のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

素直に、ドキドキする幸せ。

みなさま、こんばんは。
貼りつけた写真どおり、「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきたよ~。実は、やりたかったことのなかに「もう一回ボヘミアン・ラプソディを観にいくこと」って入ってた。やっと、行きました。


ご存知の方は、ご存知の通り、アカデミー賞で主演男優賞を受賞したのは、「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリー役を演じた、というか、「フレディを生きた」と表現したくなるぐらいの、ラミ・マレック。その受賞スピーチが、自身のルーツにも触れて、すばらしかったのだけど、劇中でフレディの恋人のメアリー役を演じた、ルーシー・ボイントンから祝福のキスを受けるシーンが、なんだか、ほんとに、素敵だったのです。


だから、今日は、メアリーとフレディの2人を、めいっぱい感じたいと思って鑑賞させてもらいました。


フレディは、独特のエキゾチックな顔貌から、ステージに上がった当初は、差別的なヤジを飛ばされていました。その彼が、堂々と、フレディ・マーキュリとして生きて、歌うことを、最初に後押しして、最大に支えたひとは、彼の恋人メアリーだったと思います。(実はここで、フレディのおかあさんも思い浮かぶのだけど、それでも、やっぱり、メアリーなんだろうな、と思います)


ふたりが絡む素敵なシーンは、挙げればキリがないのだけど、なかでも、わたしが大好きなのは・・・
f:id:nonchi1010:20190226012813j:plain

フレディとメアリーが出逢って間もない頃、メアリーが働いているブティックに、フレディが服を買いに来るのですが、彼が手にとった洋服は女物でした。メアリーが「あ、それ、女物なの」と言うと、フレディがちょっと躊躇するのです。するとメアリーがすかさず「そんなこと、気にするの?」と。そのひとことに、フレディは、「自分は自分。女とか、男とか、ルーツがどこかとか、そんなことより、俺は俺なんだ。それでいいし、それがいいんだ」って、きっと思ったの。そして、この瞬間が、フレディ・マーキュリーのアイデンティティの出発点になったと、わたしには思えるのです。


メアリーとフレディは、フレディの人生が終わるまで、いいえ、終ったいまでも、「一番わかり合えるひと同士」なんだろうと思う。出会った瞬間、指輪をプレゼントする瞬間、フレディのセクシャリティをふたりが確認する瞬間、それゆえに恋人ではいられなくなる瞬間、それもこれもすべてを超越して「一番わかりあえる人」になれた瞬間の、ふたりの演技が、本当に愛にあふれていて、素直に、ドキドキしました。


誰かを好きになるのって、素晴らしいことだなぁって、素直に思う。


実は、映画を観る前、娘とちょっとしたバトルになりました。ま、ほんと、他愛ないこと。ご心配にはまったく及ばない内容ですよ。でも、女子どうしの感情の衝突みたいなかんじ(笑)。で、ちょっと早めに家を出て、頭を冷やしました。そして、娘の大好きなお菓子「琥珀糖」(表面がシャリシャリっとして、中は寒天?ゼリー?なんて表現したらいいのかな)を、たまたま雑貨屋さんで見つけたので、仲直りのしるしに買ってから映画に臨みました。観終わって、帰ってきて、「これ、どうぞ」って、心のなかで言いながら、無言で渡しました(意固地ですみません・・・)。娘は、大感激して、早速口に入れておりました。で、たぶん、仲直り、できたと思います。
f:id:nonchi1010:20190226012841j:plain

誰かを大事に思うきもち、なかなか、上手に表現できないことがありますよね。すごく考えて言葉を選んだつもりが、ぜんぜん伝わらなかったり、違うニュアンスで伝わっちゃったり。そういうときは、あえて言葉を介さないほうがいいのかな、なんて思ったり。


もうひとつ、フレディとメアリーのシーンで好きなのは、お隣どうしで住んでいるのに、電話でデートするのです。相手が窓の向こうにいることがわかっていて、その様子を見ながら、スタンドの電気を点けたり消したり、一緒にするの。「ぼくが点けるから、きみも点けて」「ぼくが消すから、きみも消して」みたいな。(心がすれ違っていくと、そのシーンも崩れていって、とても切ないのですが・・・。)そんなふうに、自分の五感も、相手の五感もつかって、気持ちを伝えあうことって、とても素敵だと思います。


今日は、今までで一番、乙女チック(この表現、ザ・昭和ですね。でも、きょうのnonchi は、まさに、コレなかんじよ☺)な気分でたのしませてもらいました。そんなときも、たまには、あっていいと思います。なんか、このしあわせなかんじ、ドキドキなかんじを体験できるのって、映画の魅力ですよね、やっぱり。


ではでは、おやすみなさいませ☆☆☆☆☆