のんちのポケットに入れたい大切なもの

「みぃつけた!」な音楽、もの、ひと、ことばを綴る日記帳

愛用しております。

こんばんは。

 

いつもカバンのなかに入れてる物は、できるだけ「好きなもの」がいいなと思っています。手帳を書く時や、本を読むとき、自分が好きなちょっとした小物が手元にあると、すごくうれしくなります。

 

今日は、その中から、愛用している栞とノートカバーのことを。

 

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わたしが楽しみに読ませていただいているブログのひとつ、佐馬鷹さん(id:coatsofarms)の『紋章のような』。

 

今年の1月、彼が地元のフリーマーケットに出店なさるという写真入りの記事に、釘付けになってしまいました。

www.like-coats-of-arms.work

 

なんたって、わたしの大好きな模様紙や、カッコいい紋章をモチーフにしたコースターや、持ってるだけで本のページを開きたくなる「栞」などなど、ですよ。九州方面でのご出店のため、もちろん押しかけることは叶いませんが、何とか譲ってもらうことはできないかと、早速アタックしました。

 

そしたら、恐縮しちゃうぐらい丁寧に、コースターや模様紙のコレクションを画像で送ってくださり、ラッキーなことに、フリマ価格で購入もさせてもらえるとのご返答。「全種類ください」の「おとな買い」をしたかったのだけど、まずは第一弾という気持ちでコースター、模様紙、しおりを数種類購入させていただきました。

 

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模様紙はブックカバーと、手帳カバーにしたいと思って注文したのですが、なんともご親切に「ブックカバーの簡単な折り方」の説明までつけてくださり、それを参考に、毎日書く手帳のカバーにしました。で、しおりの中から、カバーと色合わせをして1枚をチョイス。麻のひもと、アンティークの雑貨屋さんで買った「ボタン」を使って可愛くアレンジしました。

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これ、色合わせといい、しおりのアレンジといい、ものすごく気に入っておりまして、愛用させてもらっています。

 

他にもいろんな模様の紙を購入させていただきましたが、それはまた別の機会に、別の使い方をしていることも含め、写真つきでアップしようと思います。

 

模様や紋章には、それぞれ意味やコンセプトがあるのだけど、わたしはとにかく、自分の好みに「ピン」ときたものを選ばせてもらいました。ほんと、どうしてこんなカッコいいものを作れるのか、尊敬&憧れてしまいます。佐馬鷹さん、あらためて、ありがとうございます!! いろんなアイデアで、いっぱい活用させていただきますね!!

 

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今日は、ほかにもたのしいことがありました。

お正月に思い切って奮発して買った、ル・クルーゼのお鍋をデビューさせて、「トマト鍋」を作ったんです。じゃがいも、玉ねぎ、キャベツ、エリンギ、豚肉、ソーセージが煮えたところで、とろけるチーズをたっぷり入れていただきました。

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おいしい、速い、お鍋と自分用の器とおはしと、野菜を切って入れたボウルだけという「洗い物」の少なさ。いいこと尽くしでありがたい。

 

ピアノを弾く時間もしっかり捻出できて、「ごきげんさん」です。

 

今週は、年度末の大事な会議が明日、あさってと続きます。ちょっと帰りも遅くなるのだけど、休憩時間には好きな本をちょっとめくったり、手帳に日記的メモをちょこちょこっと書いたりして、気分転換もちゃんとしようと思います。

 

そういう、「じぶん時間」を彩ってくれる小物、これからも自分なりにこだわってチョイスしたい。ちょこちょこっとハンドメイドもしてみたいもんだなぁと、夢ばっかり膨らんだりしております。

 

あらためて、佐馬鷹さん、ありがとうございました。これからの作品も、楽しみにしておりますね。


追加の写真

しおり、実際挟むと、こんな感じにボタンがヒョッコリ顔を出して、かわいいです。

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「何を言われても、何度も訴える。」

おはようございます。

 

ちょっと早めに職場に来て、資料の整理をしようと思ってパソコンを開いたら、「森友学園」に関連する文書改ざんを強いられて、その後自殺(この表現に、いつも心がズキッと痛むのですが)された近畿財務局の赤木さんの妻さんのコメントが目に飛び込んできました。

 

(再調査しない意向を国会で答弁した安倍首相は)調査される側で、再調査しないと発言する立場ではない。

~中略~

夫の遺志がないがしろにされていることが許せない。何を言われても、何度も再調査の実施を訴えたい。 

 

