のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

今日も、重たい鞄を提げて。

おはようございます。

 

ゆうべは、ほんのちょっぴりの梅酒で、まさに「ほろ酔い」になって布団に入りました。夜中何度も目が覚めて、そのたび、細切れに、いろんなことを考えながら、そしてまた知らないうちにうとうとして・・・、みたいな夜でした。

 

いつもと変わらない朝、1週間ぶりの土曜日。

 

いまから、ゆっくり珈琲を淹れて、トーストと野菜だけのシンプル朝ごはんを食べて、一日をスタートします。

 

とりたてて、今日が特別ということでなく、鞄の用意をするときに、ついつい本を数冊、詰め込んでしまうほうです。

 

結局ページをめくれずに、そのまま、重たい鞄を提げて帰ってくることが多いのだけれど、なんとなく、いつも、そうしてしまいます。

 

それは詩集だったり、ときには漫画だったり(笑)、友だちから贈ってもらった写真集だったり、お料理の本だったり・・・。

 

今日、久しぶりに選んだ本は、

『自分をさがして旅に生きてます』という文庫本。

20代の初めに買いました。

 

自分をさがして旅に生きてます (講談社文庫)

自分をさがして旅に生きてます (講談社文庫)

 

 

 

 

吉田ルイ子さんという北海道生まれのフォトジャーナリスト。とっても小柄でキュートで、でも、ものすごいパワフルな女性。目ヂカラがものすごくって、「からだの半分が目」みたいな印象を受けるひと。どんなきっかけで出会ったのかは忘れたけれど、20代以降のわたしの人生のなかで、たぶん、一番たくさん読まれている本、かも。

 

今日、久しぶりに大好きな文章のページをめくってみたら、ぽろぽろっとページを綴じた接着部分がはずれてしまった。ありゃりゃ(笑)。

 

でも、そうなの。それぐらい、この本を読んできた。読むほどでなく、めくって写真を眺める程度のときも含めて・・・。

 

いつもの土曜日の朝だけれど、ちょっとだけ気合を入れて、「ここから」の朝にしたい私は、大好きな、このくだりをぎゅっと握って、出かけたい。

 

いつもどおり、今日も、重たい鞄を提げて、ね。

 

 

日本人であること、女であること、フォト・ジャーナリストであること、それは、私の属性、あるいは個性の一部でしかない。私は、あくまで、吉田ルイ子(名前さえ、属性のひとつにすぎないが)という自分と、常に、或る時はけんかをし、或る時は協調し、或る時は意気投合しながら、これからも人生という旅をつづけていくだろう。

  『自分をさがして旅に生きてます』P252より引用

 

 

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