nonchiのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

We shall overcome (3月8日に寄せて)。

みなさま、おはようございます。

今日は3月9日なのですが、昨日の3月8日「国際女性デー」について、少し書きたいと思います。(あ、国際女性デーが、どんな日か、ということについて、ではありません。スミマセン)

 

そもそも「国際〇〇デー」というのが、どうなんだろうなぁ~というのは、思わなくもない。その日だけ、のことではないのだから。だけども、人間は、わたしも含めて忘れてしまう生き物だから、「今日はこんな日なんだよ。忘れちゃいけないんだよ」っていうのも、「あり」なのかもな、と思う。

 

わたしが「国際女性デー」について知ったのは、もう40年ぐらい前だろうな。母親(頑固一徹おかん、ね)が、とってもラディカルな女子だったので、私は小学校低学年の頃にはすでに、「女性の人権」について、おんなたちが集まって、アツく語って、行動する場所に「連れ回されて」いました。でも、わたしは、一方的に「連れ回されて」いるという感覚ではなくて、どこかで、自分も「参画している」ような気持ちがあったように記憶しているんです。そして、わたしを「ひとりの人格」として、「おなじおんな」として認めてくれた「おとなのおんな」がいたことを、たしかに記憶しています。

 

当時、母親たちが、会議や勉強会をしているあいだ、その子どもたちは、たいていは別室で、子どもたちだけで、お互いを「保育し合って」いました。わたしは、子どもたちのなかで年長のほうだったので、「保母さん」役が多かった。でも、どっちかというと、母親たちが喋っている場所にいたかった。だから、ちょっと年下の子に「保母さん」を任せて、自分だけ、そっちに行かせてもらったり、もうちょっと行動力が出てくると、子どもたちに「静かにしぃや?」と指導(笑)して、母親たちと同じ部屋の隅っこを「保育スペース」にして、自分は、耳の半分だけ、母親たちのほうに向ける、みたいなことをしていました。

 

そのとき、ひとりの「おとななおんな」が、わたしに会議の資料を「一人前」に配ってくれました。もちろん読めない漢字とか、ありありなんですよ、それでも、彼女はわたしに資料を手渡してくれました。すごくうれしかった。その出来事があってから、「わたしにもちょうだい」って、自分から資料をもらうようになったけど、わたしを「あたりまえ」のように「一人前」の扱いをしてくれた、「おとななおんな」のことを、わたしは今でも忘れない。そのひとは、いまは関東のほうにお住まいなので、もう10年以上お会いしてないし、随分疎遠になってしまってもいる。だけど、3月8日になると、彼女のこと、彼女にしてもらったことを思い出します。

 

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こないだから、映画をきっかけに、いろんな音楽を、あらためて聴き直しています。いくつか前の文章で書いたマーヴィン・ゲイはもちろん。今朝も車のなかで、結構な音量でかけてきました。晴れた空、ピリッと冷たい空気のなかで、すごく胸に沁みたね。

 

それと、1963年8月28日のワシントン大行進で歌われた歌。

『We shall overcome』を、あらためて何度も聴き返しています。

 

邦題が「勝利を我らに」だし、わたしも、長い間、「勝利する」ことを求めて歌っているんだと思っていました。でも、この「We shall overcome」は、「勝利する」のではなくて、「乗り越える(克服する)」ことを求めていく、めざしていく、という意味なんだと、ある文章を読んで知りました。その文章には、キング牧師が求めたものもまた、「戦い」に「勝利する」ことではなかったはずだと書かれていました。

 

そう思って、この曲を聴き直すとき、「サヨクのひとたちが歌う、放送禁止歌」ではない、もっと普遍的な、わたしにとっても、この文章を読んでくれているみなさんにとっても、この社会に生きる、すべてのひとにとっても、拠りどころになる歌に思えて、あらためて、こみあげてくるものがありました。

 

40年まえ、小学生女子のわたしのことを、「おなじおんな」として対等に、人格を認めてくれた、あの「おとなのおんな」。彼女が当時、希求していたことが、いま、どれだけ叶っているだろう。わたしの15歳になる娘が、社会に出て、だれかのパートナーになって、あるいは誰ともそんなふうにならなかったり、そして母になったり、ならなかったりするなかで、娘が「自分らしく」あることを、「女性であること」が理由で諦めなくていいように。「女性であること」が、娘を輝かせてくれるように・・・

 

「We shall overcome」。

 

元気に、活き活きと、わたしらしく、いろんなことを、乗り越えていきたいと思います。

 

youtu.be

 

「We shall overcome」 

私たちは乗り越えなければならない
私たちは乗り越えなければならない
私たちは乗り越えなければならない いつの日にか
おお、こころ深く
私は信じる
私たちは乗り越えなければならない いつの日にか

私たちは手を取り合わねばならない
私たちは手を取り合わねばならない
私たちは手を取り合わねばならない いつの日にか
(コーラス)

私たちは恐れない
私たちは恐れない
私たちは恐れない 今日の日
(コーラス)

私たちは独りではない
私たちは独りではない
私たちは独りではない 今日の日
(コーラス)

この広い世界を廻る
この広い世界を廻る
この広い世界を廻る いつの日にか
(コーラス)

私たちは乗り越えなければならない
私たちは乗り越えなければならない
私たちは乗り越えなければならない いつの日にか
おお、こころ深く
私は信じる
私たちは乗り越えなければならない いつの日にか

 

 

動画はyoutubeからお借りしました。

また、本文を書くにあたり、MAGICTRAIN というブログを参考にさせていただきました。「We shall overcome」の歌詞は、そこから引用させていただきました。すごくすてきなブログでした。ありがとうございました。