「何を言われても、何度も」―――。

ものすごい勇気。だけど、恐怖を感じないはずがないと想像します。

 

あんな国会でも、100%民意を無視することはできないと思う。私も、赤木さんの妻さんと一緒に、再調査を要求したい。

 

権力を縛るはずの装置で、国民(この言葉も好きではないけど)を縛り、平気な顔で嘘をつく、そんな首相、そんな政権は、もう終わらせたい。

 

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1999年の今日。

コソボ紛争での和平交渉が決裂し、NATO軍がユーゴスラヴィア空爆を始めた日。朝のラジオでボブ・ディランの『Masters of War』が流れていました。

 

こんなふうに、人びとの心を捉えて離さないような言葉や音楽は持ってないけど、でも、やっぱり、黙っていたくはない。

 

赤木さんの命を軽んじることは、わたしの命を軽んじることにつながっていくと思うから。

 

youtu.be

 

和訳はまーしゃるさんとおっしゃる方のブログから転載させていただきます。

lyriclist.mrshll129.com

Come, you masters of war
おい、戦争の親玉共
You that build the big guns
大砲を造るする奴ら
You that build the death planes
戦闘機を造る奴ら
You that build all the bombs
爆弾を造る奴ら
You that hide behind walls
壁の後ろに隠れてる奴ら
You that hide behind desks
デスクに隠れてる奴ら
I just want you to know
お前らに知らせておいてやるよ
I can see through your masks
お前らの本性なんてお見通しなんだぜ
You that never done nothin’
But build to destroy
破壊行為以外
お前らは何もしないよな
You play with my world
Like it’s your little toy
お前らは小さなおもちゃのように
俺の世界をもてあそぶ
You put a gun in my hand
お前らは俺に銃を握らせ
And you hide from my eyes
俺の視界から身を隠す
And you turn and run farther
When the fast bullets fly
そして銃声が響いたら
一目散に逃げていく
Like Judas of old
古のユダのように
You lie and deceive
お前らは嘘をつき、欺いている
A world war can be won
世界大戦は勝てるんだと
You want me to believe
俺に信じさせる
But I see through your eyes
だけどお前らの視線も
And I see through your brain
お前らの考えも
Like I see through the water
That runs down my drain
下水の水(俺の小便)のように
透けて見えてやがるのさ
You fasten all the triggers
For the others to fire
Then you set back and watch
お前らは自分の引き金は固定しておきながら、
他人には平気で発砲させ
自分は後ろで眺めている
When the death count gets higher
死者の数が増えていけば
You hide in your mansion
お前らはお屋敷に身を隠す
While the young people’s blood
Flows out of their bodies
若者たちの遺体から
血が流れ出している間にも
And is buried in the mud
泥の中に埋められていく
You’ve thrown the worst fear
お前は最悪の恐怖を振りまいた
That can ever be hurled
Fear to bring children
Into the world
その恐怖が世界中の子供たちに
振りまかれたんだ
For threatening my baby
Unborn and unnamed
まだ生まれてもいない、名前さえついていない
俺の赤ん坊を脅かしている
You ain’t worth the blood
That runs in your veins
お前らに赤い血が
体に流れる資格は無いぜ
How much do I know
To talk out of turn
身の程知らずな
口をきいている事はわかってるさ
You might say that I’m young
お前らは俺をまだ若造だと言うだろう
You might say I’m unlearned
学が無いと言うだろう
But there’s one thing I know
Though I’m younger than you
確かに俺はあんたより若造さ
Even Jesus would never
Forgive what you do
だけど神様だって
お前らの事は許さないはずさ
Let me ask you one question
一つ訊きたい事があるんだ
Is your money that good
そんなに金って大切かい
Will it buy you forgiveness
Do you think that it could
金があれば許してもらえると
思っているのかい
I think you will find
お前らはきっとわかるだろう
When your death takes its toll
お前らの死が代償を払う時
All the money you made
お前らが稼いだ金でも
Will never buy back your soul
魂は買い戻せないのさ
And I hope that you die
お前らは死ねばいいのさ
And your death’ll come soon
もうじきその時は来るぜ
I will follow your casket
By the pale afternoon
薄暗い午後に
俺はお前らの棺桶についていくのさ
And I’ll watch while you’re lowered
Down to your deathbed
お前らが葬られるところを眺めて
And I’ll stand over your grave
‘Til I’m sure that you’re dead
お前らの死を確かめるまで
お前らの墓の上で見張っているのさ
Written by Bob Dylan
Don’t Think Twice, It’s All Right Lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC

