nonchiのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

「追伸」にかえて。

みなさま、おはようございます。
ゆうべアップしたブログ、初めてあんなにたくさん写真を載せたので、ぶきっちょなわたしは、あれこれ、えらい手間取ってしまいました。で、載せたいな♡と思っていた写真が数枚残っていたので、せっかくだから、「追伸」としてお届けしたいと思います。




志賀直哉旧居は、9時30分オープンでした。
で、「あそこで珈琲飲もう」って思っていたお店が、なんとお休みだった。・・・しかし、車は駐車場に停めちゃったしなぁ、どうしよっかなぁと思って。でもでも、なんてったって奈良の朝はめっちゃ寒いっっ。なので、ほんとなら、おみやげだけ買おうかな、と思っていたケーキ屋さんで暖をとらせてもらいながら待つことに。「空気ケーキ」というお店。

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材料にもとってもこだわって、見た目もめっちゃカワイイケーキ屋さん。「有機コーヒー」だけにするつもりが、ケースのなかに鎮座ましました美しくキュートなケーキちゃんたちに見つめられて、我慢がならず(笑)、しかもどれもこれも美味しそうで、店員さんに「どうぞどうぞ、しっかり迷ってください」とやさしいお声をかけてもらいながら、迷いに迷った結果、一口では食べられないぐらいにりっぱなイチゴちゃんが乗っかった「イチゴショート」に着地。


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お店のなかも、とってもあったかい雰囲気で、暖房だけじゃなく、ぽかぽかな気分になれました。本もちゃんと持って行ってたんだけど、なんとなく、窓の外を眺めながら、ゆっくり「朝イチのケーキ」を楽しみました。

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いまの立場になる前は、もうちょっとお休みのとりかたに自由がきいたので、平日に休めるときには、頑固一徹おかんを誘って、奈良でランチとショッピング、っていうのが割と定番だったのですが、ここ数年は、ほんとに忙しくて、めったに来ることができませんでした。久しぶりに歩いた奈良は、新しいお店がそこここに登場していました。とくに、小さいショップが集まった一角、みたいなコンセプトの場所がいくつもできていました。お昼でもほんのり暗くて、ちょっと雰囲気があってステキでした。

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それから、夢中で歩いていた途中、ふと空を見上げたら、蔵の白壁とのコントラストがとてもきれいな青空。そんなちょっとしたことも、なんだかうれしかったです。

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それから、それから、いたるところでお花がかわいく、キレイに生けてあって、すごく勉強になりました。やっぱり、生花って、いいですね。ちょっと贅沢かな、って思うけど、でも、その一角がテーブルの上や、お部屋のなかにあることで、心がすごく和む。それに、美しいものに対する触角がしっかり動くかんじが、とてもいい。やっぱりさぁ、ちょっとでもかわいく、ちょっとでも美しく、そこにものすごいお金や時間を投入することはできませんが、日常のなかのちょっとの工夫で、キラッとする瞬間って、やっぱり、ステキだと思うワケ。そんな感覚を、呼び覚ましてくれるかんじがするお花たちでした。

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志賀直哉旧居なんですけどね。
わたし、「お金持ち」っていうだけで、ハナっから敬遠してきたところ、あったんです。大多数の人が貧乏してる時代に、おっきい家に住んで、おいしいもん食べて、文学なんかしちゃって、みたいな。だから、もうちょっと若いときに、この旧居に出会っても、もしかしたら、いまみたいな感慨を覚えなかったかもな、って思う。「美しさ」とか、「芸術」とか、「挫折」とか、「生きる」とか、そういうこと、極端に言うと「右か、左か」的な物差しで、線引きしてきた気がします。人間が、この世の中で生きていくって、もっともっと深いものなんじゃないかなと、だからこそ、その深さが保障される、その深さを追い求めることができる、最低限の暮らしを、誰もができなければならないと思う。志賀直哉旧居は、けっして、豪華絢爛ではありませんでした。それよりも、自然を愛し、ひと(家族、なかま、そしてとくに『働くひと』)に対する思いやりにあふれた家でした。台所の使いやすさは、いまの時代にそのまま通用しそう。このままここでご飯を作りたいって思っちゃうぐらいでした。そういう慈しみのこころをもった人だったんじゃないかな、って、彼のこと、ほとんど何もわかってませんけど、そんな気がしました。

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おいしいものをたくさん食べて(だって、ケーキは、実は2回食べたもんね、朝イチと3時のおやつ)、美しいものにたくさん触れて、ゆっくり考え事をして・・・。ほんとに充実した1日でした。やっぱり、こういう時間、必要。相当に無理してでも、ときどき、こんなふうに時間を送らなくちゃ。せっかく生きているんだから。