こんばんは。
ちょっとブルーな気持ちになる出来事があったもんで、思い切って仕事をお休みして、大好きなムーミンに会いに行ってきたよ。
日本とフィンランドとの外交関係樹立100周年記念で、去年から東京を皮切りに、大分、金沢、名古屋、岩手に続いて、ただいま大阪で開催中。
トーベ・ヤンソンさんが生み出した「ムーミン」の世界に、フィンランド・タンベレ市にある世界で唯一の「ムーミン美術館」選りすぐりの作品や、トーベが最後まで手元に残した貴重なコレクション、日本初公開の作品など、約500点をとおして触れることができる、とても貴重な機会です。
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入場したら、もう、そこは「ムーミン谷」。壁一面の大きな原画が出迎えてくれます。これぞ「ムーミン・ワールド」。「こんな森なら迷い子になってしまいたい」と思える景色、キャラクターのひとりひとりの活き活きとした表情と立ち姿、全身をほんわかと、すっぽりと包んでくれるような色彩に、心の棘々は一瞬で溶けてしまいました。
わたしは、ちっちゃいときからムーミンが大好き。相棒ちゃんもわたしの影響で、高校生になった今でもDVDを観ています。
ムーミンは、ただ単に絵がステキなだけでなく、物語としてすばらしいんです。友だちの大切さとか、冒険することの素晴らしさとか、孤独の味わいとか、自然のこわさや美しさ、夢をもつことの楽しさとか、音楽の意味とか、いろいろ、いろいろ、教えてくれる。
いままでにもいくつかブログに書いてきました。
ムーミンの世界は、どんなふうに生み出されたのだろうって思っていたのだけど、「ムーミン美術館」の館長さんのメッセージに、とても心動かされました。
トーベがムーミンの物語第一作を執筆したのは、重苦しいムードが漂う第二次世界大戦中でした。この物語を書くことにより、戦争で引き裂かれた世界を逃れ、明るく寛容で楽観的な世界へと、自分自身の心を誘いたいと考えたのです。その世界の住人は、冒険と困難に満ちた人生を送りながらも決して自信を失わず、最後には必ず人生を祝福します。
そうか、そういうことか。そう思うと、ムーミン谷のみんなのセリフが、より重みをもって、熱をもって、聴こえてくるみたいな気がしてきます。
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今日は、晩ごはん、ひとりなんです。
思い切って、ちょっとサボってしまおうと思います。
いまから、ムーミンの本を持って、ひとりで外食してきます(笑)。
いいやんか~~~、ちょっとぐらい、贅沢しても(笑)。
ねぇ、ムーミン❤