音楽が音楽を呼んでくる。

こんばんは。

昨日から、本格的にピアノを弾き始めたわたしですが、今日の仕事の帰り道は「いかにピアノを弾く時間を捻出するか」について、イメージトレーニングをしました(笑)。まずは「ごはんをテンポよく作って、できるだけ早く夕飯を終える」ことに着眼。買い物はしてあったので、帰宅して早速、相棒と一緒にお鍋の準備を。帰宅して30分経たずに食べ始めることができました。

 

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何だかんだ言って、細切れに、割と無駄な時間ってあるんです。「ある」というより、自分がそういう無駄な時間を「つくってる」んですよね。それが、何か「これ、絶対やりたい」と思うことができると、そんなふうにしていられなくなります。

 

お鍋自体は相棒とあれこれお喋りしながら楽しく食べて、食後はまったりせずに、お茶碗とお鍋をちゃっちゃと洗って、そのままピアノタイムに突入しました。弾く曲は、昨日に続いてビートルズの「Yesterday」です。

 

ピアノタイムが軌道にのるまでは、指の準備体操的なスケール練習はスキップして、いきなり弾きたい曲からスタートしようと決めてます。まずは「弾きたい」気持ちを大事にしたい。誰よりも自分自身を楽しませてあげたいのです。

 

小一時間、繰り返し、繰り返し、繰り返し弾きました。でも、これが、ちっとも飽きないです。とても素敵なアレンジで、原曲の素敵さがちゃんと再現されていて、その分、簡単ではないのだけど、弾いていて、すごく満たされます。

 

ピアノを弾いたことがあるひとにはわかってもらえるかな。わたし、以前は、ピアノの低音の響きがあんまり好きじゃありませんでした。濁ったかんじと、重たいかんじがすきじゃなかった。だけど、最近は、その低音にむしろ魅力を感じるようになりました。輪郭がやわらかくて、あったかい感じが好きだなって思っています。「Yesterday」のアレンジでも、この「低音の響き」、楽しんでいます。

 

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あ、タイトルに書いたけど、自分が音楽に近づいていくと、音楽が、また次の音楽を呼んできてくれるような気がします。

 

今朝の運転の道中、「If not for you」っていう曲が流れて、シンプルだけどすごくカッコいいギターだなぁって思ってたら、歌っているのがジョージ・ハリソンだと曲のあと、DJさんが教えてくれました。

 

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「なんか、ビートルズつながりで、うれしいな」なんて思っていたら、今度、帰り道には、なんとなんと、ボブ・ディランが歌う同じ曲「If not for you」が流れたんです。なんとも粋な偶然、びっくりしました。びっくりと言えば、おんなじ曲なのに、雰囲気が全然違うのにびっくり。歌うひと、奏でるギターによって、こんなに変わるんだなぁって。

 

youtu.be

 

で、気になったのでちょっと調べてみたら、そもそもこの曲が生まれたのが、ディランとジョージのセッションから、と書いてありました。そして、そのおふたりでのバージョンもYoutubeにありました。

 

youtu.be

 

なんとも、すてきな発見。

 

音楽が音楽を呼んでくる。

 

こんなふうにして、もっともっと、いろんな音楽に出会ってみたいな。

 

ピアノを始めたタイミングで、こんなたのしい偶然。

 

しあわせ、です。

かくも愉しき、ピアノタイム。

こんばんは。

たのしいたのしい日曜日、あっという間に終わりを迎えようとしております。

 

だけど、今日は、念願だったこと、ひとつ、やりました!!

 

ピアノを本格的に再開いたしました。

 

楽器屋さんに行って、吟味して吟味して、楽譜を買ってきました。

 

じゃじゃーん!!

