のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

タイムマシンに、乗ってきたよ。(感激追記あり)

こんばんは。

夢の小旅行から、お腹いっぱい、胸いっぱいで帰って参りました。

先にお断りしておくのですけれど、あまりの興奮で、まともな文章が書けるかどうか、自信ないです(笑)。いつも長文でご迷惑かけておりますが、このたびは、さらに超長文&駄文になりそうです。スミマセンです。

 

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ひとつ前の記事で「音楽小旅行」と題して、弧唄さんのすてきなブログをご紹介して、その次の記事が「リアル音楽小旅行」っていうの、なんか、タイミングよすぎるなぁって、思ったんですけど、でもね、そうとしか表現できない気分で、タイムマシンに乗り込んで、出かけることにしたのです。

 

タイムマシンっていうのは、1964年、ビートルズの4人が本人役で登場し、「あの名曲たち」にのせて、絶叫するファンたちに追いかけられて、駆け回りながらツアーを渡る彼らの生活を描いた映画『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』のこと。わたしをビートルズの世界へいざなってくれたsmokyさんのブログのコメント欄で、つるひめさんとsmokyさん、ジェレミーさんとやりとりするなかで、この映画のことを知り、最初はDVDを購入するつもりで検索していたところ、なんとなんと、電車で1時間ぐらいの映画館で1週間限定、1日1回上映でやるっていうじゃないの!!これを逃しちゃ、「のろのろ運転」の周回遅れビートルズファンの名が廃るやんっってことで、チケット発売を待ち構えておりました。

 

新型コロナウィルス感染防止対策で、オンラインチケット販売も、当日0時スタートという縮小ぶり。且つ、「密」回避のための座席数激減もあり、我が家では「タイムマシンのチケット争奪戦」に備えて、頑固一徹おかんまでもが「ちゃんとチケット取れるまで、心配で寝られへん」という興奮ぶり(笑)。土曜日の0時を待ち構えて、祈るような気持ちでスマホからアクセス。

 

・・・・蓋を開けてみたら、

 

わたしが一番乗りだったわい!!

 

無事「ポチっ」とチケット購入を完了させて、おかんに報告。「よかったやんかぁ。ほんなら、安心して寝よか」と、就寝。

 

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土曜日の午前中は、おたのしみ「自分メンテの時間」。軽くなったからだで、「お約束」のお肉屋さんのコロッケやら、オーガニック野菜やら、おいしい和菓子やらを買い込んでお家へ直帰。

 

おかんと「いよいよやなぁ」とか言いながら、たのしくお昼を食べて、いざ出立。

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とってもちっちゃくて、とってもレトロな映画館で、タイムマシンに乗り込みました。

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上映待ちの劇場内に、すでにビートルズナンバーが流れて、それだけでワクワク感が一気に加熱します。からだが自然とリズムにノッてる自分が、とてもかわいく思えてきました。

 

そして、いよいよ、いよいよ、いよいよ、タイムマシンのドアが閉まった!!

 

もうね、冒頭から、一瞬で、4人に釘付けですわ。

 

そりゃ、音楽はもちろん、素晴らしい。だって、ビートルズだもん。

 

だけどね、それより、なにより、こんなにおっきな画面で、こんなに活き活きと、こんなにカッコよく駆け抜ける4人の姿は、ほんとに、ちょっと衝撃でした。

 

絶叫して追いかけてくるファンの女の子たちから、いろんな機転をきかせて逃げようとする4人は、まるで映画俳優さんみたいにキマッてて。列車に乗ってトランプをするシーンでは、ほんとにそれぞれ茶目っ気たっぷりの「少年」っぽさ炸裂。女の子を引っかけるときの「目ぢから」たるや、キラキラのギラギラ(笑)。でも、ひとたびギターを弾いて、ドラムを叩き始めると、一瞬で「あの」ビートルズになるのです。

 

音声では、ビートルズに触れる機会が少しずつ増えてきてはいたけれど、映像で見るのは、桁違いのインパクトでした。わたしの大好きなコーラスワークは、ほんとに美しくて、カッコよすぎ。ギターやベースは、「こんなふうに弾いてるんだなぁ」って、自分がいままで聴いてきた音色と、実際にプレイする姿が初めて立体的に重なって感動しました。リンゴのドラムを叩く姿は、なんかね、かわいいのです。性格のよさ、明るさが滲み出て、自然と口角があがってしまうかんじ。それと、ほんとに、1回1回のステージが、「待ったなし」で「一発録り(撮り)」で、ほんとに「生きもの」で「水もの」。その緊張感を、むしろ全身で楽しむ4人は、やっぱり出会うべくして出会った4人だったのだなぁと、心底納得してしまいました。

 

