のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

Very Merry Christmas !!

みなさま、こんにちは。

キ~ンと冷えた空気の朝でした。人生で何度かは「ホワイト・クリスマス」を経験したことあるけど、ゆうべも今朝も、私の街には、空から何も降ってきませんでした。

 

この一文を打ってみて、ふと思ったんだけど…。

空から降ってくるのは、雨や雪だけとは限らない、ですね。

爆弾が降ってくることだって、「未亡人製造機」と呼ばれるヘリコプター(オスプレイのことを、こう呼ぶんです。墜落事故がとても多くて、実は兵士もたくさん犠牲になっている。そのことは、もちろん、ほとんど日本ではほとんど報道されていません)が降ってくることだって、あり得てしまう、この世界、なんですよね。

 

そのことを、想定して書きだした文章ではなかったんだけど、ふと、そんなことを思っています。あたりまえに静かな夜を迎えられる。空から降ってくるのは、雨か雪だと思っていられる。そのことが、どれだけ貴重なことか、もっと言うなら、わたしたちが、そう思っているこの瞬間に、そうではない人たち、子どもたちが、どれほどいることか…。もっと、もっと言うなら、そういう現実を直視しないことで、ものすごくキツいけど、この世界を「黙認」しているのではないかって。

 

しあわせな夜を過ごして、朝が来て、しあわせを大切に噛み締めるからこそ、ふと、考えています。

 

今年の8月15日にアップした記事に、ジョンレノンの「Happy Christmas」のYou tubeを貼り付けました。一部記事を削除したなかに8月15日の記事も入っていて、いまは読めません。その動画には、世界のあちこちで、当時起きていた戦争、紛争のなかで、子どもたちや兵士たち、女性たちが、傷ついたり、命を落としていく様子がそのまま映し出されています。だから、ジョンレノンの歌を聴くことだけをイメージしてクリックしてくれたひとが、本当に衝撃を受けて、場合によってはしんどくなってしまうだろうなぁと思ったので、途中で注釈を加筆したりしましたが、結局、いろいろ考えて削除しました。

 

きょうがまさにクリスマスだから、もう一度、あらためて、「Happy Christmas」を…とも思ったのですが、今日は敢えて、歌詞のない音楽を聴いてみようと思いました。

 

映画「戦場のメリークリスマス」(1983)の主題曲。

坂本龍一が演じる日本軍大尉と、デヴィッド・ボウイが演じるイギリス人(イギリス陸軍少佐)捕虜の、敵味方を超えた結びつきをとおして、戦争について、人間について、静かに問いかけた作品。当時わたしは15歳。この作品を、映画館で観たのか、レンタルビデオで観たのか、そこが思い出せないのですが、とにかく一人で観たと思う。印象的な場面、セリフのいくつかは、いまでもちゃんと憶えています。そして、なんといっても、あの主題曲。映画のことはご存知なくても、きっと曲だけは「聴いたことある」という方が多いのではないかな。

 

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Merry Christmas Mr. Lawrence - Ryuichi Sakamoto HD (02-08-13)

(動画、You tubeからお借りしています)

 

ちょっとだけ、静かに、考えてみたい。

 

空から降るのは、雨と雪。

 

それは、「あたりまえ」ではないということを。

 

あなたに、わたしに、大切なひとがいるように、世界の誰にも「大切な誰か」がいて、世界の誰もが、誰かにとっての「大切なひと」であるということを。

 

だから、見過ごしてはいけないことが、この世界には、あるということを―――。

 

Very Merry Christmas !!