 

ビートルズでござる。

 

「弾き語り」ではなく「ピアノソロ(つまり、ピアノだけでメロディも伴奏も兼ねる)」で、そして「初級者向けアレンジ」ではなく、中級以上向けの、原曲の美しさを大事にアレンジしている譜面を選びました。「ビートルズ」のタイトルで、譜面集が10種類近くあったので、同じ曲でそれぞれの譜面を見比べて、一番気に入ったものを買いました。

 

そして、記念すべき(大袈裟、だね)第1曲目は、こちら。

 

右手と左手に分けて音を拾っていこうかな、と思ったのだけど、ハーモニーに早く触れたくて、無謀だけどいきなり両手でやってみた。

 

たどたどしいの極まりないですけど、何とか。

 

そして、あらためて、メロディの美しさに、ものすごく感動しました。

 

譜面とピアノの鍵盤とを凝視しながらなので、まだまだ「奏でてる」ところに到達してませんが、でも、ものすごく愉しいです。譜面をちゃんと読んで、ちゃんと仕上げる。そういう弾き方を久しくしてきませんでしたが、思ってたよりずっとずっと愉しい。記念すべき第1曲目、大事に大事に仕上げようと思います。

 

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ピアノタイム以外に、今日は頑固一徹おかんの団地にちょっくら顔を出してきました。パソコンの使いかたのレクチャー、春物の服の「断捨離」のお手伝いをしてきたよ。

 

ちょうどおかんの棟のそばで、ちいさい春を見つけましたよ~。

 

思えば、もうすぐ4月だもんね。そりゃそうだ、春も来るってもんです。

早いな、もう春なんだね。冬は終わるんだね。ちょっとかけ足すぎて、さみしい気がしてしまうけど。でも、冬の次は、春だもんね。

 

あ、夕飯はね、早くピアノを弾きたかったから、ちゃちゃっと作ってしまいました。

 

おいしいトマトがいっぱいあるので、おそうめんをパスタがわりにして、ハムとトマトとオリーブオイルとレモンと塩コショウで、あっさりと仕上げました。最後に粉チーズをたっぷりかけて。これ、おいしかったよ。最近、野菜の下ごしらえの腕があがってますので、手際も非常によろしかったです(笑)。

 

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そんなこんなで、朝のひとり贅沢時間に始まり、とっても豊かな日曜日でした。

 

また明日から、まだまだ新型コロナで騒がしい現場。ここが踏んばり時だから、気を抜かず、がんばるつもりです。

 

みなさんも、しっかり食べて、ちゃんと休んで、元気でいてくださいね。

ではでは、おやすみなさい。

 

 

久々、贅沢ひとり時間。

おはようさんでーす。
3連休最終日、ようやくゆったりの朝が来た!

7時開店のカフェに、春のスカートとお気に入りのスカーフをくるくるっと巻いて、新しいベージュのペタンコ靴をおろして、ひとりで参りました。

ハワイアンの音楽がゆったり流れて、エスプレッソマシーンの音とか、食器を重ねる音とか、まわりの話し声とかが心地よくミックスされて、いい。


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今日は、自分の部屋の片付けを、ゆっくり、まったり、進めようと思ってます。あと、ピアノの譜面を買いに行こうかな。

最近、音楽が素敵な映画をいくつか観て、それに刺激をもらってクラプトンやらビートルズやら、聴いていると、自分でも弾きたくなってきて。自分で辿り着ける弾きかたでは、きっと鳴らせない和音を、譜面から貰いたい。それと、久しぶりに譜面どおりに曲を完成させる達成感を味わいたくなったんです。

音楽を欲してるな~って、そんな感じ。いまは歌うよりもピアノを弾きたい気分です。

夕方からは、台所に立って、明日からに向けて「作りおき」をいくつか。実は昨日とおとといの夜は、前代未聞の二日連続外食をしてしまいました(笑)。悪魔の囁きを追い払うには、「作りおき」が最強。あ、でも、罪悪感に支配されるのはやめときます。だって、おいしかったし(笑)。

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自分のこころと身体の声を聴きながら、ゆっくりできるときはゆっくりしながら、サボりながら、いこうと思います。

では、みなさんも、いい朝を。いい一日を。

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100かゼロか、ではなく。

こんにちは。

今日も「裏方」やってまいりました。本日の「下ごしらえ」は、エリンギ、にんじん、かぼちゃ、玉ねぎでした。あのね、なんてヤワなのかと思うのだけど、昨日、大根を丸い型で抜くのに「グッ」と力を入れた右手の人差し指の付け根に、たった1日(っていうか数十分だわね)で「水ぶくれ」ができちゃったです(笑)。え?どこにあんの?って思います?でも痛いねん(笑)。ヒリヒリして、今日の人参の型抜きのとき、大変やってんから~~!!ひ弱だねぇ(笑)。まったく。

