こんにちは。
今日は珍しくスーツをパキっと着なくちゃならなくて、しかもお昼にむけてどんどん暑くなり、大変でしたぁ。いま一旦涼しいところに戻ってきたけど、再びお出かけいたします。
わたし、ユーミン(荒井由実>松任谷由実)が大好き。ですが、毎日毎日、という聴き方はしません。ときどき無性に聴きたくなるのです。そして、松任谷由実時代より、圧倒的に荒井由実時代がイイです。
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数日前にTSUTAYAにDVDを借りに行ったところ、「レンタル落ちCD」のセールをやってまして。特に何を探すでもなく、ぼんやり眺めていたところ、ユーミンの、こんなCDを見つけました。
ユーミンが、他のアーティストに提供した曲のセルフ・カバーを集めたアルバムで、
全部口ずさめる曲ばっかり。迷わず買いました。そして車に乗って家までの帰り道、早速聴きました。それも、いきなり6曲目までスキップして‥‥。
バンバンの「いちご白書」をもう一度、好きなんです。好きなんだけど、1968年生まれのわたしでさえ、なんだか切なくなる、哀しくなる、なにかを失くしてしまったような、もう取り戻せないような気持ちになってしまうから、あんまり楽しんで聴ける曲ではなかった。その曲を、ユーミンはどう歌うんだろうか――。それが知りたくて、6曲目までスキップしました。
彼女の声は、心地よくドライでした。アレンジも、ちょっとポップで、ちょっとロックで、いまの私にはとてもフィットしました。そもそも、この曲を、まさかユーミンが作ったとは思いもしなかった時期が長くあり、いまでも「学生運動」とユーミンはイメージとして結び付かないのだけど、でも、そのユーミンが切り取った街角の風景、「きみ」を想い出す「ぼく」が、すごくイイんです。
うまく書けないけど、わたしも暮らしているなかで、ドライになったり、すごく湿ったり、尖がったり、凹んだり、いろいろします。だけど、それでも、私たちを生きづらくさせる「何か」に対しては、思うこと、チョコチョコっとでも、そのとき、そのとき、ことばにしたいなって、むしろ、ドライなユーミンの声に、そんなふうに思いながら、家の庭に車を停めたあとも、6曲目をリピートして、最後まで聞き終えてから、家に入りました。ちょっと雨に濡れたけど、それも、なんとなく、その夜の気分にはちょうどよかった。そんなかんじ、でした。