映画という作品としても、とても素晴らしかったと思います。ヒット曲だけをつなぎ合わせた「宣伝映画」じゃなく、当時の超多忙なビートルズの日常を、たのしいフィクションをちりばめながら、でも、ある意味リアルに描いてる。ビートルズのことをもっと知っていれば、きっと、いっぱいたのしい発見があるのだろうな、と、smokyさんやつるひめさん、ジェレミーさんのことを思い浮かべていました。

 

この映画が初めて公開されたのは1964年。わたしはまだ生まれていません。ちょうど一番多感な青春の時代に、この映画に、ビートルズに出会えたっていうのは、一体どんな体験だったのだろう、どんな気分だったのだろう・・・。

 

たとえば自分の中学高校時代、そりゃ、もちろん、好きなアーティストはいましたけれど、彼らほどの衝撃と、彼らほどの存在感をもって、あの頃のわたしのなかにはいってきた人は、いたのだろうか。ちょっと思い浮かばない。

 

そりゃ、いまだに心を捕らえて離さないというのは、頷ける気がします。smokyさんにいたっては、ブログを拝読したところ、60回は観ているのだそうだし、つるひめさんはご自身でビートルズナンバーをプレイなさる。そうやって、自分という存在から切り離すことができないビートルズ。

 

ビートルズがカッコいいのはもちろん。だけど、あらためて、そうやって長く長く、彼らを追いかけ続けてるひとたちもまた、たまらなくカッコいいなと思いました。

 

タイムマシンは、あっという間に「音楽小旅行」から、わたしを元の場所に連れて帰ってしまったけれど、でも、素敵な余韻を残してくれました。

 

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数か月ぶりに、ひとりで夕飯を、外で。

初めての街だったので、「はずれ」くじを引かないように、お店選びには緊張したけど、シンプルな看板に魅せられて、ビルの2階のカフェに入りました。

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(モノクロ写真みたいですけど、カラーなんですよ。ビルの階段と、看板が、すごくカッコよかった)

 

おいしい前菜をいただきながら、カバンの中からシンシア・レノンの『ジョン・レノンに恋して』という本を取り出して、開きました。

 

映画のプレミアの会場のショット、やっぱりカッコいい。

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そして、ほんとはまだずっと手前を読んでいるんだけど、ふと思いついて、ちょうど映画を撮って、公開した頃のページに飛んで、読んでみました。

 

そうしたら、さっきの画面いっぱいに光を放っていたビートルズが、ジョン・レノンが、また少し違って見えた。ものすごい数の人たちを熱狂させながら、だけど、一番近くにいるはずの、大切な人たちと一緒にいられない、そんな彼らの姿をチラッと見たようで、そのコントラストにちょっと胸が痛んだけど、でも、そうだとしても、やっぱり彼らはカッコよかったです。

 

タイムマシンの余韻に浸りながら、おいしいものをゆっくり味わって、なんとも豊かな時間を過ごさせてもらいました。

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食事を終えて、電車の駅に向かって歩きながら、考えました。

 

この年齢になって、タイムマシンに乗って、初めて「動くビートルズ」に遭遇して、いっぱい、いろいろ、感じたこと。これはこれで、素敵だよなぁって。

 

もっと若いときに、もっと瑞々しい感性をキラキラさせてる時に出会えたら、って、思わなくもないけど、でも、いまこんなふうに出会えたことを感謝しよう。

 

むしろ、まだまだ、これから、いろんなビートルズに出会えるはず。

 

タイムマシンには、何回でも、乗れるはず。

 

今夜、まさに、わたしのところに「ビートルズがやって来た」!!

 

素晴らしい「音楽小旅行」を、ありがとう!!

 

 

追記

わたしがひとりで「お外ごはん」をいただいてる頃、我が家では、相棒ちゃんがばあちゃんにごはんを作ってくれておりました。

これがね、なかなかの出来でして・・・。こんなかんじ。

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なかなか、やるわい(笑)。

 

追記その2

みなさま、わたしの拙い「タイムマシン乗車報告」をあたたかくお読みいただき、さらには、「わたしのなかのビートルズ」を書き残しても下さって、ほんとにありがとうございます。本日、日曜日ですがいろいろ用事が重なっていて、途中途中で、いただくコメントにワクワク、うるうるしつつ、わたしからの「コメントがえし」ができず、もどかしい限りです。

忙しいときは、読み流していいよって、いつもやさしく言っていただいてるけど、やっぱり、これは、「おかえし」せずにいられない。なので、またぼちぼちと、ゆっくりと、書かせてもらいます。

 

とにかく、うれしすぎる「タイムマシンの余韻」に、ひとこと、お礼を申し上げる次第です。じゃ、また次の用事に出かけます。