 

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現場の主任さん(男子)に「こんなんできてん」と見せたら、「僕はこんなんです」と言って見せてくれた手のひらに、いくつも、年季モノの「マメ」が散りばめられておりました。ちょっとウルっときました。あぁ~~、これぞ、「現場」だなって、スゴいなって思いました。「カッコええな」って言うので精一杯(笑)。それ以上喋ったら、すぐ泣くもんですから・・・。

 

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さて。

心のざわつきを、言葉にして、読者のみなさんとのやりとりがあって、すごくうれしいです。なかなか、リアルな暮らしのなかで、こんなふうに誰とでも熱く語れるわけではないのでね。

 

で、何がうれしいかというと、「思いっきり闘うひと」だけじゃなく、いろんな「向き合い方」をお互いにリスペクトしあえるところが、一番うれしいのです。「あなたの暮らしの中で、いまできることを、その場所で」というのが、すごくうれしい。

 

ちょっとうじうじ話になりますが・・・

 

いろんな活動を、精力的に、アグレッシブになさってる方、わたしの周りにもいてはります。たとえば沖縄の辺野古の座り込みに定期的に行くひと(わたくし大阪在住、そのひとたちは関西やら、もちろん関東の方も)、毎月決まった日に、街頭でリレースピーチやビラまきをするひと、音楽でみんなを鼓舞するひと、ひとりやふたりじゃなく、いらっしゃる。

 

すごいな、と思う。まさに「闘ってる」よな、と思う。

 

わたしのおかんも、そんな人だったし、いまもそんな人。

 

だから「あんたも、もちろん、やるよな?」みたいに思われてたし、いまでも「そうしてくれたらええのに」って思ってるはず。ときどき、とんがったケンカになるときは、その話が浮上する。

 

だけど、実際モンダイ、いまの私は、そんなふうにはしていない。できていない。しない。

 

でも、だからといって、関心がないわけじゃない。

 

ものすごく「闘ってる」ひとの近くにいると、まるで100かゼロか、みたいな気持ちになってしまうことがある。「闘ってる」ひとが100で、わたしがゼロ。

 

でも、自分でハメた、この枠が、すごくいやだなぁって思う。

 

100かゼロか、じゃないやん。いまのわたしにできることしかできない。だけど、それはゼロじゃない。

 

そのことを、ブログで出会ったみなさんは教えてくれる。

 

もちろん、ものすごくいろんなことを勉強もし、行動なさってる方もおられる。それはものすごくリスペクトする。だけど、たとえば、このブログを読んで、静かにいろいろ考えてくれてるひとは、その人と比べて、なにかあかんのか、そうじゃないと思う。

追記)この部分、読み返してみて、誤解を招いちゃいけないと思うので、少し追記させてください。静かにいろいろ考えているひとのことを、どなたかが「あかん」とおっしゃったわけではまったくありません。ここは、あくまでわたしの、わたしに対する問いかけです。

 

みんな、自分のあたまで考えて、こころで受け止めて、自由にことばにしていけばいいと思う。ことばにできなかったらしなくてもいい。そういう、いろんなひとと、つながっていきたい。

 

そしてもちろん、最後は、選挙に行かなくちゃ。静かに考えているひとも、街頭で闘ってるひとも、みんな、選挙に行かなくちゃ。

 

アクションの起こし方は、100かゼロか、ではなく、それぞれのカラーがあっていい。だけど、選挙だけは、行く(100)か、行かない(ゼロ)かだもんね。

 

ざわざわした心に、呼応しあって、つながりあって、みんな、それぞれに考えて、またそれを伝え合っていくなかで、お互いを認め合って、元気づけあえたらいいな。

 

・・・・そんなことを考えています。

 

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奥のほうに、ちょっと下向き加減に、大好きなクリスマスローズ。

朝日に照らされて、きれいだったのだけど、最近腰痛まで出てきてて、ガッツリしゃがみ込んで撮ることができず(笑)。 

チャパグリと、『パラサイト』談義。

こんばんは。

今日は夕方から韓国語のレッスンに行ってきました。

先生は在日2世。わたしがハタチになりたての頃からの知り合いだから、もう30年以上お世話になっている方です。

 

レッスンは3部構成になっています。

まず「前回のレッスン以降、どうしてましたか?」の近況を「話す」&「聴く」。そのあと副読本の和訳、最後に教科書で文法のお勉強。

 

