のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

耳で音を探すたのしみ。

みなさま、こんばんは。

今夜、とても久しぶりにグランドピアノを弾きました。

家から車でちょっと移動したところにある音楽スタジオで、1時間おいくらっていうかんじで防音室(録音スタジオを兼ねてるらしい)に設置してあるグランドピアノを弾かせてもらえるんです🎵 昨日行きたかったのですが、予約が詰まってて、今日になりました。

 

わたし、ピアノを中学1年生まで習ってました。譜面を見ながら弾くことに挫折して、それ以降は、いわゆる「耳コピ」派です。自分の好きな曲を聴いて、メロディーや和音を自分の耳で探します。♭や♯が多いと(鍵盤の黒いとこを弾く頻度があがるっていうかんじかな)下手くそなわたしは弾けないので、てきと~に簡単なコードに移動させて弾きます。また、弾きながら歌いたいときは、自分の声域(歌える声の高さのエリア)に合わせて、これも上げたり、下げたり、します。要するに、我流。

 

この「音を探す」作業が、めっちゃ、楽しいのです。音符のなかを探検する気分です。しかも、グランドピアノでやると、ものすごく音に広がりと、響きがあって、和音がいろいろ浮かんで、「あ、これ、この音!」の瞬間が、ほんとに幸せ。完全な防音室で、暗めの照明で、誰にも遠慮せずに「音を楽しむ」時間を満喫しました。

 

わたしのブログの登場人物は、圧倒的に娘が多いです。その次に多いのが、たぶん私の母。頑固一徹、超厳格ばあさん。それが日常のなかで「家族」を営むメンバー(母は同居してるわけではないですが、わりと近くに住んでいます)。父はわたしが小6のときにおうちを出て行きました。父に関して、いい想い出はあまりありませんが、ひとつだけ、彼に感謝するとすれば、音楽を教えてくれたこと。彼はアコーディオンを弾きながら、子どもやおとなに歌を教えるひとでした(生業ではありません)。合唱団の指導もしていたと思います。わたしは、その場によく一緒について行き、おとなに混ざってパート分けをしてもらって歌っていました。みんな、わたしを一人前扱いしてくれて、一番先頭の列で舞台に立たせてもらったりもしました。歌うのが好きになって、音さがしを楽しめるようになったのは、ここがルーツだと思います。

 

ピアノを弾いて、歌って、1時間はあっという間でした。そして、音楽って、やっぱりいいなぁって思いました。スタジオのオーナー(貫禄あるギタリストなんですけど、意外にもわたしと同い年だったわ)に「どう?楽しめた?」ときかれて「めっちゃ!!気持ちよくって、幸せすぎる!!」と答えたら、満足そうに「そら、よかった。またおいで」と言ってくれました。

 

忙しい、忙しいって思ってます。実際、忙しい。だからこそ、自分を解放できる時間、つくりたいです。映画も観たい。本屋さんで飽きるぐらいウロチョロしたい。カフェでゆっくりコーヒー飲みたい。このあたり、したいのは山々だけど、なかなか。それより意外と、夜遅くまで開いてるスタジオで「ピアノ弾いて歌うこと」は思い立ったらフラッと行けそうです。スタジオレンタル料は、1時間1000円札でチャリンと1枚お釣りがくる程度。これなら、わたしのお小遣いでも何とかなるし、ね。

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