のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

「葉っぱのフレディの季節が来たで」。

おはようございます。

ひんやりするけど、気持ちのいい朝です。

雨があがったら、やりたいことがありました。

庭の木からポロポロ落ち始めた木の葉と金木犀の花をほうきで集める作業。

これが始まると、「秋やなぁ、冬に向かってるなぁ」って思います。

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娘は1歳半で、関東から大阪のばあちゃんちに引っ越してきました。おとなの事情で・・・。

 

関東に住んでいるときは、マンション住まいだったので、家にいるときに植物と身近に接する機会はほとんどありませんでした。そのぶん、生後半年でデビューした「ちっちゃい保育園」には、園舎を囲むようにして緑がいっぱいあったので、お散歩にでかけなくても、保育園に登園するだけで、いっぱいの木々や花に出会うことができました。

 

大阪のばあちゃんちには、もともと、それこそ猫の額ぐらいの庭があって、赤と白のハナミズキと、金木犀など数本の木が植えてありました。ちっちゃい花壇もあったんだけど、それは、わたしが車を運転することになって、駐車場をつくるのに、コンクリートで埋めてしまいました。

 

でも、数本の木が、夏になると、ものすごくまぶしい西日が部屋のなかに直接はいってくるのを避けてくれて、春になると、きれいな赤と白の花を咲かせてくれて、秋になると金木犀の花の匂いがたちこめて、そして、冬が来る・・・。そういう季節の移ろいを娘に教えてくれました。

 

11月も近くなると、金木犀のオレンジのちっちゃい花と、ハナミズキの葉っぱが落ち始めます。正直、一時期は「あぁ~~~、困った季節がやってきた。掃き掃除、いくらやっても追いつかない」って思ったりもしました。子どもを起こして、保育園に送って、自分も仕事に行く、そういう朝に、悠長に「お庭のそうじ」なんてとんでもなくて、でも帰宅すると、もちろんのこと、すでに「真っ暗」。でも、ほったらかしてると、ご近所さんにとってもご迷惑だし、肩身も狭い・・・・。な~んて、ネガティブに考えてしまってました。

 

でも、いろんな出来事を経て、この夏、台所をリフォームして、ばあちゃんちに娘とふたりで暮らすようになって、初めての秋、はじめての冬支度。この掃き掃除が、すごく好きになっている自分に気がつきました。

 

もちろん、平日の朝は、ちょっと段取りがいります。時間の配分を間違えると、大慌て、もしくは「ごめん、今日、ムリ!!」ってことになります。が、今日みたいに、仕事が休みで、お天気もいい朝は、ほんとに清々しく、心豊かな時間をもらえます。

 

いま高1の娘は、そんなに読書家ではなくなってしまったんだけど、ちっちゃい頃は、いつも絵本をよむひとでした。読み聞かせも大好きだったし、自分で絵本のページをめくるのも大好き。

 

で、わたしがちっちゃいころは、そんなこと、してくれたこともなかった(ま、忙しくて、そんな余裕、あり得なかったです)おかんも、わたしが仕事のとき、娘にときどき読み聞かせをしてくれていたらしく・・・・

 

娘はばあちゃんが読む『葉っぱのフレディ ~いのちの旅~』が大好きでした。秋になって「おかあちゃん(当時は、おかあさんじゃなく、おかあちゃんって呼ばれてました)、葉っぱのフレディの季節が来たで」って娘が言ったのを聴いたとき、「わぁ、豊かに育ってるな」って、ありがたいなぁって、感激しました。

 

ほうきで葉っぱを集めながら、ゆっくり、ほんわかした気持ちで、そんなことを想い出しながら、朝いちばんの仕事を終えました。なんか、とても贅沢な気分です。

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