副読本は、約1年かけて映画『1987』の舞台になった南営洞(ナミョンドン)対共分室のブックレットを訳したあと、いまは韓国の子どもたちのために書かれた『38度線(非武装地帯)』についての歴史解説本を訳しています。前回のブックレットはおとな向けだったので、ひとつの文がすごく長く、表現も難しかったので、ものすごく苦労したのだけど、今回の本は子どもたちに向けて書かれているので、文がとても平易(って言いましても、わたしには難しいですよ~。ただ、読みやすいとは思う)。それだけでなく、朝鮮半島が分断国家になった歴史的な経緯もとても丁寧に書かれているので、そういう意味でも勉強になります。

 

雑談も、できるだけ韓国語を交えてするように、と指導されているので、単語を無理矢理つなぎあわせながら、必死に絞り出してるかんじです(笑)。近況報告のほかに、いまの朝鮮半島をめぐる情勢や、日韓の歴史の話にもなったりします。なので、語学の勉強を超えて、わたしにとって本当に大切なひとときです。

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今日の雑談のメインは映画『パラサイト』に登場した即席麺を使った「チャパグリ」と、映画の感想再び。

 

チャパグリ、ご存知ですか?

映画をご覧になった方は、あの大雨の夜、「いまから8分で帰るから、作っといて」と奥様から電話を受けて、家政婦(と書いておきましょうね)が信じられない早業、神業で作った、あの麺です。

 

「チャパゲティ」と「ノグリ」というインスタントラーメンを一緒に混ぜ合わせて作る料理で、2つの商品名の一部を取って「チャパグリ」と呼ばれています。もとは1990年代に韓国のラーメン掲示板で話題になったレシピで、兵役中の軍人の間で生まれた食べ方なんだそう。

 

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前回のレッスンで、先生からプレゼントしてもらった「チャパゲティ」と「ノグリ」。「のんちゃんと〇〇ちゃん(娘)で1回作ってみてよ」とミッションを言い渡されていたので、もちろん今回までにいただいておきました。

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作り方はこちらの動画をご参考に(Youtubeから拝借)


韓国ではチャパゲティをどうやって食べるのか?!本場での作り、食べ方。Korea Food Chapaghetti

 

映画のなかでは、上等なステーキ肉をおっきいサイコロに切ってトッピングしてあるけど、我が家では牛肉の切り落としで代用しました。それでも十分リッチでおいしかったです。

 

映画のヒットとともに、チャパグリの人気も上昇中らしく、先生のおうちのある「コリアンタウン」では、「チャパゲティ」と「ノグリ」のセット売りが流行っているそうです。

 

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先生は『パラサイト』がアカデミー賞で複数の賞をとるだろうと予想されていて、見事作品賞にも輝いたことを受けて、「アカデミー賞受賞記念鑑賞」も含めて3回ご覧になり、わたしは1回目はひとりで、2回目は相棒とふたりで観ました。

 

今日、あらためて映画について先生と話しました。

 

印象に残るシーンはお互い似ていたのですが、先生が特に印象に残っているのは、映画のラスト近くの場面。

 

息子がばっちりスーツをキメて、不動産屋さんと一緒に「あの」豪邸を見に行って契約をし、お父さんを「あの場所」から呼び戻すところ。一瞬、「あぁ、成功したんだな」って胸を撫でおろしたくなるのだけれど、それはもちろん息子の夢。

 

どんなに願っても、貧しき半地下生活者には絶対に絶対に届かない世界。どんなにあがいても叶わない夢。

 

それほどまでに、韓国社会の格差はすさまじいのだということをポン・ジュノ監督は訴えているのだと先生はおっしゃいました。「だから、アカデミー賞はスゴいことだけど、ほんとの意味では恥ずかしいことだと思う。『こんな社会じゃだめなんだ』という決意をポン・ジュノ監督はこの映画にこめているはず」と。

 

わたしもそう思う。そして、映画のエンディングテーマになっている歌をあらためて思い起こしました。

 

過酷な日々のなかからでも、笑いながら、歌いながら、なかまとお酒を酌み交わしながら、韓国の人々は起ち上がる。道は険しくても、引き返すことも、諦めることも、しないのでしょう。

 


パラサイト エンディング曲 「Soju One Glass」和訳字幕

 

そして、わたしは?わたしたちは?

 

できることは、まだまだある。今日から、ここから。