のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

おかん、しっかり食べてよ。

こんばんは。

今日は娘が夕方からバイトのため、休日出勤の帰りに、そのままおかんの家に寄って、ふたりで夕飯を食べました。朝、出勤前に、「キーマカレー2号(ひとつ前のブログ記事に書きました)」と、半額セールで買った牛肉ブロックで、なんだか手持無沙汰で仕方なかったゆうべ、夜な夜な作ったローストビーフを届けておいて、夕方、スーパーでキャベツを買い足して、「コールスロー風サラダ(『きのう何食べた?』のレシピをヒントに)をしゃしゃっと作りました。

 

タイミングよくカレーをあっためて、土鍋でごはんを炊いて、さぁ、お皿によそっていただきます・・・・。

 

あれ、あれ、あれ。ちょっと待って。

 

おかん、カレーのご飯も、ルーも、ヤケに少なくありませんかい?

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写真の手前がわたしのお皿。向こう側がおかんのお皿。遠くにあるから少なく見える、っていうコトじゃなく、明らか、実際の「盛り」が少ないのです。

 

「ちょっと、かあさん、少なくない?そんだけしか食べへんの?」と尋ねると、「いや、白ご飯でもちょっとよばれたいから、カレーでお腹いっぱいにしたくないねん」とのこと。

 

うん、わからなくはない。だけど、全盛期、それもそんなに昔じゃない時期、おかんはもっといっぱい食べていました。現役のわたしと肩を並べるぐらい、食べていた。だから、今日のカレーの「盛り」の少なさには、ちょっとビビッてしまいました。

 

それに、多分ですけど、これ、ひとりで食べてたら、もっと少ないんじゃないかな、と。それは訊きませんでした。ちょっとこわくて訊けませんでした。そのかわり、思いました。

 

もっと、一緒に食べる機会を増やさないとあかん、って。

 

正直、今日も、ものすご~~く乗り気だったわけではありませんでした。先手必勝じゃないけど、おかんの機嫌が悪くならないうちに、ちょっと早めにゴマすっとこかな、っていう決意(大袈裟)のもと、3連休最後の夜を、おかんに捧げた(さらに大袈裟)。だけど、これ、大正解だったんです。そして、もっと早く、そうしなきゃいけなかったんだ、きっと、いいえ、間違いなく。

 

「このサラダ、どのお皿に盛る?」「あんた、どのお茶碗がいい?」「その味付け、どないしてんの?」などなど、おかんはいっぱい話しかけてきました。わたしも、「一問一答」じゃなく、「一問五答」ぐらいのバランスで、いっぱい応えるようにしました。それぐらい、なんの自慢にもなりませんけど、これを自慢したくなるぐらい、日頃のわたしは、おかんに対して、とても淡白に付き合ってきたんではないかと、和やかな会話の裏で、実は、とてもとても反省をしました。

 

「おかん、しっかり食べてよ。」と言うならば、

 

「のんち、もっとおかんのとこへ行けよ」です。

 

「のんち、もっとおかんとしゃべれよ」ってことです。

 

わたし、こう見えて、ナースです。しかも、圧倒的に高齢者を対象にした、暮らしの場所にとっても近い立ち位置の、ちっちゃい病院のナースです。なんなら、今日の日中の仕事は、同じ法人のなかの介護保険の事業所、デイサービス的なところの「助っ人」でした。自分のおかんと、そう年恰好の変わらない利用者さんには、とってもちゃんと(自分で言うのもなんですが💦💦)接してきたんです。

 

数回前のブログに、「他人さまに任せる」とは書きましたが、それでも、やっぱり「母と娘」でなければできないことがあります。娘がやるからこそ、意味があること。

 

それは、こうして、一緒にご飯を食べること。他愛もない話を、あれやこれやとすること、なんですよね。

 

なので、のんちは、いまよりもうちょっと意識的におかんと食事を一緒にしようと思います。お弁当を届けるだけじゃなく、おかんの作った料理や、わたしが作ったおかずを一緒に囲もうと思います。

 

ちょっとした用事が残っていたので、思わず言っちゃいました。

 

「明日、仕事の帰りに〇〇をしに来るから、ご飯つくっといて。ささっとよばれて帰るわ」って。

 

おかんは「そうか?よっしゃ、なんかテキトーに作っとくわ」と即答でした。「食べさせてあげたい誰か」がいることが、料理を楽しくするって、自分は体感してるのに、それをおかんにさせてあげてなかったなぁって。もっとおかんに作ってもらおうと思います。もちろん、ちょっとめんどくさかったり、しますよ。するけどね、でも、なんだかんだ言ったって、やっぱり、おかんですから、わたしの。

 

「おかん、しっかり食べてよ。もっともっと、食いしん坊でいてよ。」

 

今日のわたしの、素直な気持ちです。

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おかんのお気に入りの椅子。座布団は、40年選手(笑)。背中に当てるクッションは、弟の妻さんが、座布団の柄に合わせて選んでくれた、誕生日プレゼント。