気がする。「紅白歌合戦」は、そういう安堵の空気のなか、始まっていたような記憶があります。

 

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でね、頑固一徹おかんは、わたしが「おかん」になってからも、この流儀を貫いておりました。相棒ちゃんと一緒に居候させてもらっている時代はもちろん、別々に暮らすようになってからも、週末はもちろん、年末なんてあなた「大掃除のためにあるもんや」ってな具合です。息が詰まるなぁと思いながら、そして、日々の仕事で心身共に結構へとへとになっているなか、キツいなぁと思いながら、それでも、なんとなく、しないわけにはいかない空気に支配されてきました。(もちろん、きれいになったおうちで新年を迎えることは、気分のいいものであるのは間違いないんですけども)

 

だけどね、今年、わたしは決意したのですよ。

 

「わたし、大掃除やめるわ」

 

年末になると、雑誌の特集も「お掃除」がいっぱい登場して、ブログでもがんばってらっしゃる記事がいっぱい出て、もちろん日々きれいになさってる方は言うに及ばず、「きれいなおうちはこんなに気持ちがいいのです」キャンペーンに、焦って、こころ穏やかでいられなかったのですけどね、もぉ、今年は決めたの。

 

新型コロナを思いっきり味方につけて、とにかくこの緊迫した状況を乗り切る、少しでも陽が差すまで持ちこたえる、そのことだけに力を注ぐことにしたのですよ。

 

そして、それをなんとなんと、頑固一徹おかんに宣言してみたわ。

 

「かあさん、わたし、大掃除、せんとこうと思う。かあさんとこの掃除はする。だけど、自分のところは、もう諦めた。やらなあかんって自分を追い込むこともやめた。だから、かあさん、わたしんとこに来ても、窓ガラスとか、見んといて(笑)」って言ってみた。

 

 

そしたら、おかんはこんなふうに返してきましたよ。

 

「そら、あんたのからだが一番大事。そないしたらええ」

 

 

・・・・・あっさり、そう言いました。

 

 

わぁ~~、あっさり(笑)。そして、ものすごくスッキリ。

 

 

なんかねぇ、胸のつかえがとれた。できてない、やれてない自分のことが、すごくストレスだったのですけどね、そして50歳も超えてるのに、「やらないと、おかんに怒られる」って思ってたのですけどね、もぉ、それ、やめた。大掃除してなくても年は越せる。新しい年はやってくる(笑)。

 

おかんのおうちをピカピカにして、そして「大掃除辞めるわ」宣言したあとで、相棒ちゃんとおかんとわたしで囲んだ遅めの昼食は、なんか、めっちゃおいしかった。おかんはビールで、わたしはノンアルビールで、相棒ちゃんは梅ソーダで乾杯して、清々しかった。

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わたしはわたしの年末年始を。

 

そう決めた。

 

そんなおはなし。

 

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夕方の空、きれいでした。

 

そして、夜遅く、独りで飲んだハーブティが、すごくおいしかったです。

 

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