のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

Nonchi , Be Happy!!


 こんばんは。

観てきましたよ、『YESTERDAY』。

本題に入るまえに、笑える話を。昨日「もうすぐレイトショーで」と宣言して、ワクワクしながら行きましたよ。車のなかでも鼻歌全開で。

 

そして、券売機の上の上映時間案内を見て、しばらく固まった。

 

なぜなら、

 

もう始まってるやんか?!

 

めっちゃびっくりした。そして、何回も時計と、案内に出ている上映開始時間を見比べましたよ。後ろのおにいちゃんから「前、進んでますよ」って言わたけど「どうぞ、お先に」と言うのがやっとで、ほんとに茫然。やっと我に返って状況を考えるに、昼間にスマホで確認したつもりの上映開始時間、カンペキ見間違えてしまってたんです。「仕方ないやん、明日出直そう」って。チケット買って帰りました。家に帰る最後の曲がり角を曲がったところで、バイト帰りの娘の後ろ姿を発見。残り100メートルのところを助手席に乗り込み、そしてわたしの大失敗談を聞いて「まじで? めっちゃかわいそうに」と同情してくれました(笑)。

 

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で、今日、ほんとに行ってきました。チケットの時間を何度も確認して、確認して、娘にも「ほんまに大丈夫?ちゃんと見た?」とか言われながら。「せっかくの日曜日やから、ゆっくりランチもしてきたらええやん」と送り出してくれました。

 

シアターに入って席を探したら、両方のお隣が60~70歳ぐらいのおじさま。片方は妻さんと思しき女性と一緒に、ポップコーンを頬張って上機嫌でおしゃべり。もう片方のおじさまは「おひとりさま」。本編が始まるまでのしばらくの間、明らかに「待ち遠しさ」と「心配」と「緊張」みたいな空気を漂わせてはりました。思うに、「オレらのビートルズ、ちゃんと描いてくれるよな? がっかりさせんといてくれよ?」って思ってらっしゃったんじゃないかな。年齢には若干の誤差があるけど、このブログに寄ってくださる、ビートルズを愛する姉さまや兄さまを想像して、みんなで並んで鑑賞する気分になりました。

 

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映画は・・・・・

めっちゃよかった。とにかく、音楽が最高だった。ビートルズに、リアルタイムで出会ったひとたちの衝撃と、興奮をほんの少しだけ共有できた気がしました。そして、あらためて、わたしでさえも「えせ英語」を交えて、メロディならほとんど口ずさめてしまう、そのすごさ。地球上、どれだけの人に愛されているか、歌い継がれて、聴き継がれているか、体感しました。それと、主人公ジャック役のヒメーシュ・パテル氏の歌が素晴らしかった。知らずのうちに体が縦に横に揺れました。デモCDを友だちのスタジオ(もどき)で録音するときの風景は、「ボヘミアンラプソディ」のレコーディングシーンとはまた違うけど、でもおなじぐらい素敵でした。ガールフレンド兼マネージャーのエリーと、ゴム手袋をはめてクラッピングをするところなんか、めっちゃキュートでした。

 

鳴かず飛ばずのミュージシャンのジャックが、「ぼくだけがビートルズを知っている、歌える」という、ミラクルな状況のなかで、どんどんスターの階段を昇っていくことになるんだけど、でも「これ、ぼくがつくった音楽じゃない」っていう真実との板挟みのなかで悩んだ彼は、ビートルズのルーツを辿っていくんです。きっと、このいくつかのシーン、ビートルズを愛するひとたちには、とてもとても感慨深い場所や場面だらけだったんだろうと想像しながら、でも、そうじゃないわたしにとっても、ほんとに美しく映りました。ビートルズがどんなふうに音楽を育ててきたのか、ちょっと垣間見たような、そんな気さえしました。

 

ラストに近いところで、素敵すぎるミラクルが。ジャックが、ある人たちから託されたメモを頼りに訪ねた一軒家のドアの向こうから現れた、そのひとの姿と、語ってくれたことばが、ほんとにあったかくて、映画のなかだとわかっていても、会えたことがすごくうれしかったです。ほんとのそのひとから、自分が語り掛けられている気持ちになりました。

 

何を大切に生きていかなきゃならないか。

・・・というか、何を大切に生きていくのがしあわせか。

 

Nonchi、Be Happy!!

 

このHappy には、いっぱいの想いが詰まってる。わたしにとって何がHappyか、それを決めるのはわたし自身。それを掴むのもわたし自身。すべてわたしの手のなかに。思いのままに、まっすぐ、自分を信じて、進んでいくべし。それは、何をしてもいいってことじゃなく。でも、めざすHappyを掴むために、今日をHappy に。それができるのは、自分自身。せっかく広がる景色をちゃんと眺めて、空もちゃんと見上げて、あたしの道を行く。それこそが、Happy。

 

そんなかんじ。

 

エンドロールに流れた、本物のビートルズが歌った曲、すばらしかったです。両隣のおじさま、両方とも、泣いてた。わたしも泣きました。きっと、おじさまたちの涙と、わたしの涙は、ちょっと種類が違ってる。でも、共通するところもあったと思います。

 

ビートルズ、ありがとう。

そして、「よく78まで」ありがとう。

もらったことば、忘れないでいくね。

 

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映画のこと、すてきに書いてくださってるブログ、勝手に紹介させてください。わたしのだけ読んでも伝わらないこと、いっぱい受け止めてもらえると思います。

beatle001.hatenablog.com

beautifulcrown2.hatenablog.jp

 

 

 

それから、音楽が、ほんとに素敵だったから、それもぜひ。それぞれの曲の登場の仕方も、とってもたのしかったり、ホロッときたり。まだ始まったばっかりだから、どうぞ劇場でご覧あそばせ。わたし、もう1回、行きます!!

 

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